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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

地道な身体作り

2011-01-30 | 陸上競技
土曜日、午前中の合同練習が終わって午後からはうちだけでトレーニングとしました。そういえば午前中、誰か分かりませんが「もう帰ってる。いいな。」と言っているのが聞こえました。他の選手が練習が終わって帰っているのが目に入ったのでしょう。私からすればこういう機会なのだから少しでも多くを学びたいと意欲的になるのが選手だという感覚があるのですが、本気になりきれない選手はそうは思わないのでしょうね。この辺りのギャップが激しくあります。どうせやるなら全力で取り組んだ方が楽しいと思うのですがそうは感じないのでしょう。

最近はこの辺りの悩みが尽きません。冷たいので「嫌ならやらなければいいのに」と思うことが多くあります。陸上競技を「楽しくやる」というのは正直無理があると思っています。身体1つで勝負をしなければいけない種目ですからごまかしが利きません。技術的な部分で補えるという部分が非常に少なくなります。ある程度意識的に身体に負荷をかけなければいけませんから、自分に甘かったり追い込みきらない者はなかなか成功しません。能力だけでもある程度までは行きますが、本当に全てを出し切っての結果と本来の70%程度の結果では得るものが全く違うはずです。色々な意味で自分に対して厳しくなれない限りは難しい種目だと思っています。

スポ少では身体を動かす楽しさを学び、中学校では記録を短縮していく楽しさを学ぶ。高校では全力で取り組んだ者にしか分からない「楽しさ」があると思っています。基礎的な考え方を前段階で少しでも身に付けておいてくれるとかなりスムーズに移行できるのではないかと考えています。高校の陸上競技はワイワイ楽しむものではないし、とりあえず身体を動かすものでもない。固い考え方かもしれませんがやはり違ってくると思います。妥協してしまうと結果的に良いことにはなりません。まー私が考えているだけですが…。

前置きが長くなりましたが、学校に戻ってトレーニング系のメニューをしっかりとやることにしました。当然疲れています。そのようなことは私も分かっています。しかし、限られた時間の中で目指すものに向けてやっていくのであれば「必要なことはすべてやる」という姿勢を崩すことはできません。午前中は約3時間程度の練習。これは技術的な確認とそれを定着させるための走練習。技術練習ばかりやっていても「ドリルがうまくなるだけ」であって実際の走りに結びつかないことも多くあります。走練習というのはやはり大切な練習ですから、ある程度の時間を確保していかなければいけません。実際のところ時間の関係でかなり走る本数を減らしました。本当ならもう1セットは走りたかったところです。いろいろと制約があるのである程度のところで抑えておかなければいけない部分があります。最初から2部練習でやるつもりでいました。走るメニューとは別に「身体づくり」はやらなければいけません。技術練習だけ、走練習だけで走れるようにはならないと思います。基本的な筋力アップが必要不可欠なのです。疲れていてもしっかりとやらなければ何も変わりません。

「練習がきつい」というのはほぼ当然のことだと思っています。成長段階であれば身体を動かすだけで自然と速くなります。これは指導者の力でもなんでもなくて単なる「成長段階の結果」です。そこを越えてからの取り組みが本当の陸上競技だと考えています。正直、簡単なことではありません。そういう視点で見ている指導者がどれだけいるのかという部分です。「良い選手が集まってこない」というつもりはありません。それなりに走れる選手がいれば問題はないのです。強い選手が集まった時は強い、そうでない時は弱いというのでははっきりいって面白くありません。だからこそ今いるメンバーでどう戦っていくのかという部分が大事になってくるのです。今いる選手がどうやって競技に真剣に取り組むようになっていくかで結果は大きく変わってきます。「きつい」<「強くなりたい」という状況に持っていくまでがかなりの労力を要します。今のうちのチーム状況はそこまで到達していないのが現状です。一進一退の状況です。

今は「きついけどやっている」というレベル。ここまでくるのにかなりの時間を要しました。これからは「強くなるためなら何でもやる。どこまでもやる。」という水準に引き上げていかなければいけません。今まで以上にエネルギーを要しますし、さらに難しくなると思います。今はメニューとして与えられているからやるという感じです。決められたメニューは消化するがそれ以上に足りないことをやろうという姿勢はありません。練習中にも「きついけど頑張っています」という姿が度々見受けられます。これでは・・・。本当に強くなりたいという気持ちがあれば何でもできると思っています。この2年間、最上級生はその姿を見せてくれました。競技レベルは違ってくるとしても「強くなりたい」という情熱は同じであって欲しいと願っています。

学校に戻って約3時間トレーニングをしました。トータルで6時間練習です。ほとんど休む間もなくやっていますから当然きついと思います。そのダメージに見合うケアをしっかりとしていかないといけません。練習をやるだけではなく終わった瞬間から次の練習に向けての準備です。ここまでできて本当に「強くなりたい」という想いが本物かどうかが分かります。練習中はやる、それが終わったら適当になるというのでは結果的には故障してしまい次につながらないのです。今の男子、身体がなかなかできません。これだけのことをやっているのですがこちらが思う水準まではなかなか到達しません。身体ができてきてもどこかを痛めてしまい練習が継続できないという状況になります。もったいないですね。

今の時期が一番辛い時期だと思います。練習量も増えやらなければいけないことも多くなる。その中で自分の目標に向けてどれだけのことをやっていけるか?常に目標確認をしていかなければいけないですね。この日は午後の練習の初めにも終わりにも同じことを話しました。目標に向かって何をするかという部分です。これが全てを決めるのではないかと考えています。漠然と練習をするよりは1つ1つが結果に結びついていくというイメージを常に持っておけば行動自体が変わっていきます。本気になれるかどうかですね。

自らの目標に進むのは自分自身です。その意味が伝わる日が来れば大きく変わってくると考えています。私が目指すチーム作りはもっともっと先の話です。現実を受け止めて前に進んでいきたいと思います。

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