綱島康之 会員限定記事
北海道新聞2024年5月1日 23:34
東京造形大の前田朗名誉教授(戦争犯罪論)による講演「私たちはなぜ植民地主義者になったのか?」が1日、札幌市北区の札幌エルプラザで開かれた。
パレスチナ問題の啓発活動などを行う市民団体「パレスチナ連帯・札幌」(松元保昭代表)の主催で、札幌や江別などの約50人が植民地政策などについて知識を深めた。
前田名誉教授は講演で、紛争中のアフガニスタンに計6回訪問した経験を紹介。「ウクライナやパレスチナを見ても分かることだが、軍事力の強化によって平和は維持できない」と指摘した。
かつての日本の植民地政策についても言及。北海道の開墾について「アイヌ民族の人々に断りもなく行ってきた。日本側の理屈もあるが、現実にはアイヌ民族に対する侵略だ」とした。
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