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鉱物の部屋へのいざない

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意識2

2013-11-04 13:21:08 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「意識2」です。

石に「意識」はあるでしょうか?

無い!と答えるのが科学的な立場です。それは霊魂の問題も同じです。霊魂が何なのかははっきりしませんが、それが死後の「意識」のようなものだとするとそれはありません。

では「意識」はどこにあるのでしょうか?

おそらく、それは脳にあるのでしょうが、どうもそれは簡単な事ではないようです。それは難しい問題です。

「意識」の問題は哲学、心理学、臨床医学などの分野で問題にされる難しい問題です。

今日の「意識」はそれがいつから?どこからきてどこへいくのか?という話題です。

いつから?という問題は石のような物質には「意識」は無いとしても、生物の「意識」を考えると進化的にいつから?と考えると分からなくなってしまいます。人の場合は成人には当然「意識」はありますが、赤ちゃんの「意識」と言うと、いつ頃から「意識」が生じるのか?興味深いテーマです。さらに動物の「意識」はあるのか?あるとしたらどのような動物からなのか?これも興味深いテーマです。さらにさらに植物には「意識」なるものは無いようにも思えますが、それは本当なのか?もっと言うとアメーバのような原始的生物が「意識」を持っているように見える事例や様々な集合体における「意識」のような振る舞いはこの問題をさらに興味深いテーマにしてくれます。

この「意識」のテーマは人工知能や人工意識のテーマにも飛躍します。コンピュータの進化を考えるといつかはコンピュータが「意識」を持つようになると想像できます。どうもそれはSFの世界だけの事ではなさそうです。それはいつ頃でそうなるとどうなるのか?という事も興味深いテーマです。

コンピュータが「意識」を持つ事は技術的特異点の問題でもあります。技術的特異点は2045年頃に起きるとも言われ、その後は予想もつかない世界に相転移するとも言われています。予測不能の世界は予想できません。コンピュータの「意識」が邪悪で無い事を祈るのみです。

現在のコンピュータはシリコンチップという石(無機物質)から出来ています。その時代のコンピュータは何から出来ているのかは分かりませんが、それが有機物質ではなく、もしシリコンのような無機物質から出来ているとすると、それは無機物質(石)が「意識」を持つ事になります。

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シリコン

ずいぶん前の話ですが、人類の人口が100億(10の10乗)人を越える頃に世界が相転移するという俗説の話を聞いた事があります。人間の脳細胞の数は約140億個と推定されているそうです。「意識」はニューロンの作用で生じているとすると、世界の人口が脳細胞の数に達する時期が技術的特異点の予想の時期と近いのが気になります。

石には「意識」が無いと言うのが科学的立場です。未来予測は科学ではありません。ただ、石が「意識」を持つ時代が近未来に訪れるという話は無視できません。

コメント
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