先住民族関連ニュース

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米先住民が震災犠牲者を追悼

2011-08-15 | 先住民族関連
NHK 8月15日 4時28分

アメリカのニューメキシコ州で、アメリカ先住民が、東日本大震災の犠牲者を追悼する集会を開き、伝統的な衣装に身を包んだ先住民たちが笛を奏でながら祈りをささげました。
この集会は、ニューメキシコ州ギャロップで開かれたアメリカ先住民の大会のなかで、先住民が、日本に対して、哀悼と支援の意を示したいとして行ったものです。13日夜に開かれた集会には、全米から50余りの部族が集まり、日本の国旗を持った先住民らが太鼓などのリズムにあわせて会場を一回りしたあと、会場の全員が、東日本大震災の犠牲者のために黙とうをしました。そして、「マリコパ・ダコタ族」の男性が、伝統的な笛を使って亡くなった人にささげる曲を奏でると、会場にいた先住民の人たちが一斉に旗の下に集まり、被災地のために寄付をしていきました。笛を吹いた男性は、「私たちの文化である笛を奏でることで、日本の人たちに敬意を表したかった。日本の人たちには、震災に強く立ち向かってほしい」と話していました。集められた寄付金は、現地に住む日本人を通して、被災地に送られることになっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110815/t10014908541000.html

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国立民族学博物館の小山修三名誉教授との対話(1)

2011-08-15 | 先住民族関連
産経関西 2011年8月14日

鍼灸や東洋医学の本当の姿を知ってほしいという思いで治療や後進の育成に取り組む鍼灸師・藤本蓮風さん(藤本漢祥院院長/北辰会代表)のコーナー「蓮風の玉手箱」が7日から始まりました。エッセイや動画なども含めて何が飛び出すかわからない「箱」の蓋(ふた)がいよいよ開きました。初回の序文に続く今回はオーストラリア先住民のフィールドワークや縄文時代の研究で知られる小山修三・国立民族学博物館名誉教授と蓮風さんの対談です。ふだんから交流のあるお二人の和気藹々(わきあいあい)とした会話から「鍼」の大きな可能性が見えてきます。

