アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.9/クリスマス直前レポート!」

2005-12-23 08:16:52 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 以前、ハロウィーンをレポートしてくれたSくん。Sくんのホストファミリーはお孫さんがいるためか、節目のイベントが盛りだくさん、Sくんからホストファミリーでのクリスマス直前レポートが届きました。

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【12/10】
 ホストファミリーはもう引退しましたが、数年前までグローサー(注:食料雑貨屋さん)をやっていた関係で今も行っているモミの木商売。売れ行きは毎年の様に上々。アイルランドの家庭はクリスマスを祝う場合はイミテーションのツリーより、生のツリーの方が人気があり、広く家庭に流通しています。(写真1参照)

 クリスマスツリーの一例。生のモミの木に飾りをつけて、さらに二種類のライトを付けました。(写真2参照)これくらいが、ほとんどの家庭では普通です。モミの木はWICKLOW産でこの高さに育つには8年かかるそうです。使った後はというと…、隣にある暖炉にくべてしまいます。(写真3参照)
 
 また、政府が予算を持って行う地域ごとのお年寄り、ホームレス、ジプシー向けの生活援助の一環で「MEALS ON WHEELS」と呼ばれる活動があります。地域住民は政府から支給される予算を元に、浮浪者、ホームレス向けの食事提供や寝所を提供する協会から簡易弁当などの宅配を請負います。このクリスマスバージョンで、お酒、クッキーの詰め合わせ、紅茶の詰め合わせ、カップスープの素などが詰め込まれています。(写真4参照)
 
【12/14】
 今日はホストファミリーの家にて、ホームパーティーを行いました。ホストファミリーの知り合いの方がサンタクロースの格好に身を包み、ひげやメガネまでつけて、親族の子供たち(ホストファミリーの孫)にプレゼントを渡すのです。(写真5参照)

 サンタクロースの存在を信じている子供たちはサンタが現れると大喜び(一部怖がったり)して、サンタからプレゼントをもらって、みんなで歌を歌ったりしました。

 サンタが帰った後はみんなで(メンバーとしては、ホストファミリーとその家族とその子供計12人ほど)フライドチキンやウインナーなどを摘みながらおしゃべりしたりと、楽しく過ごしました。

写真1写真2写真3写真4写真5


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クリスマス直前のダブリン
 アイルランドのクリスマスは日本のお正月みたいに、一年に一回、親戚家族が集まるとっても大事な時期。故郷を離れて別の町で暮らしている兄弟や親戚、子どもたちが帰ってきて、再会を喜び、時間を共有するとても家族的な祝日です。

 カトリックの国といえども、最近ではクリスマスですら商業的意味合いの方が大きくなってきているようで、年々加熱するクリスマス・ショッピングのクレイジーさを嘆く人もいます…。

 それでもクリスマスは年一回、親戚家族が集う機会だし、大切な家族や友人を思いやるシーズンのようですね。

 高校生の中には、クリスマスをホストファミリーと一緒に過ごす子もいます。
 アイリッシュ・ファミリーのクリスマスに混ぜてもらうのはすごく特別なこと。“家族の一員”として、ホストファミリーを思いやりつつ、暖かい時間をみんなと共有して楽しんでほしいな。

 さて、アイルランド・ハイスクール・ダイアリーも冬休みに入ります!次回の更新は1/13(金)の予定。また来年もよろしくお願いします♪

読者の皆様へ
☆☆☆ Wish You All Very Merry Christmas & A Happy New Year!! ☆☆☆



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スーベニアハンター「FILE_11:2005年最後はIRISH ROCK編」

2005-12-21 05:39:37 | スーベニアハンター
 こんにちは。最近、流行語を生み出そうと目論んでいるスーベニアハンター・ブログです。来年から、スーベニアとハローをかけて「スベロー!」みたいな挨拶を冒頭で使いたいと思ってます…が、確実にダメな挨拶ですね。何といっても、言葉がすべっちゃってますから!

