kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

下げれない

2010-09-12 | 陸上競技
先日、色々と話をするなかで目標を下げれないという話になりました。これは指導者として大切なこだわりなのではないかと思っています。

うちの学校、最初は県総体に個人種目で出場者0の所からスタートしました。私が顧問になった時、本当に何もない所からのスタートでした。私も他校で指導した経験がありませんでしたし、選手は素人ばかり。幽霊部員のように活動実績が全くない者もいましたし、ジョギング部というような感じでした。
翌年はリレーで予選を通過して準決勝まで。さらに翌年はマイルで中国大会に進むことができるようになりました。選手が集まる学校というのは自然と選手が集まった時に強くなります。だから継続しない。たまたま強い選手が入学してきた時に数年間強いという状態になります。うちは選手は少ないですがここ数年間は常に県の上位で戦っています。大きな進歩だと思っています。

さらにここ2年はインターハイを狙うようなチーム状態になりました。入ってきた選手は最高で県レベルで決勝に残るか残らないかの力でした。それが周りの雰囲気に引っ張られていつの間にか強くなっているという感じになっています。この春の県総体では長距離種目と跳躍種目0、トラック出場者7人でトラック優勝をしました。投擲2人を合わせていくのか県総体総合優勝を果たしました。かなり高いレベルまで来たと思っています。

そのため私が選手に求めるものも年々高くなってきています。上を目指してやっていますから、下のレベルに合わせてやっていくといつまでたっても強くはならないからです。1年生はその状態に間違いなく戸惑いを感じると思います。中学時代と比べると求められる事が多くなりますし、そこに甘えや妥協は許されなくなります。全員が必死にならなければ追い付いてこれない。それでも求めていきます。

「楽しい」という意味をどれだけの人が分かっているでしょうか。それなりにやって「楽しい」というのでは得るものは少ない。がむしゃらに高い目標に向けて進んでいくなかで見えてくるものがあるのです。選手の目線に降りて一緒に考えていく事も大切な時がありますが、常にその目線から物事を見ていたら絶対に前には進みません。「自分は頑張っている」「一生懸命やっている」と思い込む自己満足のレベルから引き上げていく作業をしなければ何も変わらないのです。

厳しいようですが、目標を「県のベスト8」や「決勝進出」にするつもりはありません。年によって選手は変わっていきますが、目指すものは変わらないと思います。それが当たり前だと感じているようなチームだからこそ目標に近づける可能性があるのです。一人でも多く中国に進出して、全国の切符を賭けて戦う。中国で戦えない者が集まっても結局は戦えない。個々の力を最大限に高めていってその状態でリレーで戦う。これしかないと思っています。そのためには意識レベルを下げるわけにはいきません。もっと上を目指していく必要があるのです。

指導者としてのスタンスを崩したくはありません。何か一つを許してしまうと全てが崩れていく危険性があります。私が常にそういう意識をもっておかないと簡単に崩れます。積み上げていくのには時間がかかりますが、レベルが下がるのは一瞬です。あっという間に普通以下のチームに成り下がります。だから下げれないのです。今下げたらまた数年間は下積みを要します。選手の力を最大限に伸ばすためには積み上げを更に高くするしかないのです。

戦えるチームを育て続けたいと考えています。万人に受け入れられないかもしれません。それでも手を緩めたくはないと思っています。必ず戦います。妥協は何も生み出さないのだから。下は見ません。常に前を見て進みます。
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ポイント練習

2010-09-12 | 陸上競技
金曜日、先日書いたようにかなりハードな日程でした。5時間授業に間の1時間と昼休みは面談のようなものがあってすべての時間を使いました。さらに予定していなかった事もあって結局5時半まで完全に何もできない状態。思うことはかなりありますが、我慢する能力が若干高まってきている気がします。年齢を重ねたからかもしれませんが、以前なら途中で席を立つような憤りを感じる部分を我慢しました。どこまで合わせていくのか、こちらのやりたいように組み立てが出来なくなるのは絶対におかしい。釈然としない気持ちがあります。

練習に関してはアップの指示までは出していましたが、遅くなるとは思っていなかったので前半部分の指示だけでした。今はかなり大事な時期です。それぞれ言い分はあると思いますが、選手の指導ができなくなるような状況に持っていかれるのには大きな疑問を感じます。仕方ないのかもしれませんが、どうも釈然としません。他の人が今の状況をどう捉えるかは分かりませんが、想像を越えたストレスを感じています。

アップ終了位の時間にギリギリ到着できました。試合前のポイント練習の形はほぼ決まっていますから、比較的スムーズに練習に入れました。短短は150m、短長は250m、ハードルは300mHです。セット走の形でやりましたが、参考程度にタイムを計りました。選手には最後まで話しませんでしたが、通常のポイント練習とはタイミングが少しずれています。普段なら土曜日の午前中にポイント練習をしますが、今回の新人は金曜日から始まるので1週間前に刺激を入れることにしました。土曜日に走っても良かったのですが月曜日が最後の刺激になるので、中1日で疲れを残したくないなという考えがありました。前日にウエイトをしてからのポイント練習ですから少なからず筋疲労もあるはずです。
最近特に思うのですがピンポイントで1日だけの調子を上げるというのは不可能だと思っています。全体的な力を上げていく事が最優先事項だと考えています。私のレベルではこのくらいしかできません。だから多少疲れがあってもある程度走れるような状態を作っていけることが重要だと思います。だいたい1週間前である程度走れれば大きく崩れることは考えにくいと思っています。

