悪を見抜く？プロセスを察する!

あるお客さんの体の中には、ないはずのものがあるんだそうです。
それは、心臓から肺へ向かう血管。

狭心症の疑いで検査を受けたところ、そんな血管が発見され、その血管を通って血が肺へ流れたため、心臓の血液不足になったのではないか、と。

僕は、感心してしまうのです。その血管はなにかのときに発生したんだと思うんですね。「その血管」を必要とするときに、体が作り出したんだと思うんですよ。

すごいでしょ、体って。

僕の整体観・人間観もこれなんです。

「体が歪んでいるな」じゃなくて、「その必要があったんだナ」と。

僕が良く使うたとえに「お腹を壊している人は体を丸める」というのがあります。
そこへ「整体師」や「カイロプラクター」がやってきて、
「あなたの『猫背』は骨盤の歪みが原因です」ってやったってしようがない。
これだと、猫背だから下痢をする、という論法まで成立しちゃう。

じゃなくて、下痢してるから、背中を丸めている。
というよりも、今、もっとも弱いお腹を内側に入れて庇っている。んです。

それが察せられたら、「骨盤が歪んでいるから、猫背になるんですよ」なんて一概に言えないと思うんですよね。
猫背にすることで、この人はなにを庇っているんだろう？
そこを「察しよう」と僕は必死になって体に問いかけるんです。

なにも「悪いところを見抜こう」とは思っていない。そんな能力もないけど(苦笑)。
「そうなった理由を察しよう」と思ってる。

ま、そういう整体が尼崎にひとつくらいあったって、いいですよね(笑)。