時代が変わってきた
 蓮風 産経新聞大阪本社のサイト「産経関西」に僕のコーナーできた、ということで、まず小山先生と、お話しして、それを載せてもらいたいと思いました。今回、対談できることを光栄に思います。
 小山 最近、感じるのは、西洋医学は唯我独尊、鍼なんかきくものか、といってたのが、別の方法も試してくださいというようになったね。10年くらい前からそれがあきらかになってきた。東洋医学でも実際に効果がある例が新聞や、雑誌の記事にほうじられていますね。
 蓮風 僕が21歳のとき、堺で開業したころはね、もうドクターが偉くて、鍼灸師なんか医療の仲間にいること自体がおかしいというような時代でした。それと比べると今はドクターの考えもずいぶん変わって見方も変わったし、患者さんも西洋医学もあるし東洋医学もあるんだという時代になりましたね。
 小山 昨年、アメリカに行ったとき、えらい若い医師がまじめに東洋医学をやっていた。鍼を、どこに打てば効くのかを、若い人たちが一生懸命やっている。たまたま、そういう人に出会ったのかもしれませんが、そういう感じがひろまってきたと思う。「最近、元気になったね」、「Acupuncture(鍼)やってるから」、というような会話を聞いたりね。やっぱり科学一辺倒みたいな現代医療がずいぶん崩れてきているんじゃないですか。
 蓮風 伝統医学の立場からすると、かなりいかがわしいのもある。いかがわしいものの中に現代文化の歪(ゆが)みみたいなものもあって、たとえば麻薬中毒者に耳鍼をやって止めさせるのとか。そのほうが薬を使うよりマシだから、ということで実際に実験をやっている。しかし、耳に反応点があるからそこに刺す、というようなのは伝統医学にはない。脈や舌を診て東洋医学的な気の歪みをつかまえて、それを治すことにこの医学の原理があるわけで、麻薬患者に耳鍼というのは形を変えた西洋医学なんであって、我々専門家としては違和感があるんだけれども。
 小山 だけど、それが効くことに注目して、やり始めている。
 蓮風 そうそう。その徐々に浸透しているという点ではいいんだけれども、耳に鍼すれば効く…というふうに一般の方たちが考えて、それを東洋医学なんだと思い込んでしまうのは危険な部分があるなと思うんです。我々が専門家としてブログなんかを書いて、それは違うんだ、本当の東洋医学はこうなんだ、と叫ばなければいけない時代に来てるのだと。
 小山 それはわかるんです。これをやれば元気になるとか、ガンが治るとか、美人になるとか(笑)。
 蓮風 最近は美容鍼とか流行りだしてね。
 小山 でもね、始まりを考えると、やっぱりそういうことからやっていたし、アボリジニがそういう体系を考えていたか、理論的に整然と考えていたのかというのとは別でしょう。ヒーリングパワーといって手をかざしてる写真ばかりの写真集があるけれども。
 蓮風 そのあたりの民族医学的な部分も、東洋医学も元々そうだったんですよ。たとえば足が痛くなったら、鍼を刺したり、血を出したりしてね。循環を良くする。それがだんだん複雑な病気を治そうということになってくると、そこに経絡とか陰陽とか気とか医学の原理みたいなものが出てきて、そういうものがベースになって、哲学的になって、高度に発達していった。民族医学にもいろいろあって、民間療法的なもので収まっているのもあれば、高度な理論をもったものもあるし。その辺はどうですか?学問的立場から見て。
 小山 (オーストラリア先住民の)アボリジニの社会に行くと、あそこは文字がないから、理論は発達しない。すべてが一人の頭の中に入っている。天才がいるんだね、きっと。ものすごく鋭い人が。トレーニングの価値は認めるけど効くけども、ひょっとしたら天才がいるような気がするね。
「天才」の技をどう伝承するか
 蓮風 それはね、東洋医学およそ三千年の歴史の中を見ても、みんながすごいわけではなくて、何百年か千年単位で突如、天才が現れて、学問を進展させたり、医療技術を向上させたりしているんです。特に学問的に成立しなければ、天才という存在が相当まとめ役となっているんじゃないでしょうか。
 小山 彼らの社会では、若い男が、頭痛をうったえる患者に、ピッピッと髪の毛を持って引っ張ると、スッと痛みが取れる。どこで効いてるのか、精神的に効いてるのかわからないが、これはすごい!という人がいるんですね。
 蓮風 そういうのは滅多にいないでしょ。何千人に一人とか。
 小山 そう。天才みたいなの、奇跡の人みたいなのがいますね。ああいう社会はね、記録社会じゃないから、文字がないから、天才がどうだったというのが体系化して伝わっていかないと考えるんです。
 蓮風 そこなんです。それがさっきから言う、同じ民族医学とか伝統医学といっても学問的体系をなすやつと、そうでないやつがある。どっちが優劣というのじゃなしに、学問的になっていくとある程度普遍性が出てくる。北辰会も今までてんでバラバラだったのが、まとめて学問体系にしたから伝わるんであって。昔は一人の名人がいたら良かったけれども、僕は そうではなしに、医学は単数ではダメなんだと。やはり複数で、数百人。限りなく名人に近い人たちをなんとか学問でつなげたいと思って試行錯誤してきたのが北辰会で、ある程度成功した部分もあるしまだダメな部分もあるけれども、方向性としては間違ってなかったなぁとは思うんです。<続く>
 小山修三(こやま・しゅうぞう)文化人類学者。1939(昭和14)年、香川県出身。1976年、同博物館助教授となり、同教授を経て2002年から名誉教授。04年から大阪・吹田市立博物館館長をつとめている。『狩人の大地―オーストラリア・アボリジニ―』『美と楽の縄文人』『森と生きる―対立と共存のかたち―』など著書多数。『梅棹忠夫 語る』の聞き手もつとめた。
http://www.sankei-kansai.com/2011/08/14/20110814-056291.php

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白老で児童たちが民族人形・マトリョーシカを作製

2011-08-15 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年8月14日(日)朝刊】

 一般社団法人白老モシリ主催の「イオルミニ体験」が12日、ポロト湖畔のチセ(アイヌの伝統的家屋)で開かれ、小学生13人がロシアの民族人形「マトリョーシカ」作りに取り組んだ。
 イオル事務所チキサニの押野里架学芸員が指導した。子どもたちはまず下絵を描き、丸みを帯びた白木に水彩の絵筆を走らせた。おばあさんの顔やネコ、クマ、ウサギ、アイヌ文様、アニメキャラクターなどモチーフはさまざま。
 押野さんは「クマはキムンカムイと言います」とアイヌ語も教えていた。白老のおばあさん宅に来たという静岡県富士市の高橋海葵君(小5)は「夏休みの工作にします」、田村翔太君(苫小牧・若草小4年)は「色を混ぜたりしなくちゃいけないので意外と難しい」と話していた。
 イオルミニ体験は今年12月に「パズル作り」、来年1月に「カレンダー作り」、同3月に「ゴザ編み体験」を予定している。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/08/14/20110814m_08.html

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