金堂の須弥壇の修理に際して、
法隆寺の金堂の内部に安置されている、
九体の仏像、天蓋、台座壁画が、
一般公開されています。
国内最古の四天王像。
戦後、描かれた12面の
再現壁画が四天王像の周囲にあります。
これは、1949年の火災で焼損した壁画を
前田青邨氏や平山郁夫氏ら
当代きっての日本画家のたち14人の、
制作によって再現したものです。
四天王像(持国天 増長天 広目天 多聞天)が
初めて法隆寺の門外にお出ましです。
普段は暗くて見えにくい仏像を
この館内では間近で、
表情から彩色までも見ることができます。
360度鑑賞できる四天王像。
飛鳥時代の四天王は直立不動で、
正面は静かであっさりした容貌、
横顔は形のいい鼻梁、
そらし気味で姿勢のいい背なか、
手抜きのない後ろ姿なども観察できます。
邪鬼は原始的な造形で土俗的な感じがします。
持国天の邪鬼はとぼけた顔でユーモラス。
増長天の邪鬼は手足を縛られていました。
1300年の時空を超えてやってきた
この四天王との出会い、
いい機会に恵まれました。
6月14日(土)~7月21日(月・祝)
(7月21日を除き月曜休館)
飛火野の鹿達。
春日大社参道の鹿達。