kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

大きな刺激を受ける

2010-11-24 | 陸上競技
火曜日、朝からkyotoに移動。準快速で30分程度だったでしょうか。近畿は交通の便が良く、移動時間があまりかかりません。密集しているからというのもあると思いますが高校通学というのも大きな障害にはならない気がします。

練習場所はkyotoのsaikyo高校。以前学校見学に行ったことがありますがその時は練習を見るような状況ではありませんでした。別の目的で行っていましたから。今回は「練習を見る」というのが主たる目的でした。複数の学校が集まっていました。女子の4継でインターハイ決勝に残った学校が3チーム。マイルでインターハイ準決勝進出した学校が2校。かなりレベルの高い中での練習です。これだけでも大きな刺激を受けます。練習会のレベル自体が全国級ですから・・・。近畿はこうやって定期的に集まって練習をされているということでした。学校が近いというのもありますが、各校の指導者が熱心だから実現できることだと思います。うーん、大きな差だ・・・。

練習は4時間に渡りました。走る本数はかなり少ない。うちの練習の半分以下だと思います。しかし、さまざまな部分が工夫されており「走るだけが練習ではない」というのが良くわかりました。入学してきた選手の競技レベルの差はもちろんあります。近畿は中学生で全国標準記録を突破する選手が相当数いると聞いています。基本的なレベルは中学時代でクリアしてきているのかもしれません。100mが12秒台は「当たり前」という感じでしょうか。うちに来る選手は13秒台だったら「速い」と感じます。14秒台ならなんとかなると思っています。その代わりかなりの時間を要します。その覚悟を持って取り組んでいかなければいけません。その状態で「戦いたい」と思っているのですからよほどのことをしない限り追いつくことはできません。

走る以外の練習での負荷がかなりあります。間違いなくうちの選手ではついていけないと思います。スピードをですがそれ以上にタフさが違います。ほとんど休息をとることなくどんどん練習を消化していく姿は圧巻でした。これだけやれば走る量が少なくてもなんとかなるだろうなと感じました。というか、こちらの負荷のほうが圧倒的に高いのではないかと感じています。今まで考えていた練習の流れとは大きく違うものでした。洗練されているようで非常に泥臭い練習。選手たちが練習の意味をきちんと理解して取り組んでいるからこそできる練習だと思いますね。

話を聞くと平日の練習は最大でも2時間程度のようです。それ以上はグランドの関係でできないと。しかし、土日は毎週2部練習。かなりの量をこなします。私たちが見ていた午前中だけでもかなりの量でしたが、午後からも同程度の練習をするということでした。「練習をやらない」と言われますが、そのレベルが違う。毎週土日は合宿以上の負荷だと思いますね。だからこそ平日は短時間でやることになるのだと。

いわゆる「ドリル」のような練習は全くありませんでした。それは前日見させていただいたsonodaも同じ。他の動きをしながら強制的に走るを作るのです。身体が自然とその動きを身につけていくのだと思います。師事している方が以前から「トップ選手がこんなことも知らないのかと感じることがある」と聞いたことがあります。強制的にその動きをさせているので「知らない」でも問題なかったのではないかと感じました。指導する立場になったときにかなり困ると思いますが・・・。だから動きが崩れたら戻らないのかなと。それほど「動き」に関しては言われることがありませんでした。導入段階でかなり指導されているのかもしれませんがこの練習会では皆無に近かったですね。そこにも大きな「差」を感じました。

とにかく徹底していました 。私達が学校に着いたときにはタワシで階段をこすって砂を落としていました。細かい部分まで指導が行き届いているから周りが見えるようになる。うちの選手は1つ言えばそれだけをやる感じですが、saikyoの選手は1を言ったら100位出来そうな雰囲気がありました。こういう面での差を徹底的に埋めていくしかないと感じています。練習スタイル以前に足りないことが多すぎる気がします。

身体の強さが違います。やってきた方向性は間違っていないと思いますが、その差が大きい。重たいものをひたすら上げるのではなくそれを動きに結び付けていく。ここを徹底していかなければいけないと強く感じました。

勉強をする機会を与えてもらえたことに感謝したいと思います。何度も言っていますが「育ててもらっている」と思いますね。多くの人に支えられながらやっています。恩返しをするためにもしっかりと考えていきたいと思います。
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関西に行く

2010-11-24 | 陸上競技
月曜日から関西の強豪高校へ指導について学ぶために行くことになりました。今年の冬にsonoda学園のfujikawa先生とお会いする機会があって色々と話を聞かせて頂きました。出来れば一度練習を見てみたいという気持ちがあってkida先生に「次に行くときはお供させてください」とお願いしていたのですがそれが実現した形です。普通の指導者であればなかなかこういう機会を与えてもらうチャンスはありませんから、かなり恵まれていると思います。感謝ですね。

月曜日は雨でしたが兵庫のsonoda学園に訪問させていただきました。この夏のインターハイでは女子総合3位、4継では5位に入っている強豪高校です。毎年インターハイで入賞者を出すような学校ですから大きな刺激を獲ることができます。1週間前に大阪のootuka高校と一緒に練習をさせて頂いて「差」を感じたのですが、競争率の高い近畿の学校の練習を見ることで学ぶことは多いと思います。「ぬるま湯」に浸かったままでは何も成長はありませんから。

「練習形態が全く違う」とkida先生から話は聞いていたのでどのような形か楽しみにしていました。残念ながら雨が降っていたので屋外での練習は見ることができませんでした。しかし、屋内での補強を中心に練習の流れを直接質問しながら見ることが出来たのはかなり大きいと思っています。百聞は一見に如かず、実際に見ることでその場の雰囲気や選手の取り組みも分かってきます。貴重な経験となります。

見ていて感じたことは「軸」がしっかりとしていることと、体幹が強いという部分です。見ていて身体がぶれることがありません。補強にしても身体のラインがしっかりしていてその中で動く。かなりの強さを感じました。うちの選手が一緒にやっても出来ないだろうなと。補強はかなりやってきていると自負していますし県内レベルでは圧倒的な強さがあると思っています。それでも大きな「差」があると感じました。他校のレベルでは太刀打ち出来ないと思います。「偉そうな事を言うな」と言われるかもしれませんが、目の当たりにした者にしか分からないと思いますね。うちの選手を見て「補強が弱い」と言われたことはありません。基礎筋力はかなりあります。それでも「勝てない」と思ったのですから…。

そして明るい。暗い雰囲気は全くありません。どんな練習でも明るく声を出して取り組みます。意識して声を出すようにしているからできることです。そこが常にできるから雰囲気が明るい。トップレベルだから明るいのではない。ここをきちんと理解しなければいけないですね。

練習のパターンが違う。これは当然です。その流れの中で何を狙いとしているかを確かめていく必要があると思います。全て真似るというのでは今までの形を崩すことになる。今までやってきた練習も良い部分がありますからそれは継続していきたいと思います。ここのさじ加減が難しいですね。

とにかく動く。室内の練習でしたがほとんど休息を取りません。だから短時間でしっかりとした負荷がかけられる。私はあれもこれもやりたいタイプですから時間が長い。そこの部分を改善していく必要があります。色々と参考になる部分がありました。

fujikawa先生は非常に親切丁寧に対応して下さいました。トップの指導者ですが腰が低く人柄が選手を育てる部分につながっている気がします。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉が思い出されました。見習っていきたいですね。

翌日は京都へ。また書きます。
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