かるさんのgooブログ <北国たより>

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「前・後期高齢者」と「中・高年者」・・・言葉のニュアンス  

2009-07-17 20:59:00 | インポート

永田町あたりを漂う「泥舟党」のドタバタ田舎劇の陰にかくれて、トップニュースの位置を譲った以下の記事がありました。

厚労省から「‘08年度日本人の平均寿命」が発表されました。

それによると《男性が79.29歳、女性86.05歳》で、男女とも3年連続で過去最高だとのこと。
さらに女性のこの数字は「24年連続で長寿世界一」なんだそうです。

日本人の寿命が延びるというメデタサの一方、病気や経済的理由から「生活が困窮する」人々も増加しています。
「前・後期高齢者」という言葉からは、社会的福祉が行き渡らず立ち往生し、不安を抱える弱者のようすが感じられます。

「泥舟党」の田舎芝居をチョッとの間寸断したのが「北海道・大雪山遭難事故」のニュースでした。

大雪山の登山ツアーに参加した「中・高年の登山者」が9名も遭難死亡したのです。
ツアーは中国、中部地方などからはるばる参加した元気な「中・高年者」で占められています。
いまや登山は若者のスポーツでなく、まさに「中・高年者」が独占するようなそれになっています。

これから夏の大雪山縦走路は「中・高年の登山グループ」ですれ違うこともままならないほど混雑し賑わいます。
談笑しながら、軽やかに山道を行くその人々の容姿は、もう一つの言葉「前・後期高齢者」から来るイメージはありません。

―――今回の遭難事故は悪天候の中、無理にスケジュールを決行しようとしたのが要因と思われます(北海道の山々を舐めてかかってはいけませんっ!!)

この事故一週間もすれば忘れ去られ、大雪山の縦走路は相変わらず「中・高年登山者」で埋めつくされることでしょう。

同じ年代の人々を指す「前・後期高齢者」と「中・高年者」の二つの言葉のあいだに、違ったニュアンスを思ってしまう・・・不思議さを感じています。


(鎮魂の空もよう)