 そんなこんなで、アイルランド生活ブログ中、はめをはずしまくってるスーベニアハンターも今年最後の投稿となりました。

 今回は恐らく日本では入手が困難であろうCDアルバムをご紹介します。その名も「TOM DUNNE’S ALTERNATIVE IRISH ANTHEMS」。

IRISH ROCK好きならオススメ!
 まずはTOM DUNNEの冠について。この方、アイルランドのFMラジオ局TODAY FMのDJをしています。毎週月~木曜日の7PM~10PMまで「Tom Dunne's Pet Sounds」という番組を放送中です。

 実はTOM、「Something Happens」(このバンドの曲もCDに収録されています)という1980年代後半にアイルランドで活躍したバンドのボーカルだったのです。世界的にブレイクすることはかないませんでしたが、その後TOMは地元のFM局でDJとして活躍の場を広げたというわけです。

 このTOMがExecutive Producerとなって、今年の夏に発表したコンピレーションアルバムがズバリ「TOM DUNNE’S ALTERNATIVE IRISH ANTHEMS」なのです。(※TOM DUNNEは2001年にも「30 Best Irish Hits Vol.1/Vol.2」というコンピレーションアルバムをプロデュースしています)

 このアルバム、2枚組のCDにアイルランドを代表する35組のアーティストの代表曲が収録されているスッバらしい一品です。もちろん1曲目は今なお世界の音楽シーンをリードするU2の曲から始まります。他にも有名バンドが目白押し! このCDを聴けば、アイリッシュ・ロックはバッチリです!

 このCD、現在日本では入手が難しそうです。アイリッシュ・ロックが好きな御仁には、アイルランドのレコードショップでぜひ手にとっていただきたいCDです。

 さて、今年最後のスーベニア・ハンターはいかがでしたでしょうか? 来年もスーベニアハンターは独自の切り口で、アイルランドのお土産産業にメスを入れます! では皆さま、楽しい年末年始をお過ごしください!


【TOM DUNNE’S ALTERNATIVE IRISH ANTHEMS】
CD1
1). U2 - 'Vertigo'
2). Snow Patrol - 'Chocolate'
3). Bell x1 - 'Alphabet Soup'
4). The Frames - 'Star Star' (live)
5). Paddy Casey - 'Saints & Sinners'
6). Ash - 'Girl From Mars'
7). Sinead O'Connor - 'Mandinka'
8). Therapy - 'Going Nowhere'
9). The Undertones - 'It's Going To Happen'
10). The Frank & Walters - 'Colours'
11). The Divine Comedy - 'Songs Of Love'
12). A House - 'Take It Easy On Me'
13). Hal - 'Play The Hits'
14). Joe Chester - 'How You Wish You Feel'
15). Damien Rice - 'Volcano'
16). Damien Dempsey - 'Seize The Day'
17). Mic Christopher - 'Hey Day'

CD2
1). An Emotional Fish - 'Celebrate'
2). The Boomtown Rats - 'Looking After Number One'
3). Taste - 'Blister On The Moon'
4). Horslips - 'An Dearg Doom'
5). The Blades - 'Hot For You'
6). Thin Lizzy - 'Dancing In The Moonlight'
7). Van Morrison - 'Brown Eyed Girl'
8). Something Happens - 'Forget Georgia'
9). The Stars Of Heaven - 'All About You'
10).The Stunning - 'Brewing Up A Storm'
11).The 4 Of Us - 'Sunlight'
12).The Fat Lady Sings - 'Arclight'
13).The Golden Horde - 'Friends In Time'
14).Whipping Boy -'Twinkle'
15).Microdisney -'Birthday Girl'
16).The Nips (feat.Shane McGowan) - 'Gabrielle'
17).The Radiators - 'Faithfull Departed'
18).The Devlins - 'Someday'


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松井ゆみ子のアイルランド日記「Vol.11/アイリッシュ・ハニー」

2005-12-19 04:48:14 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドご自慢の食材はたくさんあるが、忘れてならないのがハチミツだ。

