ぱぐぱぐ通信

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最近読んだ本

2014年06月20日 16時22分45秒 | おすすめ
「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」 タラ・パーカー=ポープ著




感覚的でなく、さまざまな実験結果から夫婦生活のありようを研究した成果を引用しています。



まずは男のほうがなぜ、女より浮気に走りやすいのか。

●実験

結婚している一般人を、魅力的で友好的な異性と会話させたグループと、

魅力的でありながらそっけない異性と会話させるグループに分けます。

一般人は実験内容は知らされていませんが、魅惑的な人は知っています。



●手順

それとなく誘いかける魅力的な異性を会話をさせます。

その後、自分の配偶者がデートに遅れたとか、嘘をついたとか、

何か腹の立つことをしたと創造するように指示されます。

ひとしきり空想させてから、配偶者を許せるかどうかを尋ねます。



●結果


魅力的な異性と過ごした男性は、そっけない態度をとる異性と合わせた男性より、

妻の行動を許せないと答える率が高かった。

女性では結果はまるで逆だった。

魅力的な異性と過ごした女性は、そっけない異性と過ごした女性より、

想像の中での夫の行動を許す確率が高かった。夫のためにいいわけをする女性すらいた。





汗が染みついたTシャツのにおいをかがせる実験もおもしろい。

自分の遺伝子に似た遺伝子を持つ男性が着たTシャツを、女性はそれとな排除する。

男性にはその機能がないらしい。

似た遺伝子を持つ異性と結婚すると、滅びる可能性が高まるかららしい。





こんなことも書かれていました。

相性の良し悪しは結果論。

良い結婚生活を送っている夫婦は、トラブルの解決方法を知っているーというのが大きな特徴だとか。

けんかをするときでも「私が」「あなたが」というより

「私たちは」と、仲間意識を持たせた言葉を使う夫婦のほうが、危機は少ないらしい。

気をつけたい。



さらにはこんなことも。

男性は、自分を傷つけた相手をなかなか許せないらしい。

だからそれを本能的に避けるために、黙るのだと推定されている。

夫婦ゲンカの時にだまって我慢する女性は、

いいたいことを口に出す女性に比べ死亡率が4倍だとか。

男性は黙っていても、測定可能な影響はないらしい。

さらに、夫婦ゲンカは絆を強めたり深めたりしてくれる効果もあるとか。

「けんかをするなら最初の3分が大事」で、

感情的な言葉を避けることで、大きな危機を回避できる可能性が高まるそうです。



●考察

5倍の法則。

パートナーを傷つけるようなことを一つしたら、

優しくしたり、肯定的な言葉をかけたりと、あいてのためになることを五つすることが、

結婚生活によい影響をあたえるらしい。




離婚を経験した女性が執筆した本。なかなかためになります。

☆☆☆☆☆







「自分でやった方が早い病」

働くこと自体が幸せなことと思えるようになること」

 1、人に愛されること
 2、人にほめられること
 3、人の役に立つこと
 4、人から必要とされること

2、3、4は仕事を通じて得られます。

仕事をしないと手に入りにくいとも言えます。

なので、働くことが幸せなことだと思えるように~ということですね。



してもらう幸せ。

自分でできる幸せ。

その先に「してあげる幸せ」があるということです。

「してもらう幸せ」と「自分でできる幸せ」は、

子どものころのことを思い出せば、きっとほとんどの人が「あ~」と膝を打つのでは。



「してあげる幸せ」は、もう少し大人になるとわかりますよね。

妖怪人間ベムの台詞じゃないけれど、「はやくおとなになりた~い」。


☆☆☆☆

あしあと