医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

これでいいのか

2024-03-22 04:06:43 | 薬局
便利になると確実に機能が低下するように思う。

気が付くと漢字が書けなくなった。
書けたとしても正しいかどうか自信が持てない。
計算も出来なくなった。
2桁以上の暗算に頭が拒否してしまう。
確実に機能が低下している。

かつては診療報酬など手計算だった。
事務の受付の人は何でも報酬を覚えていて手早く計算していた。
もちろん薬価も暗記していた。
その後、レセコンが普及して誰が入力しても自動計算になった。
停電などのトラブルでレセコンが起動しないと会計が出来なくなる。
こんな単純作業はまだ自動化が許される。
問題はプロの機能低下にあるように思う。

レセコンに処方箋データを入力すると患者へどんな問い合わせをしたらいいのか表示される。
医薬品に関する知識などなくても電子薬歴なる便利ものが機能する。
本来は薬剤師が患者ごとに持ち得る知識を駆使して服薬指導につなげるはずだ。
ところが、患者ごとと言うよりも、薬ごとに一般的な注意事項などが表示される。
それに基づき患者に伝えてクリックすると薬歴が必然的に表示される。
患者からの訴えも秘めた情報も反映されない。
いくつかの定型文の選択が薬剤師の薬学的知見となる。

最近では患者との会話からSOAPに落とし込む優れものも登場してきた。
こうなると薬剤師は何が「S」で、何が「O」なのかの判断は機械任せになりそうだ。
さらに「A」や「P」が自動的に表示されると…正直なところ薬剤師でなくても良いように思う。
それよりも不安なのは薬剤師の職能としての機能がどうなるのかだ。
私の“漢字が書けない“や”簡単な計算すらできない”になり得ないか不安だ。

医師は処方入力と言う基礎データがない。
患者と向き合って患者から元データを入手する。
そこから判断して治療が進む。
薬剤師は処方データが元になっているので、そのデータから薬剤師ではなくても機械的な判断が出来る。
ここに大きな“落とし穴”があるように思う。

でも、そんなシステムがあると私みたいな素人に毛が生えた薬剤師でも服薬指導が出来るかもしれない。
患者には申し訳ないが、何事も自己責任と言うことで。
安心してください。
薬以外の会話なら十分な機能を発揮しそうだ。
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