日本裁判官ネットワークブログ
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1 健康論は暫くお休みしようと思っているのに,次々に書きたいことが出てくる。おそらく私がしばしば新たな健康実験をするため,改善したい点が出てくるからに違いない。ただその内容は健康オタクの人には興味があるかも知れないが,一般的には大して面白いとも思えないので,書きたいことが沢山貯まったときにまた書くことにする。
2 先日買物の用事ができたので,一人で久しぶりにホームセンターへ行った。買物を終えて店の外に出ると,冬や来春用の球根や花の苗が沢山並べられていた。暫くキョロキョロと辺りを見渡していたが,いろいろと買いたい衝動が湧いてきた。私は水仙が好きである。特に寒咲きの日本水仙が好きで,わがやの庭をこの水仙だらけにしたいという思いがある。球根は1球100円余りもしたが,8球入った袋を買った。三色すみれ(ビオラ)も6株買った。白と黄の株と,空色と濃い菫色の混じった3種類で,塀の外の道路沿いの狭い花壇に植えるのである。私の特技である衝動買いをした。
3 ところで,私はこれまでにも花の苗の衝動買いを繰り返してきた前科があるが,苗を買って家に着いた途端に,「植えるのは明日にしよう。」と思うのである。いつも,「花の苗など植えてはいられない。仕事をしなければ」となる。どうもいつも仕事のことで少し焦っているらしい。そして翌日私が苗を植えることはなく,いつも妻が植えてきた。
4 そのことを,妻はいつも怒る。「自分で植えないのなら買ってこないで頂戴」。丸で離婚原因として十分であると考えているかのごとくである。購入代金は私の小遣いから出ているが,私は平身低頭で平謝りする。もっともいつも「秘技舌ペロリの術」を使う。
5 私はいつも忙しい気分で生きているようだ。だから妻が「忙しくて心に余裕がない筈なのに花の苗を買いたいと思う夫は何んて素敵な人なんだろう。やはり私の眼に狂いはなかった。苗植えは私に任せて,いくらでも好きなだけ買ってきて。」などとニコニコするのであれば,私も「何と素敵な妻だろう。惚れ直したよ。」ということになるに違いない。今度そう言ってみようか知らん。
6 もっとも,私と同業者であり,地元の法科大学院の先生で私よりもずっと忙しい生活を送っているのであるから,妻が怒るの無理はない。やはり反省すべきは私なのであろう。そう考えて,今後は私が自分で植えることに決め,そして今回は自分で植えた。今後はもっとセッセと花の苗や球根を買って来て,自分で植えて,わがやを「花の家」にしてやろう。きっと妻は私に惚れ直すに違いない。
7 「友がみな われより偉く 見ゆる日よ 花を買いきて 妻と親しむ」(石川啄木)という短歌がある。なぜか私はこの歌が好きである。ずっと以前,まだ司法試験に合格する前に,石川啄木の短歌が私を支えてくれたことがあり,彼の短歌を何十首も手帳に書き留めて記憶した。今でも折に触れ,それらの短歌を口ずさむことがある。
8 先日高校時代の友人数人と「木の国」である県北に車でドライブに出かけた時に,木製の小鳥の巣箱を衝動買いしてきた。暫く放置していたが,最近日曜大工で庭の木陰に巣箱を置く台を作り,紐で結わえて設置した。麦藁も入れてやった。この冬は小鳥が巣として住み着くに違いない。春には雛も育つだろう。そうだ,餌と餌入れも買ってこよう。飼い猫がいると大変だが,かなり前に死んでしまい,老犬がいるだけなので心配はあるまい。妻は庭の手入れを生き甲斐にしているようである。これからは私ももう少し庭の手入れに精を出して,妻がいつも笑顔でいるように頑張ることにした。(ムサシ)



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