暗黒女子 (双葉文庫)
文学サークルのメンバー、
一人一人が語る、
事件が起きるまでの出来事。
それを記したリレー形式の
創作小説により物語が進行。
小説のテーマは「白石いつみの死」。
文学サークルの前会長、
いつみの死の真相を探っていく。
朗読小説の中では、
全て誰かが犯人になるように
うまい具合に創作されているといった
面白い構成でした。
全員が罪を誰かに仕向けると言った風に。
柔らかい口調で描かれた
セレブなミッション系女子高の
文学サークルの部員の語る言葉。
明かされるエピソードによって
見えてくる女子達の裏側。
複雑な心の動き、
表向きには仲良しに見えても
隠されたぎくしゃくとした関係。
読みやすい小説でしたが
美しい女子達の嫉妬、羨望、
深い心の闇が怖いです。
「暗黒女子」黒くて暗い、
陰湿で不可思議な女子。
タイトルが絶妙です。
映画化を知り読みました。
どういう風に朗読部分を
表現するのでしょう。