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アイヌ遺骨 返還訴訟ドキュメンタリー 海外映画祭で受賞

2018-08-12 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年8月11日 08時42分(最終更新 8月11日 08時42分)

 北海道日高地方のアイヌ民族の有志団体「コタンの会」と市民団体「北大開示文書研究会」が、北海道大に遺骨返還を求めた訴訟を追ったドキュメンタリー映画「八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼(きねうす)コタンへ」が、7月末にスペインで開催された「マドリード・アジア国際映画祭」で、最優秀ドキュメンタリー作品賞を受賞した。
 映画は、浦河町杵臼地区の墓地から掘り出された親族の遺骨の返還を求め、北大を訴えた札幌市の小川隆吉さん(82)らの映像を中心に、提訴前から返還された遺骨の埋葬までを追った。
 2012年9月の提訴前に小川さんらが北大を訪問したが、学長との面談がかなわなかった場面や、16年3月の和解後の記者会見の様子などを記録。また原告の一人で、訴訟中に亡くなった城野口ユリさんが、アイヌ歌謡を歌った映像も収録している。
 北大開示文書研究会に所属し、監督・撮影などを務めた札幌市の映像制作者、藤野知明さん(52)によると、上映後、イギリスから来たドキュメンタリー監督に「日本にこんな問題があるなんて知らなかった。大きな人権上の問題だ」との感想をもらったという。藤野さんは「この受賞は、先祖の遺骨返還のため活動しているアイヌの方々を勇気づける」と話した。
 25~26日には、東京で開催される「第11回シューレ大学国際映画祭」、9月6日には福岡市で開催される「福岡インディペンデント映画祭」、10月には「札幌国際短編映画祭」で上映される予定。【日下部元美】
https://mainichi.jp/articles/20180811/k00/00e/040/248000c
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