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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.56/試験」

2009-08-07 19:01:27 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 学生が避けて通れないのが「試験」。

 今回はアイルランドの高校の学年末試験の様子を、Eちゃんがレポートしてくれました。

 IB(インターナショナル・バカロレア)コースにいるEちゃんですが、IBでもリービング・サーティフィケート・コースでもアイルランドではそれぞれの生徒が受講科目を選択します。

 IBでは2つの言語+社会・理科から1科目ずつ+数学+選択教科(音楽、アート、化学、ビジネスなど)の計6科目。

 リービングも6教科が基本ですが、希望者は7、8科目めも受講できます。IBのように社会・理科から1科目という制約はないので、超理系で固める生徒(生物・化学・物理)もいれば、全く理系を避けることも学校や時間割によっては可能(理系嫌いには朗報??)。

 自分の進路や興味に応じた選択をするというのが基本です。

 試験を受けている高校生本人でないとなかなか実情の分からないアイルランドの高校期末試験。

 外国人の特に多いIBコースでは皆夏休み帰国前だったり、学年末らしくイベントも豊富で、どうやらドタバタだったらしい!?

 以下Eちゃんのレポートです!

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試験期間中、学校近くの公園で開かれたちょっとしたお別れパーティー。みんなからのメッセージでいっぱいのシャツ(?)を羽織った男の子がアメリカに帰っちゃうことになったのです…泣。
友達の誕生日会。多国籍のIBクラスは皆仲がいい!
 St. Andrews Collegeのテストは年に2回、X'mas exam(クリスマス試験)とSummer exam(サマー試験)という重要なテストがあり、他に教科によってはMid-term(10月と2月の中間休み)前やEaster(イースター休暇)前に小テストがあります。

 小テストの試験範囲は狭いのですが、2大テストの範囲は広くて大変!

 今年はIBコースなので去年のTransition year(*トランジションイヤー=高校1年生)とは試験内容も大きく変わるので、頑張らなくちゃ!!と気合だけはあったのですが…

 Summer Examは5月22日(金)から一週間、5月29日の登校最終日にセットされていました。

 でもIBの場合最後の2日間はExtended Essay(*エクステンディッド・エッセイ。IBコース特有の卒業論文)のガイダンス用にあてられていたので、試験は27日水曜日で終わりでした。

 人によって取っている教科や教科数が違うのですが、私の場合金曜日にEnglish A(言語Aは第一言語の科目)とMaths(数学)、月曜日にBusiness(ビジネス)とSpanish Ab(第二言語のスペイン語)、水曜日にBiology(生物)がありました。

 Geography(地理)は先生の都合で2週間早めに終わらせていたのでラッキーだったのですが…そのGeoのテストが終わるまで他の教科の勉強を疎かにしていたので、テスト一週間前には本当にパニックに陥りました…苦笑。

 また毎回のことだけれどもテスト前ということは、直に日本に帰れるという喜びでか、勉強に集中が出来ないのです。日本人に限らずIBの生徒はほとんどその様で…。

 フランス人の友達は両親が、試験期間中にアイルランド訪問に来るというので勉強に集中出来ないと嘆いていました…笑。

 また別の友達はホストファミリーと大喧嘩をして急遽家を移らなくてはならなくなったりとでドタバタ騒ぎ…ヽ(  ̄д ̄;)ノ

 他にも運動会、友達の誕生日パーティー、お別れパーティーがあったり、何故かテスト前は大忙し!

 結局テスト勉強を本格的に始めたのはテスト開始1日前かな…(;´д` )

 テストが始まってからも、初日のEnglishとMathsという2大教科を終えてしまうと一気に力が抜けてしまい、週末は残りのテストのために有意義に使おうとしていたはずが、天気が良いから…と外出をしてしまったりで、結局はグダグダ生活が続きました…。

 火曜日の夜には(まだBiologyが残っていたにも拘らず)、大好きなBoyzone(*ボーイゾーン=アイルランド産のボーイズ・バンド!活躍したのは90年代ですが、現在再結成ツアー中)のコンサートに行って来ました!!!

 自分には息抜きと言い聞かせながら…夜12時に家に帰り着いて、翌日のテストはどうなったことやら…結果を見るのが怖いです…笑。

 さて、試験についてなのですが、生徒は数週間前にテストを受ける教室と席番号を学校内のボードで確認し、当日はそこに直行です。

 …が!実際教室に行ってみると、誰もいなくて教室変更になっていたり、又は自分の席に別の生徒が座っていたり…。先生もそれをOKとするから、何でもアリなんだなぁと呆れるばかりです…。

 Summer ExamはまだしもX'masExamは時々ヒーターの壊れた教室などがあたる場合もあり、その場合は手がかじかんでたりと、悲惨なことになります…。

 そしてExam Paper(問題用紙)が人数分コピーされていなくて、先生が慌てて教員室に戻って印刷…というハプニングもしばしば…。試験開始の合図は基本的には無いので、配られてから待機していた生徒は貴重な時間をロスしてしまっているということに…。

 日本と大きく違うのはMaths(数学)のテスト。試験では計算公式などが書かれた冊子や電卓の使用可なのです!!私の場合、電卓と格闘している時間を省く為、筆算のほうが楽なんですけどね…(^ ^;)

 監督の先生はというと…寝ていたり、新聞を読んでいたり、はたまた新聞のSUDOKU(*日本の数独。アイルランドでも大ブレイクで、新聞などに毎日掲載されている)ゲームをやっていたり…と生徒を監視している様子は無し!逆に退屈そう…。

 私の隣で試験を受けていた友達は、堂々とカバンからSpanish(スペイン語)の辞書(使用禁止なのだが…)を出してカンニングをしているではないか!!

 先生はそれにも気づきませんでした…。

 面白かったのは、教室内で誰かがクシャミをしたとき、全員が一斉に"Bless you!"(お大事に!)と叫んだこと。本当、一人残らず全員が反応したのです!!すごぃ親切なクラスだよなぁ~と実感した瞬間でした…♪

 が、さすがにこれには先生も"Be Quiet!"(静かに!)と注意…。

 こんな感じで、全体的に緊張感の無いテストなのでした…笑

 でも、これがアイルランドっぽいのかなぁ~??


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