花ごよみ

映画、本、写真など・

四度目の氷河期 (荻原 浩 )

2006-11-24 | 本 あ行(作家)



父親はクロマニヨン人??

父親は、一万年前に死んだ、
クロマニヨン人だと信じてきたワタル。
 
見たことのない父親。 
古代人とのハーフ。

クロマニヨン人として生きるため
自らを変えていく。
心も体も。

どんなことも他の人とは同じにように 
出来ない幼い頃のワタル。 

子供の頃の危なっかしいワタル。
読んでいてもこの子、大丈夫?

でも高校生になったワタルは 
そんなにも心配するほどのことはない、
男の子に成長していく。

感じていた他の人との違い。
それを乗り越え、
そんなことは些細なこと。
問題にするようなことではないと悟る。

そして、ワタルとサチ。
負の要素たっぷりのカップル、 
でもユーモアもあって重苦しくない。

ワタルとサチとの、
子供の頃の出会いから始まる青春。

きびしい境遇に負けない強さを秘めた、
サチがいたからこそ、救われた孤独な日々。

自分たちが気づかない間に、
子供じゃなくなった二人。
 
一人じゃない、ワタルの傍らには、 
 いつもサチがいてくれる。 
これからのワタルの人生、 
もう大丈夫。







コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 永観堂 (京都市左京区) | トップ | 一休寺 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハッピーエンド? (tami)
2006-11-24 22:34:01
こんばんは。

古代人とのハーフ?
想像ができない!

よくそういうことを書いてみようって作者は思いつきますよね。
その発想に拍手!!!

最後はハッピーエンドなんですよね。
ホッツ。
kazuさん、今年この本で全部で何冊読まれました?
返信する
Unknown (藍色)
2006-11-25 00:52:11
kazuさん、こんばんは。
ワタルがアイデンティティをつかむため、クロマニヨン人に結びついたのは、びっくりでしたね。
サチとの出会いから物語が好転し始めて、三文字合戦や、南山家防衛フォーメーションなど、楽しく読めました。

返信する
tamiさんこんにちは~! (kazu)
2006-11-25 17:03:09
クロマニヨン人が父親?
最初はびっくりしましたが
読んでいくうちに主人公にとっては
考えた末の結論だということが
分かってきました。 
最後はハッピーエンドでホッツです。
本は何冊読んだのか…?
よく分からないです。 
調べたらわかるかも。
でも、面倒くさい(笑)
返信する
藍色さんへ☆ (kazu)
2006-11-25 17:16:48
こんにちは!
TBコメントありがとうございました。 
ワタルとクロマニヨン人の結びつき、
ほんとうに驚きましたね。
石器造りなんかも…。 
サチと出会えてこそ
ワタルの青春時代は 
光を持つのでしょうね。


返信する
こんばんわ~ (苗坊)
2006-12-16 21:11:24
TBさせていただきました。
最初は危なっかしかったですよね~。
読んでいてヤキモキしてました。
サチが出てからは、わりと安心しましたけど^^
中高生の時代のワタルは好きですね。
ラストもとても好きです^^
返信する
苗坊さんへ☆ (kazu)
2006-12-16 22:09:02
こんばんは~! 
TBありがとうございました。
ほんとに危なっかしい子供でしたね。
どうなっていくんだろうかと
心配でした。
だんだん成長するにつれ普通ぽく
なっていきましたね。
ちょっと寂しくもあったけど^^
いいラストでしたね。
返信する
こんにちは♪ (miyukichi)
2007-10-21 18:07:09
 ワタルとサチ、ほんとにお似合いでしたね。
 お互いがお互いを必要とする、
 かけがえのない存在となっていく様子が、
 じわじわ伝わってきました。

 私の読んだ荻原さんの作品中、
 これが一番好きなんですよ♪
返信する
miyukichiさんへ☆ (kazu)
2007-10-21 21:06:23
こんばんは~!

二人の将来、
二人でいれば、
きっと明るい光が、
待ち受けているでしょうね。

希望が感じられる小説でしたね。


返信する

コメントを投稿

本 あ行(作家)」カテゴリの最新記事