寝てるときに腰が痛いんですってば！

一年くらいずっと腰痛で治らない、という女性。
痛くなり始めて半年くらいは病院に通ったそうですが、あまり変わらず・・・とのこと。
で、なんて診断されたんですか？とおうかがいしてみると。
「仙骨の動きが悪くなってる」と。それはいいんです。きっとそうなんです。次に
「お仕事が座りっぱなしなんでそれが原因でしょうね」と指摘されたんだそうです。


実は、このお客さん、どういうときに痛いのかというと。


寝るとき。

僕もベッドに寝てもらったんですが寝た瞬間にもう「痛い」っておっしゃってました。

僕はこう聞きました。
「座ってるときは痛いんですか？」
全然、だそうです。

え？ですよね。

寝たとき、寝た瞬間。それが痛い。
夜中も寝返りで目が覚める。
寝起きは最悪。
だそうです。


もう一回、聞きました。
「座ってるときは、なんともないんですか？」って。
本当になんともないんです、という答えでした(笑)。


そういうことが、あるんでしょうか？
「ずっと座りっぱなしだから腰痛になったんですよ」
だけど、
「座ってるのはまったくなんともない」
ってことが・・・。
あるのかも知れないし、それは人間の身体だからわからないけど。
ずっと座ってること、が腰痛を引き起こす原因になったのであれば、座ってることが苦痛でない、ということが僕にはどうしても不思議に思えます。

座りっぱなしで痛くなってしまったのなら、座りっぱなしによってなにかが傷んだんだろうと推測できます。負担がかかりすぎた、とか。
じゃあ、負担がかかって傷んだところにまだまだ負担をかけつづける(毎日、仕事で座り続ける)ことをして、痛みなく過ごせるんだろうか？

座って傷めたのに、寝るときだけ痛いってあるんだろうか？？


お客さんの腰が痛いという訴え。
具体的にはこうしたら痛いという訴え。
そして検査結果や推測・指摘。
なんかちぐはぐな気もします。


もし、「寝た瞬間から痛い、それだけが苦痛なんだ」というお客さんの一言を受け止めていたら、また違った要因を推定するんじゃないでしょうか？
検査結果、お客さんの話、お客さんの訴え、こういうものが「ほぼ」「同じことを指してる」ように留意したほうが間違いが少ないんじゃないか、と思いました。
それらの方向が別々であれば、「なにかが考え違いがあるのかも？」と立ち止まってみてもいいような気がします。

結局、その時間ないでは「なぜ寝るときだけ痛くなったのか」というキッカケは辿れませんでしたが、痛みそのものは取れました。寝返りを打っても大丈夫になってました。

だけど、なんで寝たときに痛むようになったのか。。それだけは藪の中です(苦笑)。


今日もありがとう。