先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

地域の人を招きありがとう収穫祭 宮戸小児童が感謝のおもてなし

2014-12-02 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2014年 12/1)

(写真)感謝状を手渡す児童
 むかわ町の宮戸小学校で11月28日、「収穫祭」が開かれた。子どもたちが1年間、さまざまな学習でお世話になった地域の人を学校に招待。昼食を振る舞ったほか、感謝状を手渡し「ありがとう」の気持ちを伝えた。
 同校では、全校児童16人という小規模校ならではの地域交流を取り入れた授業を積極的に展開している。子どもたちの稲作体験の場として水田を貸してくれたり、学校の畑で野菜育てる際に畑おこしや肥料、苗植えに手を貸してくれたり、和太鼓や俳句、アイヌ民族の文化について教えてくれた8人を招いた。
 子どもたちが田植えして、収穫した新米を使ったおにぎりと豚汁で来校した人々をおもてなし。校内に笑顔が広がった。この後、子どもたちは一人ひとりに手作りの感謝状を手渡し、これまでのサポートに感謝していた。
http://www.tomamin.co.jp/20141219502

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人模様:アイヌ衣服研究で博士号−−津田命子さん

2014-12-02 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2014年12月01日 東京夕刊

(写真)アイヌの衣服の研究で博士号を取得した津田命子さん
 北海道立アイヌ総合センターの学芸員、津田命子(のぶこ)さん(69)が、アイヌの衣服の特徴や文様などをまとめた論文「アイヌ衣(い)文化の研究」で国立大学法人・総合研究大学院大学(神奈川県葉山町)の博士号を取得した。江戸時代に木綿が流入したことが優れた文様を生み出したことや、アイヌ文様が独自に発展したことなどをつづった。
 北海道むかわ町出身で、父がアイヌ、母は和人。衣服に施された渦巻きのようなアイヌ文様が大陸から伝わり、それぞれ意味があるとする先行研究に疑問を抱き、文献や現存の木綿衣類などを調べて6年がかりで論文を仕上げた。
 論文で、アイヌ文様は動植物や竜のウロコなどをモチーフにした大陸の文様とは異なると指摘。アイヌ文様は縄のような魔よけの結界模様で「写実的な実体に対応するような意味や名称は与えられていない」と結論付けた。
 津田さんは「この研究をもっと進めて、後輩の指導にも力を入れたい」と意気込んでいる。【立松敏幸】
http://mainichi.jp/shimen/news/m20141201dde007070045000c.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌と踊り継承誓う カムイトウウポポ保存会50周年祝賀会

2014-12-02 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞社ニュース 2014年12月1日 13時50分

(写真)出席者の前で勇ましい「ク・リムセ」を披露する保存会のメンバー
【帯広】帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長、会員48人)の創立50周年記念祝賀会が11月30日、帯広東急インで開かれた。関係者85人が節目を盛大に祝い、会員は先人から引き継いだウポポ(歌)とリムセ(踊り)の継承を誓った。
 帯広アイヌ協会(笹村二朗会長)の主催。同協会の荒田裕樹副会長のあいさつに続き、米沢則寿帯広市長、八鍬祐子教育長、加藤忠北海道アイヌ協会理事長が祝辞を述べた。
 参加者の手拍子に合わせ、同保存会の女性たちが「シッチョチョイチョイナ」(豊年踊り)、子供たちが「バッタキウポポ」(バッタの踊り)、男性たちが「ク・リムセ」(弓の舞)を披露し、盛大な拍手が送られた。
 あいさつに立った酒井会長は「50年を機に改めて心を引き締め、私たちの担っている大きな役割を果たすべく十勝・帯広のウポポをさらに広め、未来へ伝えていきたい」と決意を述べた。酒井会長へ孫の酒井拓未君から花束が贈られた。
 同保存会は前身の「十勝アイヌウポポ愛好会」を改称し、1964年に発足。帯広市文化奨励賞、十勝文化賞などを受賞、2009年にはアイヌ古式舞踊がユネスコの世界無形文化遺産に登録された。
http://www.tokachi.co.jp/news/201412/20141201-0019815.php

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『北海道 木彫り熊の考察』 山里稔編著

2014-12-02 | アイヌ民族関連
読売新聞 2014年12月01日 08時00分
評・松木武彦
 北海道旅行の思い出を抱き、居間のボードの中でうずくまっている。木彫り熊は、いったい日本に何頭くらいいるのだろう。
 大正期に入植地の授産として始まった。想像されがちなアイヌ民族の伝統文化とは関係がうすい。だが、それも含めた「北海道」の象徴として、これほどあまねく日本中の家庭に入りこんだ存在もない。
 親熊と一緒に彫られた仔熊こぐまも含めると300を超える木彫り熊を集めた。牙を見せて威嚇する恐ろしい顔、サケをかつぐユーモラスで人間的な姿態。いく通りかの形の様式化を見出みいだせる一方で、職人ごとに明らかな個性がある。
 お土産という目的のもとで遵守じゅんしゅせねばならぬ様式と、職人個々のほとばしる造形意欲との間の緊張感。太古の縄文土器や埴輪はにわと同じ力で、熊たちは私の心を揺さぶる。創造からそろそろ1世紀、お土産は芸術になった。
 かりん舎 3500円
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20141125-OYT8T50053.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化「身近に」 松阪でフェア

2014-12-02 | アイヌ民族関連
中日新聞 2014年12月1日

写真 アイヌの伝統舞踊を披露するアイヌ民族博物館の職員たち=松阪市産業振興センターで
 アイヌ民族の文化を紹介する催し「アイヌミュージアムフェア」(アイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会主催、中日新聞社など後援)が二十九日に名古屋市千種区の吹上ホールで、三十日に松阪市本町の市産業振興センターでそれぞれ催された。
 名古屋会場には、市民約四百人が参加。幕末に蝦夷地を探検して北海道の名付け親となった松浦武四郎(一八一八~八八年)について松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)の高瀬英雄名誉館長(75)が講演し、「アイヌの人々と対等の関係で彼らの現状を記録した」などと業績を紹介した。
 竹などで作られた民族楽器ムックリの演奏体験もあり、スタッフに教えを受けながら特徴のある高い音色を奏でた。北海道白老町職員の武永真さん(51)は「アイヌ民族に関心を持ってもらい、ぜひ白老町まで足を運んでいただければ」と話していた
 松浦武四郎記念館と白老町のアイヌ民族博物館が十月、松浦に関する資料の貸借などで協力する姉妹博物館の提携を結んだことを記念した松阪会場のフェアでは、アイヌ民族博物館の押野朱美学芸員が講演。食事や着物などアイヌ文化を紹介した。また職員がムックリの演奏方法を教えたり、伝統舞踊を披露したりして、来場者約二百人を楽しませた。
 白老町で調印した提携書のお披露目もあった。アイヌ民族博物館の野本正博館長は「これを機にアイヌ民族の理解が進むことを心から願い、ともに歩んでいきたい」と話した。
 (佐藤裕介、竹田弘毅)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20141201/CK2014120102000019.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする