kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

病床にて想う

2010-11-28 | 陸上競技
数日間、体調不良でした。話によるとO157(オーイチゴーナナ)の仲間に息子がやられて私もそれにやられたんじゃないかという感じでした。理由なき体調不良ではなかったのだと思います。一安心(?)。本当に身動きが出来なくなっていました。ほとんど寝ていましたが、多少なりとも意識がある時もあったので本を読んでいました。

これまで様々な書籍を読んできましたが、今の知識と感覚で読んでみたらどうなんだろうかと思いました。人間、記憶力というのは曖昧です。コンピューターのメモリのように一度記憶したデータを削除しないかぎり消えないということはありません。何度も繰り返し読んでいく事で記憶に残りますし、読む度に解釈が違ってくる可能性があります。本をたくさん読んだから知識があるとは思いません。それを生かすためにどうするかを判断できるようになるかどうかだと。

最近、陸上に関する書籍を読まなくなっていました。ある程度のことは頭に入っていると思っています。多くの情報を手にして取捨選択できるかどうかも大切です。人によっては「最新の理論が全て正しい」と考えます。また「速い選手がやっているから良い練習だ」と考える。その背景に何があるのか、何故それをやっているのかを考えないと真似ても形骸化してしまうのです。意味はありません。指導をし始めた頃の私は全てに飛び付いていました。自分で咀嚼しないで取り入れる。大きな危険性が潜んでいることにさえ気づくことが出来ませんでした。「一流」と世間で言われる指導者でも大きくブレています。選手によって違うから良いんだと言われるとそうかもしれませんが、根本的に違う事を公言するのはやはりおかしい気がします。
逆に学ばないという指導者も良くないと思います。過去の指導が正しいと思ってそれ以外は何もしない。周りからの意見にも耳を傾けない。知らないことに知らないと言えない。これではなかなか選手は育たない気がします。本当は伸びる可能性があっても一律化された練習では上手くかみ合わないかもしれません。単に年を重ねるから良い指導者になるわけではない。指導者自身が成長していく事が大切なのです。

話が反れましたが、陸上競技の書籍を読んでいくと再発見するものがあります。実際に取り入れていったほうが良い練習が組み立てられるのではないかと感じます。いつの間にか消えてしまった練習の中にも大切な練習があったはずです。具合が悪くなってメニュー表を渡しましたが、ここ数年そのような事をあまりやった記憶がありません。口頭で説明してそれで終わりだった気がします。今の3年生にはポイントをまとめたモノを渡していた気がします。いつの間にか慣れてしまってこちらも努力を怠っていたかもしれません。反省しなければいけないと思います。

もう一度、練習について考えてみようと思います。組み立てに関しても出来ることがあると思います。感覚をつかむためにももっとシンプルで分かりやすいものがあるかもしれません。その中で必ず見えてくるものがある。補強等も一覧表にして強化部位ごとに分けてみるともっと効果・効率が上がるかもしれません。走練習も同様です。

目の前の選手は見てきました。が、もっと色々な方法があるかもしれません。視野を広くしていく事が今の私には必要かもしれません。「考える」事と現場をつなぐのは指導者の情熱だと思います。もっと出来る気がします。インターハイをつかむためにもっともっとできるはずです。最大限の努力をします。
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走る&身体作り

2010-11-28 | 陸上競技
土曜日、私は「哲学」を学びに行っていました。今さらですが前回の総選挙の時に「教員免許更新制度廃止」をマニフェストに掲げていたにも関わらず全くその気配は全くありません。廃止を信じて更新講習を全く受けていない人もいるようです。自己責任といえばそこまでかもしれませんが酷い話です。大したことない事項かもしれませんが、直接関わっている人間にとっては大きい事です。無視されているわけですからね。今の政治自体が国民の方を向いていませんから当然といえば当然ですね…。本当にこれで良いのかなという気持ちはありますがどうにもなりません。

前置きが長くなりましたが、私は不在ですが練習はさせました。前日から分かりきっていたことだったので前日と同じようにメニューとポイントを渡しておきました。当たり前ですがかなりスムーズにいったようです。これまではメールで指示を出していましたが少し余裕を持ってきちんと細かく指示を出しておく事が必要ですね。

この日の練習は多少変則的にしました。短時間で走って身体作りまでやってしまおうという欲張りな形にしました。いつもは時間をかけてやるメニューを省略しながらやっていくことに。1つ1つ積み重ねていく形の練習パターンが好きなのですがかなりの時間がかかります。いかに動きの課題を明確にしていくかが重要になってくると思います。木曜日にやったメニューをそのまま実施。本数を増やすとダメージが大きくなるので最低限の量にしておきたいと思います。「やれば効果がある」練習というのはあまり存在しないのではないかと考えています。何のためにやっているのかが大切。もう少し考えていって効率的に前に進むための動きを身に付けさせたいと思います。

後半は身体作り。こちらは外せません。とにかく続けていかなければ効果が上がりませんから。合宿等に参加して一時的に補強をやって強くなった気持ちになる事があります。実際には気分的なものであってほとんど効果はありません。身体作りは時間がかかる。これを選手が分かってくれないといつまで経っても変わりません。繰り返し繰り返し言い続けていくしかありません。

うちの練習は「質も量も」でやっています。通常のケアでは不十分です。ここに関してはかなりうるさく言っていますが、どうしても実際の痛みが出ない限り実感がわきません。痛くなった時には手遅れです。それで練習を何日も離れないといけない状態になるとどんどん計画から遅れていってしまいます。怪我をする前の段階で日常的なケアをしっかりとしておく事が大切です。念押しでメールを送りました。どれだこの事を自覚できるかです。なかなか分からない部分です。

全てはつながっている。日頃の行動や身体に対する意識がきちんと出来ていない者は必ず怪我をします。慢性的なダメージを残さないようにしていく事が予防につながります。これまでもかなりやってたにも関わらず突発的に怪我をしてしまった選手もいます。本人が自分の身体に目を向けるようにならなければどうにもなりません。やるのは「自分自身」だという自覚を持たせないといけません。

少し動きに変化が見られ始めたようです。冬期練習に入り約1ヶ月、成果が出始める頃でしょうか。前半は完全に放っておきましたからここは意識の問題だと思います。それなりにやるという感じでは絶対に成果は出ない。これからです。
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