一昨日の話題は犬島石という石材の話で終わりました。昨日、金沢から小松までJRに乗って行きました。何気なく外の風景を見ていると、寺井駅の手前の石材屋さんのところに犬島石という看板を見つけました。どうも犬島石は石川県にも来ているようです。
石材と言えば、昨日何気なくNHKを見ていると今日の「かがのとイブニング」で小松の石材を紹介するという予告が流れました。
そう言えば、今月の小松市立博物館の石川の地学を学ぼう!は「小松の石材が今輝いている」というタイトルで会場は滝が原となっております。12月17日(土)13:30~です。私は行けるか分かりませんが、興味のある方は小松市立博物館に問い合わせてみてください。関戸信次先生の有意義な話が聞けると思います。
今日は小松の石材をテーマとします。
今年の小松のお旅祭りの時にJR小松駅のギャラリーで飯田昭さんが「小松の石」というテーマの写真展をやられておりました。私は早速、飯田さんと連絡を取り、いろいろお話を聞きました。
「小松の石」というテーマは身近で興味深いテーマですが、鉱物以外でも石材も面白いと思いました。滝が原や観音下(かながそ)は石材でも有名です。
その中でも最も興味深いのは「蜂の巣石」にまつわるエピソードです。
私は石以外にも建築・デザインにも興味を持っているのですが、その中でもアール・デコが好きです。アール・デコは鉱物感覚と言ったのは藤森照信さんです。まったく同感です。またフランク・ロイド・ライトの作品にもその鉱物的幾何学デザインに惹かれます。
そのフランク・ロイド・ライトと「小松の石」との関係です。
現在、愛知県の明治村にある帝国ホテルは大谷石で造られました。ところがライトが本当に使いたかったのは小松の「蜂の巣石」だったという逸話です。
ライト的建築様式でライトの愛弟子である建築家・遠藤新氏が旧甲子園ホテルに使った石は小松の日華石(黄色い凝灰岩)です。ライトは「蜂の巣石」で帝国ホテルを造りたかったのですが、生産量が少ないということで断念されたそうです。「蜂の巣石」は産地が不明だったのですが、ライト研究の第一人者である谷川正己先生が地元で「菩提石」と呼ばれていた石が「蜂の巣石」だったと解明されたのです。
そう言えば帝国ホテルの社長だった犬丸徹三氏も高校の大先輩でした。まったく関係のないように思える小松とフランク・ロイド・ライトの繋がりが少し見えてきました。
そうです!みんなどこかで繋がっているのです。