詩が意味するもの・・・
解決済みの過去の事件が
ある男の自殺によって
複数の関係者の視点により再び構成されていく。
プロローグ第14章まであり
各人物,個別のエピソードが語られている。
「Q&A」と同じように事件に関連性のある
各個人の状況、心情の吐露等から
事件の全容が
徐々に明らかにされていく。
「Q&A」との違いはQがあまりなく
一方的な語りや
夢の中の話など各章ごとに
変化をつけている。
真実をつかみかけても
違う道に迷って真実は逃げてしまう。
迷うように仕掛けられた構成。
犯人の動機は?
永遠の静かな時への願望??
青い部屋の謎。
ユージニアの理由...
不安定な装丁、
謎めいた幕切れ、
余韻を残す不明瞭なラスト。
もやもやした読了感が
この本に不思議な感覚をもたらしている。