東京に戻ってきて、つくづく便利だなーと実感することのひとつが、宅配です。
暑い日に、ビールをきらした!なんてときも、電話1本で持ってきてくれるなんて、ものすごいことです。
エコな観点からみると、冷たいビールという快楽のために車やらバイクやらを走らせるわけで、もろエネルギーの無駄遣いなんだと思います。自分で歩いて買いに行けよって感じ。
でもね、ビールを持つと、他の買い物があんまりできなくなっちゃうし。夏の間だけ・・といいわけしながら、ときどき利用させてもらっています。
さて、アイルランドでは。
酒のデリバリーをしたら、絶対にポピュラーになると思うのだけど。案外そういうビジネスは、進まないんですよね。家で飲むというのが、主流にはならないからなのだと思います。
飲酒運転の絶対禁止(ビール1杯まで可、という、まだゆるさはあるものの、いずれ不可に)が行き届くようになって、パブに出向かず家で飲む人が増えたと聞きますが、アイルランド人の意識としては、やっぱりお酒はパブで飲むものなんですよね。
ま、お酒のデリバリーは望めなくても、食べ物なら来るでしょ、って思いますよね。ところが。
ダブリンの町中では、さかんに「ホーム・デリバリー」を勧める広告など見かけますが、ニューブリッジの宅配事情は、すごいよ。
ある日。めったにないことなんですが、わたしが「ピザでもとってみる?」と、店屋物の提案をしました。外出先から戻って、くたびれはてて、珍しく料理する余力がなかったのです。しかし、マークの喜んだことといったら!
家に投げ込まれた数少ないデリバリーメニューの中から、厳選したのち、インド料理を頼むことに。
メニューも吟味しました。どのカレーにするか、スターターは、これとこれ。
そして、わくわくしながら電話してみると。
話中が何度か。かけ直すこと三度。ながーいコールが続いて、電話を受けてくれたのは英語片言のインド人??
「あー、今夜は運ぶヒトいないので、デリバリーは無理よ」
ええーーーーっっ、うっそぉぉーーー!!
もう、がっかり。
さっと届けてくれる店もあるのかもしれません。しかし、トライする気にならなかった。またがっかりするのが、こわくて。
もう10年くらい前のことなので、これは改良されていると思うけど、仕事で日本に写真を送らなければならず、有名なクーリエ会社に頼んだところ、待てど暮らせどピックアップにこなかったことがありました。そろそろ最終便に間に合わなくなるのでは?とハラハラしてたら、のーんびり車がやってきて。
いつも結果オーライだからいいんだけど、プロだろー、心配かけんなよーと、その日は言いました。
でもね、きっとね。小さい国なので、誰かに頼まず、自分でとりにいく、自分で届ける、っていうのが基本になっているのかもしれない。
ピザ屋さんも、デリバリーしてるけど、自分で買いに行く人が圧倒的に多いと思います。
待ってる間に、行ったほうが早い。確かにアイルランドでは、そう感じる場面が多いなー。
インド料理を注文できなかった日、もちろん夕飯は、冷蔵庫のありもので何とかこさえました。
やれば、できるじゃん。
マークは、まだユメ見ています。アメリカ映画のように、カウチで宅配の巨大ピザを食べるシーン。
でもね、すすめてるの。初体験は、日本の店屋物。うな重とってあげるからって。
アイルランドにいるとき、電話1本で何かが、ぴゅっと届けられるような日がきたら、わたしはまたどこか、うんと不便な町へ引っ越すかもしれない。
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本文とはあまり関係なく、アイルランドでポピュラーになってきているヌードル・サラダ。冷製焼きソバです。ブラウンソース味で旨いよー。 |
エコな観点からみると、冷たいビールという快楽のために車やらバイクやらを走らせるわけで、もろエネルギーの無駄遣いなんだと思います。自分で歩いて買いに行けよって感じ。
でもね、ビールを持つと、他の買い物があんまりできなくなっちゃうし。夏の間だけ・・といいわけしながら、ときどき利用させてもらっています。
さて、アイルランドでは。
酒のデリバリーをしたら、絶対にポピュラーになると思うのだけど。案外そういうビジネスは、進まないんですよね。家で飲むというのが、主流にはならないからなのだと思います。
飲酒運転の絶対禁止(ビール1杯まで可、という、まだゆるさはあるものの、いずれ不可に)が行き届くようになって、パブに出向かず家で飲む人が増えたと聞きますが、アイルランド人の意識としては、やっぱりお酒はパブで飲むものなんですよね。
ま、お酒のデリバリーは望めなくても、食べ物なら来るでしょ、って思いますよね。ところが。
ダブリンの町中では、さかんに「ホーム・デリバリー」を勧める広告など見かけますが、ニューブリッジの宅配事情は、すごいよ。
ある日。めったにないことなんですが、わたしが「ピザでもとってみる?」と、店屋物の提案をしました。外出先から戻って、くたびれはてて、珍しく料理する余力がなかったのです。しかし、マークの喜んだことといったら!
家に投げ込まれた数少ないデリバリーメニューの中から、厳選したのち、インド料理を頼むことに。
メニューも吟味しました。どのカレーにするか、スターターは、これとこれ。
そして、わくわくしながら電話してみると。
話中が何度か。かけ直すこと三度。ながーいコールが続いて、電話を受けてくれたのは英語片言のインド人??
「あー、今夜は運ぶヒトいないので、デリバリーは無理よ」
ええーーーーっっ、うっそぉぉーーー!!
もう、がっかり。
さっと届けてくれる店もあるのかもしれません。しかし、トライする気にならなかった。またがっかりするのが、こわくて。
もう10年くらい前のことなので、これは改良されていると思うけど、仕事で日本に写真を送らなければならず、有名なクーリエ会社に頼んだところ、待てど暮らせどピックアップにこなかったことがありました。そろそろ最終便に間に合わなくなるのでは?とハラハラしてたら、のーんびり車がやってきて。
いつも結果オーライだからいいんだけど、プロだろー、心配かけんなよーと、その日は言いました。
でもね、きっとね。小さい国なので、誰かに頼まず、自分でとりにいく、自分で届ける、っていうのが基本になっているのかもしれない。
ピザ屋さんも、デリバリーしてるけど、自分で買いに行く人が圧倒的に多いと思います。
待ってる間に、行ったほうが早い。確かにアイルランドでは、そう感じる場面が多いなー。
インド料理を注文できなかった日、もちろん夕飯は、冷蔵庫のありもので何とかこさえました。
やれば、できるじゃん。
マークは、まだユメ見ています。アメリカ映画のように、カウチで宅配の巨大ピザを食べるシーン。
でもね、すすめてるの。初体験は、日本の店屋物。うな重とってあげるからって。
アイルランドにいるとき、電話1本で何かが、ぴゅっと届けられるような日がきたら、わたしはまたどこか、うんと不便な町へ引っ越すかもしれない。
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