花ごよみ

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四度目の氷河期 (荻原 浩 )

2006-11-24 | 本 あ行(作家)



父親はクロマニヨン人??

父親は、一万年前に死んだ、
クロマニヨン人だと信じてきたワタル。
 
見たことのない父親。 
古代人とのハーフ。

クロマニヨン人として生きるため
自らを変えていく。
心も体も。

どんなことも他の人とは同じにように 
出来ない幼い頃のワタル。 

子供の頃の危なっかしいワタル。
読んでいてもこの子、大丈夫?

でも高校生になったワタルは 
そんなにも心配するほどのことはない、
男の子に成長していく。

感じていた他の人との違い。
それを乗り越え、
そんなことは些細なこと。
問題にするようなことではないと悟る。

そして、ワタルとサチ。
負の要素たっぷりのカップル、 
でもユーモアもあって重苦しくない。

ワタルとサチとの、
子供の頃の出会いから始まる青春。

きびしい境遇に負けない強さを秘めた、
サチがいたからこそ、救われた孤独な日々。

自分たちが気づかない間に、
子供じゃなくなった二人。
 
一人じゃない、ワタルの傍らには、 
 いつもサチがいてくれる。 
これからのワタルの人生、 
もう大丈夫。






コメント (8)
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