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国立アイヌ民族博物館建設へ地鎮祭 工事の安全祈り伝統儀式-白老

2018-01-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2018/1/22

 2020年4月に白老町のポロト湖畔で開館する国立アイヌ民族博物館の建設予定地で20日、チセコテノミ(地鎮祭)が行われた。関係者が伝統の儀式で近く始まる施設本体の建設工事の安全を祈願した。
 国立博物館の開設は東京以北で初めて。施設は地上3階、延べ床面積約8600平方メートルで、間口は約130メートル、高さ約20メートル、奥行き約40メートル。1階は映像や音声でアイヌ文化を紹介するシアター、カフェ、ライブラリーなどで構成。2階には常設、特別、テーマの各展示スペースやポロト湖を一望できるロビー、収蔵庫などを配置する。
 土地を清め、工事の安全を祈るチセコテノミの実施はアイヌ民族博物館にとって1997年以来。地元や各地のアイヌ協会関係者が参加した儀式の開式に当たり、野本勝信代表理事は「私たちの目指す次の50年に向けた新たなポロトコタン像を描き出します」とあいさつ。同博物館の新井田幹夫さんが祭主を務め、火の神などへのオンカミ(拝礼)、「ホシキトウキ」(開式の祈り)、「シラリエカムイノミ」(酒かすによる祈り)、「オシトウキ」(閉式の祈り)などと伝統の儀式を執り行った。
 若手職員らも昨年7月から儀式を学ぶ研修を重ね、開式を前に建設予定地で「エパカリ」(測量)、イナウを立てる「イナウエプニ」、「アペアレ」(火の神を呼ぶ)、「フッサカラ」(敷地を清める)を取り仕切った。
 本体工事は竹中工務店・田中組JVが受注し、工期は19年9月末まで。今年度内に着工する計画だ。
https://www.tomamin.co.jp/news/main/13031/


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