 この小さな国に、生産者の数が2000以上というから驚く。ミードというハチミツからつくるお酒は、紀元前ケルトの時代から飲まれてきたといわれ、アイルランド人とハチミツのつきあいは長い。彼らの主食だったポリッジ(カラス麦のお粥。オートミールのこと)に、ひと匙のハチミツは欠かせないし。

アイルランドのはちみつ
 おなじみのファーマーズ・マーケットにもハチミツ屋さんが来る。ニューグレンジの遺跡やタラの丘の近くを流れる、ボイン川の河川敷でつくられるものだ。私の地元キルデアでもとれるので、買うたびに「今度はどこのにしようかな」と迷うのも楽しみだ。アイルランドには、ゆったりと流れる川と広い河川敷がたくさんあるし、クローバーを始め草花も豊富だ。夏のさなか庭でくつろいでいると、蚊はたいしたことないが、ハチにわずらわされることは多い。紅茶には寄ってこないくせにワインやビールは大好きのようで、置いておいたグラスのなかで泥酔しているヤツもいる。

 日本でも昨今ハチミツは流行りだが、アイルランドで地元産のものをかわるがわる買っているうちに、台所での活用法もぐんと増えた。

 料理で砂糖を使うときは、極力ハチミツで代用している。甘みがほのかでいい。たとえばテリヤキ。特に豚肉との相性はばっちり。肉の両面をさっと焼いた後、ハチミツをたらーりとかけて、醤油をじゃっと回し入れる。仕上げに白ワインかシェリー酒、あるいはふんぱつしてブランデーなどを注ぐ。コリアンダーを飾り、マッシュドポテトかワイルドライスなどを添えれば、すっかりヨーロピアンな一品になる。

 あとね、ポテトサラダ。マヨネーズ、マスタード、ヴィネガーで味をととのえた後、ハチミツをまぜこむと、おいしさが倍増。

 パンケーキにもメープルシロップではなくアイリッシュ・ハニー。ちょっと驚きの組み合わせは、パンケーキに添える、よーく焼いたベーコンスライス(アイルランドではラッシャーとよぶことも)にもハチミツをからませると、これがいいのよ!

 ハムなど、ブラウンシュガーで覆ってローストすることも多いから、実はそれほど意外なことでもないのだが。これら調理に使うときは、なるべくクセの少ないタイプのハチミツを使う方がいいかも。火を通すと香りがきつくなるものもあるので。

 全粒粉のパンにもハチミツはよく合う。私のお気に入りは、ブラウンブレッドを薄くスライスして、カリカリにトーストしたものにハチミツ。紅茶によく合うし、やさしい甘みがいいので、バターも使わない。ダイエット中にはありがたい朝食だ。

 そして何といっても風邪の特効薬は、レモンの絞り汁にハチミツをまぜて、熱いお湯を注いだホット・ハニー&レモン。のどの痛みが、すっとラクになる。

 アイルランドにいらしたおりには、ぜひフードマーケットに立ち寄って、各地のアイリッシュ・ハニーの中からお気に入りを選んで、おみやげにしてね。


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.8/ホームシック」

2005-12-16 02:34:58 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 外国に暮らすってやっぱり特別な体験。

 言葉も違うし、街も違う、ホストファミリーとなれば“家族”も違うし、食事も文化も違います。

 「留学」とは、英語だけでなく異文化を学ぶ機会だから、留学生も最初は戸惑いながらも、貪欲に新しい環境を学び、慣れようとするのではないかな。右も左もわからない新しい街で、心細い思いをしながらも必死だと思うし、また逆に、この新しい環境を好奇心いっぱいで楽しんでしまう留学生もいるハズ。

 新しい土地で暮らして新しい人と出会うということは、ちょっと勇気がいることだけど、自分に新しい世界を広げてくれるエキサイティングな経験だと思います。

ある日のオフィスにて。
 ある水曜日の長い午後のこと。水曜日は、高校によってはハーフデイで授業はお昼過ぎで終わり、みんなオフィスによく顔を出して、お話しに来てくれます。

 Oちゃんの友達の韓国人の女の子が学校で大泣きしたそうです。
 理由はいろいろありますが、「アジア人の女の子って、割とすぐ泣くかも…」とPちゃん。

 Oちゃんは、「あー、私もすぐ泣くー。誰かに何か言われると傷つく」。
 一方Pちゃんは「私あんまり泣かなーい」。
 えー、来た時とか、ホームシックにならなかったの?

