今日は「ウィンドウ水晶2」です。「ウィンドウ水晶」というタイトルは2012/07/03に書いておりました。
先日いらっしゃった問屋さんからは「石油入り水晶」以外にもいくつか仕入れております。その中のひとつが「ウィンドウ水晶」です。「ウィンドウ水晶」とは主にパワーストーン系の用語ですが、それは水晶の錐面と柱面の間に出現する大きめの菱形の面の事です。水晶の結晶面で言うS面の事です。
今回仕入れたブラジル ミナスジェライス州 コリント産の水晶には何故か?「ウィンドウ水晶」が非常に多いのです。水晶のS面やX面の出現は希なはずなのですが、この産地の水晶にはかなりの確率でそれらを見る事ができます。
上の写真がその一部です。非常に大きなウィンドウやダイヤモンド・ウィンドウと呼ばれるものもいくつかありました。このような面が現れるのは何かしらの条件があるはずなのですが、その条件とは何でしょうか?
Web検索で探してみると面白いアニメーションが見つかりました。それは水晶のR面とr面の成長速度の比をp、R面とm面の成長速度の比をqとした両錐型水晶の形「p-qダイヤグラム」というものです。このアニメーションでは水晶の形のバリエーションが連続に変化してゆく様を見る事ができます。その中にはこれが水晶?!と思う形まであり、非常に興味深いと思いました。ただ、このアニメーションにはS面とX面は伴っていません。
それからVESTAという結晶外形の可視化プログラムもなかなか面白いと思います。
そうそう、野呂輝雄さんの最新QuartzVS(Ver5.00)ではどうも水晶のs面、x面、ξ(クシー)面を追加した結晶成長シミュレーションが可能なようです。私はまだ試していませんが、興味のある方は是非どうぞ!