【苫小牧民報 2011年8月3日(水)朝刊】
文部科学省は2日までに、伊達市噴火湾文化研究所(大島直行所長)を「学術研究機関」に指定した。市立の博物館、研究所では全国9例目の指定。これにより、同省に対し科学研究費補助金の申請ができるようになった。
噴火湾文化研究所は平成17年4月開設。埋蔵文化財、アイヌ文化財、武家文化財、近代遺産、現代の絵画、書、陶芸などの「噴火湾文化」を調査研究し、その成果を幅広く活用、まちづくりにも役立てている。
学術研究機関に指定されたことにより、文科省の科学研究費補助金を活用した研究活動が可能になる。申請後の採択率は25%だが、「市単独事業では難しかった研究が、審査され、採択されることによって国費が付き、前に進むことになるだろう」と期待している。
来月から申請手続きに入る。研究メニューによって助成額は異なるが、当面は1件500万円以下の採択を目指す。
同研究所では市内の古建造物を科学的に分析し、明治期の外塗装料に伊達産の「柿渋」が使われていたことを明らかにし、今も収穫される伊達の柿の商品開発に歴史的根拠を与える取り組みなどを考えている。
青野友哉学芸員は、「研究所の設立目的である、まちづくりに直結する研究テーマを選んでいきたい」と張り切っている。
(伊藤教雄)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/08/03/20110803m_06.html
文部科学省は2日までに、伊達市噴火湾文化研究所(大島直行所長)を「学術研究機関」に指定した。市立の博物館、研究所では全国9例目の指定。これにより、同省に対し科学研究費補助金の申請ができるようになった。
噴火湾文化研究所は平成17年4月開設。埋蔵文化財、アイヌ文化財、武家文化財、近代遺産、現代の絵画、書、陶芸などの「噴火湾文化」を調査研究し、その成果を幅広く活用、まちづくりにも役立てている。
学術研究機関に指定されたことにより、文科省の科学研究費補助金を活用した研究活動が可能になる。申請後の採択率は25%だが、「市単独事業では難しかった研究が、審査され、採択されることによって国費が付き、前に進むことになるだろう」と期待している。
来月から申請手続きに入る。研究メニューによって助成額は異なるが、当面は1件500万円以下の採択を目指す。
同研究所では市内の古建造物を科学的に分析し、明治期の外塗装料に伊達産の「柿渋」が使われていたことを明らかにし、今も収穫される伊達の柿の商品開発に歴史的根拠を与える取り組みなどを考えている。
青野友哉学芸員は、「研究所の設立目的である、まちづくりに直結する研究テーマを選んでいきたい」と張り切っている。
(伊藤教雄)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/08/03/20110803m_06.html