花ごよみ

映画、本、写真など・

シリウスの道 (藤原伊織)

2006-11-11 | 本 な、は行(作家)

子供時代に共通の秘密を持った、 
幼なじみの3人。

25年の歳月を経て、 
秘密の暴露に関する脅迫状が 
3人のうちの一人の明子、 
その彼女の夫に送付され、
それがきっかけとなり、
互いに巡り会うことになる。 

大阪時代の3人、
設定場所は想像可能な地域なので
物語に入って行きやすく、
親しみを持つことが出来ました。 

逆に大人になってからの 
物語の大部分を占める広告業界は、
少し遠いところにありすぎて、
初めの頃は、読みづらいものがありました。
 
でも、読み進めて行くうちに、
結構、展開にスリルも伴ってきて、
広告代理店の、内部事情に関する部分も、
段々と面白くなってきました。

広告業界の競合の箇所などは、
先を読みいそぐ気持ちになります。 

新宿公園の爆発、
〔テロリストのパラソル〕に登場した、
なつかしい人物が、再登場します。

ラストに向かって進んで行くにつれ、
面白さが増してくる物語の構成は、
さすがだと思いました。

コメント
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