随分前に購入した文庫本。この手の本は、網羅的で、突然、前知識無く読んでも中々続かないが、ある程度興味を持った分野で大筋をつかむ、あるいはその情報を基に知識を広げるには大切な物。油井氏の著作は他に数冊購入しているが、とてもためになります。
特に、楽器演奏のネタ探しという下心を持ってジャズを聴いていると、どうしても偏った聴き方になる。この年になって、モダンジャズに興味が出てきたが、さて、何を聴いて良いのやら、と言う時、助かるなー!この手の本は。特にYoutube全盛の今、ちょっと聴いてみるためにも助かります。以前はでたらめに月10枚、輸入盤を買って、ワイフに怒られてました。置く場所無い!!!!って。輸入盤はライナーノートもめんどくさいので(?)読まず、その結果、裏話も入らず、音楽を聴いたかどうかだけ。中々、ジャズって難しい音楽。裏話で興味を引かれないと、いつまでも聴かずに終わってしまうと言う事になりがちということもある。時には、この手の本、読んでみましょう。考証学的に、昔のジャズの解説書は真面目なアプローチをする人が多かったんじゃないかと思う。