 スタッフの私はみんなよりずっと大人(成人式なんてはるか昔…)だし、アイルランドに3年住んでるけど、今だに寂しいと思うことがある。家族はもちろん日本だし、仲のいい友達だっています。

 “わざわざ”外国に暮らすって、自分が「外国に住みたい!」という想いがないとやろうと思わないわけで、頑張っていることや人間関係がうまくいかなかったり、寂しくなったり自信をなくしたり、いろんなことにネガティブになって、「私、わざわざアイルランドで家族や日本の友達と離れて何やってるんだろう…???」と思うことがあります。

 元気を出そう! と思ってパブに音楽を聴きに行ったら、逆効果で涙が出てきたこともある(アジア人の女の子だもん(笑))。

 「あー、それあるなぁ…。ブラックロックの海を眺めて一人で考える事がある。“何やってるんだろう?”って」とPちゃん。「飛行機で寂しくなったこともあるよ」。

 横で聞いていたQくんは「オレ、3年間で初めてこの間ホームシックになった」。Qくんはアイルランドに来る前に別の国で留学していたこともあって、海外留学経験も豊富。「(英語研修先の)マルタでは最後みんなで泣いたよ」。これはホームシックとはちょっと違うけどね。

 Rくんは「うーん…。オレ感情ないからなぁ…。ホームシックってどんなの?」 そういう子もいます。「でも日本に帰りたいと思ったことはあるよ。今帰ってもやることないけど(笑)」

 そういえばXちゃんは、去年、初めての冬休みの後、アイルランドに戻ってきて、2、3日くらい「ホームシックでご飯がのどを通らない…」って寂しそうにしていました(いつもはハイパー・テンションな子なのに…)。

 Yちゃんも、この夏休み明け、アイルランドに戻ってきて、「なんだか去年ほど学校が楽しくない…。日本はいいなぁ…」とふさぎこんで先生を心配させていました。

 そういう時は、どんなに先生や友達が働きかけてくれても、自分の心がポジティブにならないと、全てが楽しくないと感じ、どうしても孤独から浮上できないようです。今はYちゃんも気持ちを入れ替えてすっかり気分も安定し、「学校でも仲のいい子ができたし、ホストファミリーも明るくて楽しい♪」とニコニコしています。

 ホームシックって、緊張や興奮している来た時よりも、長く暮らしているうちにふと襲ってくるものなのかも。

 一時的に寂しい、辛いって思うことは結構みんなあるみたい(個人差はあるけど)。でも、ずーっとふさぎこんだ状態も続かないし、何かのきっかけでポンッとポジティブになれば、自分の周りにはいろんな人がついていてくれることに気づくと思うし、孤独じゃないとわかると思う。

 この日はオフィスでOちゃんが差し入れてくれた“栗ご飯の素”で栗ご飯を炊きました(オフィスには炊飯器があるのだ♪)。オフィスには日本語の本やマンガもあるし、高校生の“しゃべり場”になっています。

 冬休みまで後ちょっと。ほとんどの子が一時帰国します。
 Qくんはご両親と「ミュージカル見るんだ」と楽しみにしていました。久しぶりの日本だから、みんな甘やかされておいでー。久しぶりに会う家族だから、みんなも優しい気持ちで接することができると思います。

 昨日会ったZちゃんに「日本に帰るの楽しみ?」って聞いたら、「うーん…帰りたくないかも」って、アイルランドがそんなに好きなの?? 「すごく楽しみだけど、またこっちに戻ってくることを考えたら寂しくなるから、いっそ帰らない方がいいのかなーとか思っちゃう」

 またアイルランドに戻ってきた時、ちょっぴり寂しい想いをするかもしれないけど、それも留学生活だよね。


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スーベニアハンター「FILE_10:2006年度版カレンダー編」