話が少しずれたかもしれませんが、疲れがある程度残った中での練習です。短短は150mという短い距離でした。今は同じくらいの力を持っている2人が競り合っています。地区新人で22秒7で走ったkitamura、3年生のotaniに付いていくのが精一杯です。スタートで遅れてしまいますから硬くなってしまいます。それを練習で経験できますから非常に価値があると思いますね。
短長の250m、1本目全くといっていいほど動いていませんでした。気温が下がってきているのもありますし、思った以上に動きませんでした。こちらが予測していたタイムよりも約1秒遅い…。こちらから声はかけませんでしたが、それぞれ想うことがあったはずです。2本目はほぼこちらの予測通りのタイムで入ってきました。どういう走りをしなければいけないかを考えることが出来たのではないでしょうか。これくらい走れたら問題はないと思いますね。中国選手権の1週間前の状態とほぼ同じくらいかなと感じています。ウエイトをした翌日ですから問題はないと。

女子は最後に250mを1本。これは2グループに分けて走らせました。オープンからの走りです。こちらはかなり気持ちの入った走りとなりました。やっとこのレベルまで来たのかという感じです。これまでの流れを引き継いでいくための土台はできてきたかなという気はしています。もちろんまだ足りない部分の方が多いですが、なんとか戦えるのではないかという水準まで上がってきたのではないかと考えています。

最後に全体に「私に信じさせてみろ」という話をしました。互いに信頼関係がなければチームは成立しません。私が見ていないところで裏切ったり、手を抜いているような状態があるなら私からの信頼は得られません。日常生活の中でどれだけ競技を意識できるか。これも大きく関わってくると考えています。久しぶりに走る練習を見ました。少しずつですがチームとして進み始めた気がします。
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軽く動かす

2010-09-12 | 陸上競技
木曜日、とにかく疲れはてていました。最近はこの内容しかありませんが、全く気を抜く時間がないため精神的な余裕がありません。

放課後、またも練習を最初から練習に参加することができませんでした。今回は練習開始時間から競技場に行けそうでした。とにかく時間を確保したいというのもあって逃げました(笑)。水曜日に走っていますが来週の予定などを考えると少し身体を動かしておきたいという気持ちがありました。大学のグランドを借りていたので車で移動しました。競技場の下に中央病院の駐車場があるのですが、そこを通り掛かった時に停めてある車のそばに携帯電話が落ちているのを見つけました。パッと見つけてしまったのでそのまま放っておくわけにはいかないなと。自転車の鍵を落とした者を車に乗せていましたから拾いに行かせようと少しバックしました。すると、ガツンと車の後ろをガードレールに軽くぶつけてしまいました。優しさを見せたばかりにこんなことに…。私の人生を現しているような出来事です(笑)。それでも気にせずに病院の受付に携帯を届けました。もちろん、名前も名乗らず「落ちていましたよ」とだけ 告げて立ち去りました(笑)。

その間は練習を見ていませんでしたが、練習自体が短い距離を何本か走って終わるつもりでしたから大きな問題はありません。久しぶりに走っている姿をみた気がします。選手は身体を動かしているので関係ないのですが、私は半袖半パンで練習を見ていたため至るところを蚊に刺されてしまいました。膝だけで6ヵ所くらい刺されていましたからかなりイライラしました。全部で20ヵ所近く刺されたのではないかと思います。久しぶりに練習をまともに見れるのかと思えばこれですから…。後でrinaにウナクールを借りて塗ったのですがかなりかゆかったですね。

短時間に走ってまた学校に戻ってウエイト。時間の関係で主要種目だけにしました。基本的に身体作りは継続してやっていく必要だと考えていますから時間がかかってもやります。種目を絞っていますから時間は短かったすが。ここ最近はウエイトを見る時間すらありませんでした。放課後は基本的に誰かに拘束されるものではありません。勤務時間外ですからね。それでもその時間にやらなければ回らないこともたくさんあります。目を背けていても上手くいきませんからやるしかないのですが…。

ウエイトが終わってから1人だけ別メニューでエアロバイクをやりました。強くなるためのチャンスだと思って取り組みました。肉体的に強くなるためだけではなく、人として成長していくためにはこのタイミングは逃せないと考えました。これまで逃げていた部分にしっかりと目を向けさせました。指導に関しては情熱を持って取り組んでいく必要があると思っています。こちらが伝えたいもの、絶対に譲れないものを持って選手と向き合うことで何かが変わってくると思います。人は必死になってやらなければいけない時が必ずあります。それが今だと感じています。表情の変化がありました。ここ数日間、もやもやしていたものがあったと思いますが吹っ切れたのではないかと思います。
私が関わる選手に何を伝えることができるか?こちらが本気でやっていくことでしか人の「心」の変化はないと思います。どんなことがあっても私が妥協してはいけない。怒りを前面に出すこともありますが、本気で相手を想うからこそそのような感情が生じるのだと考えています。この時点では少し私もスッキリした感じがありました。この時点では…ですが。

やっと木曜日が書き終わりました…。追い付きません(;_;)。
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