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花ごよみ

映画、本、写真など・

暗幕のゲルニカ   原田マハ

2016-08-11 | 本 な、は行(作家)

暗幕のゲルニカ

兵器よりも人間の心を
切り裂く一枚の絵〈ゲルニカ〉。

スペインのゲルニカ空爆を知った
ピカソは「ゲルニカ」を描いて
戦争の意義を問いかけた。 

反戦のシンボル、
ピカソの〈ゲルニカ〉を
中心とした展覧会を企画する
キュレーターの瑤子。

瑤子は芸術の巨人、ピカソを
生涯かけて追いかけ
寄り添っていこうとする。

小説の舞台は〈ゲルニカ〉が描かれた頃の
1930年代のパリと
200年の始め頃のニューヨーク。


過去と現代、時代を超えてピカソと遥子、
二人の熱い心が伝わります。

世紀の問題作〈ゲルニカ〉が描かれた頃の
フランス、スペインの様子や、
時代背景が本を読むことによって
分かってきます。

また〈ゲルニカ〉の制作過程や
ピカソの心の内を知ることができました。

戦争という現実のすさまじさを描いた
反戦の記念的な大作〈ゲルニカ〉。

ピカソは絵筆を用いて戦いました。
戦争の愚かさを訴え
平和を願うという
メッセージ性をもった物語でした。





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