くの字腰痛

久しぶりに身体が横くの字に曲がった状態での腰痛、という方を見させていただきました。
うつ伏せはできそうにないな、と思って仰向けだけで施術。
お腹がカチカチになってました。
それを時間をかけてほぐしていって。

痛みはほとんどなくなったんだけど、立って見ると身体がまだ曲がってる。
痛いほうは左の腰だったんだけど、身体は右に傾いてるのね。
感覚としては左足が長いような感じがするそう。

ここは右に傾いてるのを重視して右足の指の骨の圧痛、右の下腹部の圧痛、そういったところを少しずつやっていくと足の長さの感覚も立ったときの姿も揃ってきました。

こういうときにね、思うんです。
身体が歪んでいるとき、「痛いから、痛みから逃げようとして歪んでいる」ことが多いんだ、って。
人間って楽なほうに向かいます。
痛くないとき、誰も身体を横くの字にしようとは思いません。辛いから。
極論すれば、痛くなければ誰も身体を歪めようとは思わない。はい、辛いから。

痛くなれば、痛みから逃げて痛くないポジションを探さないとじっとしておれません。だから楽なポジションを探して「歪みはじめていく」。

歪んでいる人をみたら「その姿勢だったら痛くないんだな？」と考えて施術を組み立てます。
どこに原因があるとき、その姿勢が痛くないんだろう、って。
この姿勢してるから、アンタ痛いんだよ、とはどうしても思えなくて。


今日もありがとう。