本「利休の茶杓(ちゃしゃく)」 山本兼一著
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/61/a2f75a51c29f6558dee68f1003fe6e72.jpg)
江戸時代末期の京都で、見立てや「とびきり屋」を営む真太郎、ゆずの夫婦の身の回りで起きるエピソードを綴った連作短編の第三集。
茶道具や自在置物、骨董品に深い知識を持っていながら、ひけらかすことなく、
「講釈は客に言わせるもの。客に語らせていいきもちにさせてこそ、いい客になってくれる」
という、商売の奥義などが書かれています。。
なるほど、インタビューでも使えそうです。
茶碗は「内に包み込むかたち、胴のへこみ、尻の張り具合、そなわっている風格」
などを見て、真贋や作者を推し量るのだとか。もちろん、釉薬も観察します。
50本ある茶杓の中から、利休が手作りした茶杓をあてる表題作や、
堆黄の盆をあずかった真太郎夫婦の心配や喜びをつづった「よろこび百万両」は、
はらはらどきどきが終始続く短編らしい作品です。
2014年2月に逝去された著者。表題作が絶筆となりました。合掌。
☆☆☆☆☆
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江戸時代末期の京都で、見立てや「とびきり屋」を営む真太郎、ゆずの夫婦の身の回りで起きるエピソードを綴った連作短編の第三集。
茶道具や自在置物、骨董品に深い知識を持っていながら、ひけらかすことなく、
「講釈は客に言わせるもの。客に語らせていいきもちにさせてこそ、いい客になってくれる」
という、商売の奥義などが書かれています。。
なるほど、インタビューでも使えそうです。
茶碗は「内に包み込むかたち、胴のへこみ、尻の張り具合、そなわっている風格」
などを見て、真贋や作者を推し量るのだとか。もちろん、釉薬も観察します。
50本ある茶杓の中から、利休が手作りした茶杓をあてる表題作や、
堆黄の盆をあずかった真太郎夫婦の心配や喜びをつづった「よろこび百万両」は、
はらはらどきどきが終始続く短編らしい作品です。
2014年2月に逝去された著者。表題作が絶筆となりました。合掌。
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