北海道新聞 (12/02 16:00)
(写真) 弓の舞「クリムセ」などが披露された帯広カムイトウウポポ保存会の創立50周年祝賀会
【帯広】アイヌ民族の古式舞踊や歌、儀式などの保存に取り組む帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)の創立50周年祝賀会が11月30日、市内のホテルで行われ、これまでの活動を振り返り、未来に向けて民族文化の伝承へ決意を新たにした。
同会は1964年設立。全道の同種団体の中で最も古い歴史を持つ。現在は小学2年生から70代まで48人の会員が所属し、30種類以上の歌や踊りを伝承している。固有文化の伝承と、十勝開拓の歴史を歌と踊りで再現し、アイヌ文化への理解促進に努めている。これらの「アイヌ古式舞踊」は、84年に全道各地の団体とともに国の重要無形民俗文化財に指定され、2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されている。
祝賀会には、同会や帯広アイヌ協会の関係者ら約80人が出席。酒井会長が「私たちが担っている役割を果たすべく、十勝・帯広のウポポ(歌)をさらに広め、未来に伝えていきたい」とあいさつ。豊年を祝う女の踊り「シッチョチョイ」、バッタの動きをまねた子供の「バッタキウポポ」、弓の舞「クリムセ」の3曲が披露され、子供たちの元気な踊りや、勇壮な男性の舞に盛んな拍手が送られた。
また、50周年を記念して酒井会長などが歌う25曲を収録したCD「ハボレカの心を受け継いで アイヌ伝統ウポポ集」を制作。祝賀会の出席者に配布された。このCDは帯広百年記念館などにも寄贈される予定で、同館で試聴ができる。(山本孝人)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/577756.html
(写真) 弓の舞「クリムセ」などが披露された帯広カムイトウウポポ保存会の創立50周年祝賀会
【帯広】アイヌ民族の古式舞踊や歌、儀式などの保存に取り組む帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)の創立50周年祝賀会が11月30日、市内のホテルで行われ、これまでの活動を振り返り、未来に向けて民族文化の伝承へ決意を新たにした。
同会は1964年設立。全道の同種団体の中で最も古い歴史を持つ。現在は小学2年生から70代まで48人の会員が所属し、30種類以上の歌や踊りを伝承している。固有文化の伝承と、十勝開拓の歴史を歌と踊りで再現し、アイヌ文化への理解促進に努めている。これらの「アイヌ古式舞踊」は、84年に全道各地の団体とともに国の重要無形民俗文化財に指定され、2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されている。
祝賀会には、同会や帯広アイヌ協会の関係者ら約80人が出席。酒井会長が「私たちが担っている役割を果たすべく、十勝・帯広のウポポ(歌)をさらに広め、未来に伝えていきたい」とあいさつ。豊年を祝う女の踊り「シッチョチョイ」、バッタの動きをまねた子供の「バッタキウポポ」、弓の舞「クリムセ」の3曲が披露され、子供たちの元気な踊りや、勇壮な男性の舞に盛んな拍手が送られた。
また、50周年を記念して酒井会長などが歌う25曲を収録したCD「ハボレカの心を受け継いで アイヌ伝統ウポポ集」を制作。祝賀会の出席者に配布された。このCDは帯広百年記念館などにも寄贈される予定で、同館で試聴ができる。(山本孝人)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/577756.html