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門司電気通信レトロ館を訪ねて

2016年11月12日 | その他

 北九州市門司区の「門司港レトロ地区」には外国貿易で栄えた時代の建物がたくさんありますが、その近くに表題の「門司電気通信レトロ館」があり、ここには電報・電話に係る様々な通信機器類 (実物) が展示保存されています。

 

 このビルは大正時代に建てられて以降、戦時中の空襲にも耐えて電信・電話サービスの拠点として活用されてきたそうで、現在は電気通信関連機器・施設を展示する博物館になっています。

 ここを訪れた一番の理由がこちらの写真。

 現役だった昭和 50 年代に保守作業に従事していた頃のリレー式の交換機やの電子交換機 (コンピュータ制御の交換機) が並んでおり、一度訪れてみたかったのです。

 上の写真は C460 型交換機と言い、当時数千加入の電話回線を収容していた中型の自動交換機で現在も動いており、写真右の電話器同士で接続・通話もできます。
少し細かな話になりますが、私の後ろに写っている装置は MTF と呼ばれる架で、交換機を構成する様々な装置の機能試験を行う設備です。

 今でも基本的な操作方法を覚えており、当日も MTF を操作しても良いとのことでしたが、残念ながら設備記録 (機器類の収容表) が置いてなく、操作はあきらめました。Hi.

 上のは電話器からのダイヤル信号 (プッシュホンのピ・ポ・パ信号) を受信する装置(PBOR)ですが、1 セット実装されています。

 

 この写真はこのリレー式交換機が方式的にクロスバー交換機と呼ばれる理由になっている、クロスバースイッチを収容している装置(LLF)。このスイッチに加入電話回線を収容していました。

 こちらは、冒頭の写真とよく似ていますが、C400 型交換機の MTF、CSF、ICT-SPG 他を載せている MISC 架類で、通電されてなく実物展示のみで、都市部の電話局に設置された大型のクロスバー交換機です。

 

 こちらは当時電子交換機 と呼ばれていた 初代の D10 型交換機。コンピュータ制御の自動交換機で通話系の装置にはリレー類が使用されていましたが、プログラムにより、各装置のリレーを制御して交換機能を実現していました。
 手前のタイプライターで命令文を投入して、接続試験や機器類の切り替え操作を行います。また、写真中央部のダイヤルとスイッチ・ランプの付いている 1対の装置はコンソール盤と呼ばれコンピュータ部の操作等を行うために使用された装置です。

 翌日は足を延ばして大宰府天満宮へ。

 七五三の時期なので、両親に連れられて参拝に来た子供さんや修学旅行の学生が沢山いました。

 こちらは隣接する国立博物館。側面がガラス張りになっていますが、とにかくデカい。

 

この後、帰路について湯布院 SA で写した、紅葉の模様。

 一泊二日で福岡県を一回りとバタバタとした旅行でしたが、何事も無く無事に自宅にもどってきました。

 

 

 

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