2005-12-14 03:12:41 | スーベニアハンター
 こんにちは! アイルランドのお土産を日夜、虎視眈々と狙うスーベニアハンター・ブログです。

 今年も残すところ3週間を切ってしまいました。今週のスーベニアハンターでは、来年に役立つお土産として2006年度版カレンダーをピックアップします! 今回、ご紹介するカレンダーは、ギフトショップやアイルランド各都市のツアリズムセンターで購入することができます。
 
 では、さっそく紹介していきましょう。まずはアメリカやイギリス、アイルランドでスーベニアグッズを提供する「JOHN HINDE」社のカレンダーから3種類のカレンダーをご紹介いたします。

 1つ目はダブリン市内の風景を楽しめるカレンダーです。写真左から「表紙」「Georgian Doors(1月)」「River Liffey(5月)」「Spire of Dublin(6月)」となっています。

 ダブリンはアイルランドで1番の都会です。このカレンダーではアイルランドらしい自然が広がる風景を見ることはできませんが、観光地としてのダブリンが垣間見ることができます。


 2つ目は「IRISH PUB FRONTS 2006 calendar」です。アイルランドといえばもちろんPUB。PUBを語らずしてアイルランドは語れません。PUBの門構えも千差万別。このカレンダーでは様々なPUBの外観を楽しむことができます。
 
写真は左から「表紙」「Bunratty,Co.Clare(2月)」「Temple Bar,Dublin(4月)」「Wexford(5月)」のページです。


 3つ目は「2006 IRELAND PEOPLE & PLACES」というタイトルが付けられたカレンダーです。

 アイルランド各地の観光名所が目白押しのカレンダーです。美しい自然こそアイルランドの醍醐味ですよね。ぜひオススメしたいカレンダーです。

 写真は「表紙(左上)」「Killarney,Co.Kerry(2月/右上)」「Rock of Cashel,Co.Tipperary(8月/左下)」「Bunratty Folk Park,Co.Clare(9月/右下)」。


 続いてはアイルランド国内でカレンダー、ポストカード、ポスターなどのグッズを展開する「Real Ireland Design」社より2つのカレンダーをご紹介いたします。

 まずご紹介するのはReal Ireland Design社がデザインを手がけるアイルランドのポスターをカレンダーにした「IRISH POSTERS Calendar 2006」です。

 ジョージア風のドアを集めたポスターやパブの看板を集めたポスター、アイルランド各地の風景を凝縮したポスターなどが各月を彩っています。一粒で何粒もおいしいカレンダーではないでしょうか。


 お次はアイルランドが誇る文豪の肖像写真が楽しめる「IRISH WRITERS Calendar 2006」です。アイルランド文学ファン垂涎の一品です。登場する作家はジェイムズ・ジョイス、オスカー・ワイルド、イェーツなど名だたる作家ばかりです。時代に名を馳せた文豪のカレンダーで過ごす一年、オススメです。


 最後にアイルランドの風景写真で定評がある「Insight」社のカレンダーをご紹介いたします。

 題名こそ「IRELAND CALENDAR 2006」とシンプルですが、内容は美しいアイルランドの風景写真が満載です。幻想的なアイルランドの風景に浸るには持ってこいのカレンダーです。

 写真は「表紙(左上)」「DINGLE PENINSULA(2月/右上)」「CLIFFS OFMOHER,CO.CLARE(6月/左下)」「GLENDALOUGH,CO.WICKLOW(12月/右下)」。



 以上、「2006年度版カレンダー編」でした。

JOHN HINDE
[URL] http://www.johnhinde.com/
Real Ireland Design
[URL] http://picturepress.ie/
Insight Cards Ltd
[URL] http://www.insightireland.com/


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.7/リービング・サーティフィケート」

2005-12-09 06:11:40 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 アイルランドの高校過程3年間のうち、最初の一年をトランジション・イヤーと言いますが、今回はその後のリービング・サーティフィケート・プログラム(5、6年生)のお話。リービング・サーティフィケート(Leaving Certificate)とは、高校卒業時に受験するアイルランドの国家統一試験です。試験の結果で、進学する大学やカレッジが決まり、また就職にも大きく影響してくるので、リービング・サートは人生においてとても重要な試験です。高校最後の2年間をかけて、試験に向けてハードな勉強が求められます。

