医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

外野からでは聞こえない

2010-11-16 09:43:14 | 薬局
にわかに次回に向けた議論が始まってきた。

早くも2012年に改定される診療報酬論議がスタートしている。
調剤報酬の関係者もボチボチしてはいられない。

減り続ける有床診療所が、存続のために診療報酬を上げてもらうには、それ相当のエビデンスが必要と「全国有床診療所連絡協議会」が立ち上がった。
他の医療機関で扱っていない診療に特化した「専門店方式」、医療や介護の地域拠点としての機能、患者ニーズに合った柔軟な対応などを挙げている。
この他に家族の事情で患者を2・3日預かるレスパイトケアや、看取り医療なども検討される。
なかなか積極的な姿勢が感じられる。

また日本眼科医会では改定のたびに引き下げられることを問題視して、診療報酬の根拠となる医療経済実態調査のあり方を見直すよう主張している。
もちろん眼科医療に対するエビデンスも明確に示そうとしている。

そんな動きがある中で、前薬剤管理官だった磯部さんが講演で、調剤報酬にからむ要望に対して、薬局薬剤師はデータやエビデンスを示す必要を訴えている。
病院薬剤師はきちんとやっていると比較して批判している。
また、薬学管理の重要性に関しても「モニタリングをきちんとやり、何かおかしいことがあれば対処していくことが大切。しかし、どの薬の時、どのようにやるのか、といったことが標準化されていない」と指摘している。
この部分は奥が深いように感じた。
どの薬とはハイリスク薬を示しているのか。
どのようにやるのかは、処方せんを受付の際ではないのか。
これを標準化とは…。

数年前から国民に対する医療サービスに、薬局・薬剤師がどのように貢献しているかのエビデンスが問われている。
これに対する答えは出ていない。
2012年の調剤報酬改定に向けて自らが立ち上がらないと。

と、外野席から叫んでいる!



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