まほろ駅前番外地
多田便利軒の多田と行天、
そして星、曽根田のばあちゃん、
小学生、由良、岡老人の夫人等が、
主人公になって繰り広げられる物語。
7編の短編からの構成になっています。
今回多田と行天は脇役かな。
でも前作と同様、
今回も、まほろ駅前で、
便利屋を営んでいる二人のことは
きっちりと描かれています。
過去に癒しがたい傷を持つ多田と、
少年時代に心の闇を持つ行天、
触れられたくない過去を持つ二人。
会話も交わさず、
お互い好きなことをしていても
一人でいるより二人の方が、
誰もいないよりはまし
距離を置きながらも、
離れることのない奇妙な二人。
短編のタイトルは「光る石」
「星良一の優雅な日常」
「思い出の銀幕」「岡夫人は観察する」
「由良公は運が悪い」
「逃げる男」「なごりの月」となっています。
「逃げる男」の柏木亜沙子は新しい登場人物
短編全てが味わい深く
切なくも人の優しさを感じ取れる
ストーリーでした。
前作とこの作品の間がとても空いていたので忘れかけていたのですが^^;読んでいくうちに思い出してきました。
2人のつかず離れずの関係が良いなと思います。行天の過去についてはまだまだ語られていない部分もある気がするので続きが読みたいです。
こんにちは
TBありがとうございました。
読んでいくうちに
だんだんよみがえって来ますね。
二人の関係は
発展も後退もしなかったですね。
行天の過去は謎が多いです。
また続きがあればいいですね。