釧路新聞2024.07.14
釧路市阿寒湖温泉の阿寒アドベンチャーツーリズム(大西雅之代表取締役)が手掛ける自然体験型観光コンテンツ「阿寒湖の森ナイトウォークKAMUYLUMINA(カムイルミナ)」のウエルカムステージ「イランカラプテ」が12日から始まり、来場者が幻想的な世界への入り口を楽しんだ。
カムイルミナは、自然との共生をテーマにしたアイヌ神話の物語。来場者はアイヌ民族のつえをモチーフにした「リズムスティック」を手に、プロジェクションマッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)を活用した多彩な演出や仕掛けの中、同湖畔の遊歩道約1・2㌔を散策する。
ウエルカムステージは、アイヌ文化に触れ、カムイルミナの世界観を身近に感じてほしいと阿寒アイヌ工芸協同組合(西田正男代表理事)の協力で企画した。初日の12日は、西田代表理事がカムイノミで神々への感謝の気持ちとともに来場者の健康と幸せ、旅の安全を祈願。伝統楽器ムックリの演奏と古式舞踊「サロルンカムイリムセ(ツルの舞)」が披露された。来場者は大きな拍手を寄せ、気持ちを高めながら湖岸の森に歩を進めていた。
「イランカラプテ」は11月3日まで、開催期間中の金土曜と祝日前日、8月9~17日の連日、初回スタート15分前に入り口となる阿寒観光汽船「まりもの里桟橋」チケットブース前で上演。観覧無料。
古式舞踊を見守る来場者ら