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どこかでベートーヴェン  中山七里

2017-02-02 | 本 な、は行(作家)

どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ)

「岬洋介シリーズ」の第1作
『さよならドビュッシー』に登場した
ピアニスト岬洋介の過去、
高校生時代の物語。

転入生、岬洋介の才能に対しての
同級生の嫉妬、イジメ…。

音楽科の生徒達の歪んだ心の中を覗くのは
読んでいて辛いです。
人間の若さ、未熟さは残酷です。

次元が全く違ってる人、
天才って言える人に対し、
凡人の心の中に嫉妬心が芽生えるのかなと
疑問に思いました。

岬洋介という人物は
一般人に比べ突出した
演奏技術を持つ天才ピアニスト。

そして、音楽に関する以外の常識や感性は
まるで子供のように
純粋な心のまま育ち
高校生になった岬洋介。
それを理解できない周囲の生徒達。

溢れんばかりの才能を持っていても
なかなかうまくいかないものですね。
最後は、ちょっとバラさない方がいいと思いますが
ああそうなんだって感じ。






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