医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

人たらし

2024-08-04 03:22:02 | 薬局
自然災害や不測の事故などがない限り突然はない。

薬局の倒産などあまり考えられないが、ここに来て会社の倒産案件が出始めている。
とりあえずコロナ禍による患者減少などと言っているが、何となく過度のM&Aによる資金悪化が原因じゃないかと思う。
俗にいう”勘定合って銭足らず“のキャッシュフローに問題がありそうだ。
借り入れの利息は経費算入できるが、元金の返済は法人税を支払った後の純利益からの返済となる。
単純に法人税等が経常利益の半分とすると、年間1千万円の返済には2千万円以上の経常利益が必要になる。
短期で返済しようとするとキャッシュフローがきつくなる。
キャッシュフローがきつくなると調剤報酬のちょっとした改定が重くのしかかる。
もちろんコロナ禍のような患者減少はもろに響く。

危ない会社は決算書を見ると予兆が出ている。
急な倒産などありえない。
経営分析の指標をどうのこうの言うつもりはないが、流動比率くらいは気にかけて欲しい。
最低でも120%か150%くらいは欲しい。
資金が無くなると投資ファンドなどが株で支えてくれる。
支えてくれるのはいいが、隙を見て乗っ取りを狙っている。

社員が急に辞めた。
そんな話もよく聞く。
辞める予兆がなかったのか。
どうしようもない社員もいるが、残って欲しい社員が辞めるのはつらい。
社員とのコミュニケーションは出来ていただろうか。
飲み会などはコミュニケーションに入らない。
飲んだ席での話は当てにならない。
定期的な個別面談が必要になる。
何を話したらいいのかと悩むようなら、それこそ普段のコミュニケーション不足と反省したい。

「マズローの5段階欲求説」によると上から2番目は「承認の欲求」となっている。
要は、認められている実感が重要だと気付く。
何を話したらいいのかと悩むのは相手のことを知らな過ぎるからだ。
ちょっとしたことでも自分のことを分かってくれていると思わせることで安心し、信頼を寄せるものだ。

私は社長になる人は“人たらし”になれと言っている。
”人たらし”には2つの意味がある。
1つは人をだます。
もう1つは人から好かれやすく、すぐに相手と仲良くなれスキルだ。
もちろん後者の意味である。

因みに、私は前者の”人たらし”かもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« やってみましょう! | トップ | 来るぞ、来るぞ! »

コメントを投稿

薬局」カテゴリの最新記事