中日新聞 2014年12月1日
写真 アイヌの伝統舞踊を披露するアイヌ民族博物館の職員たち=松阪市産業振興センターで
アイヌ民族の文化を紹介する催し「アイヌミュージアムフェア」(アイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会主催、中日新聞社など後援)が二十九日に名古屋市千種区の吹上ホールで、三十日に松阪市本町の市産業振興センターでそれぞれ催された。
名古屋会場には、市民約四百人が参加。幕末に蝦夷地を探検して北海道の名付け親となった松浦武四郎(一八一八~八八年)について松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)の高瀬英雄名誉館長(75)が講演し、「アイヌの人々と対等の関係で彼らの現状を記録した」などと業績を紹介した。
竹などで作られた民族楽器ムックリの演奏体験もあり、スタッフに教えを受けながら特徴のある高い音色を奏でた。北海道白老町職員の武永真さん(51)は「アイヌ民族に関心を持ってもらい、ぜひ白老町まで足を運んでいただければ」と話していた
松浦武四郎記念館と白老町のアイヌ民族博物館が十月、松浦に関する資料の貸借などで協力する姉妹博物館の提携を結んだことを記念した松阪会場のフェアでは、アイヌ民族博物館の押野朱美学芸員が講演。食事や着物などアイヌ文化を紹介した。また職員がムックリの演奏方法を教えたり、伝統舞踊を披露したりして、来場者約二百人を楽しませた。
白老町で調印した提携書のお披露目もあった。アイヌ民族博物館の野本正博館長は「これを機にアイヌ民族の理解が進むことを心から願い、ともに歩んでいきたい」と話した。
(佐藤裕介、竹田弘毅)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20141201/CK2014120102000019.html
写真 アイヌの伝統舞踊を披露するアイヌ民族博物館の職員たち=松阪市産業振興センターで
アイヌ民族の文化を紹介する催し「アイヌミュージアムフェア」(アイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会主催、中日新聞社など後援)が二十九日に名古屋市千種区の吹上ホールで、三十日に松阪市本町の市産業振興センターでそれぞれ催された。
名古屋会場には、市民約四百人が参加。幕末に蝦夷地を探検して北海道の名付け親となった松浦武四郎(一八一八~八八年)について松浦武四郎記念館(松阪市小野江町)の高瀬英雄名誉館長(75)が講演し、「アイヌの人々と対等の関係で彼らの現状を記録した」などと業績を紹介した。
竹などで作られた民族楽器ムックリの演奏体験もあり、スタッフに教えを受けながら特徴のある高い音色を奏でた。北海道白老町職員の武永真さん(51)は「アイヌ民族に関心を持ってもらい、ぜひ白老町まで足を運んでいただければ」と話していた
松浦武四郎記念館と白老町のアイヌ民族博物館が十月、松浦に関する資料の貸借などで協力する姉妹博物館の提携を結んだことを記念した松阪会場のフェアでは、アイヌ民族博物館の押野朱美学芸員が講演。食事や着物などアイヌ文化を紹介した。また職員がムックリの演奏方法を教えたり、伝統舞踊を披露したりして、来場者約二百人を楽しませた。
白老町で調印した提携書のお披露目もあった。アイヌ民族博物館の野本正博館長は「これを機にアイヌ民族の理解が進むことを心から願い、ともに歩んでいきたい」と話した。
(佐藤裕介、竹田弘毅)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20141201/CK2014120102000019.html