地理と化学の教科書
上が日本の教科書
中がアイルランドの分厚い教科書
一番下は電話帳
難解な問題が並ぶ数学
 先日、6年生に編入した男の子と一緒にSt. Conleth’s Collegeの始業式に行ってきました。初日、6年生だけ集められて、高校過程最後の一年間に向けて先生からお話がありました―「アルバイト? 諦めてください。友達との長電話、週末遊び歩くこと、テレビゲーム、これらも控えてください。ソーシャル・ライフは大事です、でもバランスを取りなさい。リービングまで後9ヶ月、たったの9ヶ月くらい、勉強に集中しなさい。リービングの結果は人生に大きく影響するのだから!」・・・予備校みたい!? “受験戦争”は日本だけではないのですね。アイルランドの受験も相当し烈です。

ダブリンの南部にあるAshfield Collegeという進学校(ここはトランジション・イヤーを設けていません)では、学校の後も毎日、5年生は2時間、6年生は3時間の自宅学習が推奨されています。

 そうでなくても英語のハンディがある留学生は、毎日自宅学習しないとついていくのも大変。ネイティブの学生の何倍もの努力が必要です。4年から5年生に上がって、「勉強、本当に大変…」とみんなこぼしています。

 リービング・サーティフィケートは毎年6月に行われます。ポイント制で、7科目まで受験ができます。そのうち点の高い6教科が、その生徒のポイントとして換算されます。それぞれハイヤー・レベルとオーディナリー・レベルを選択しますが、ハイヤー・レベルの方が難しい分、ポイントも高くなります(ハイヤーの満点が100ポイントに対し、オーディナリーの満点は60ポイント)。英語、数学、アイルランド語(留学生は免除)は必修です。

 アイルランドの高校はフォーム・クラスと呼ばれる自分の所属クラスはありますが、これは朝の出席のみ、その後は、それぞれの生徒がリービング受験にむけて選択した科目のクラスへと散っていきます。科目選択は、自分の興味、能力、進路に合わせて慎重に選択します。キャリア・ガイダンスと呼ばれる進路指導の先生も相談にのってくれるでしょう。

 さて、数週間前にAshfield Collegeの5年生の男の子がオフィスに来ました。「勉強、どう?」と聞くと、「マジ、難しいです。単語だけで精一杯」。将来法律を勉強したいという彼が選択しているのは、英語、数学、地理、ビジネス、生物、製図。数学はオーディナリーだけど、後はハイヤーレベル。

 「数学は超カンタンっすよ。授業でも時間余ってます」と言うので、じゃハイヤーに変えれば?と言ったところ、「いや、調子にのるとよくない…」、というより、その余力を他の教科にまわす作戦らしい。

 誰もが用語に苦労しているのが生物。「教科書の一番最後に載っていた単語集を頑張って覚えたんですよ、そしたらそこからばかり出てくるので正解だった」というのは本当に賢いやり方!

 地理は早速試験があったそうで、「10問中3問しか合ってなくて怒られた」。その試験も、「言葉を覚えて書くんじゃなくて、説明しなくてはいけないんですよ。問題の意味はわかっても、書くのが難しい」。本当の意味での、理解が問われる試験のようです。

 ビジネスも同様、「10問中5問合ってて誉められた」 2問の差って??(笑) ビジネスでも、「企業家と投資家の関係について述べよ、とかいう問題が出るんです…」、それは日本語でもタフな質問…。ビジネスは毎回、授業でテキスト3ページくらい進むそうで、テキストを読みこなすだけでも大変だそうです。それを理解して、自分の言葉で書きあらわせるレベルまで持って行かなくてはいけないので、アイリッシュの生徒でも必死。

 「製図は俺、優秀な生徒ですよー。コンパス使って、ひたすら絵描いてる。楽しくないけど楽」だそうです。

 で、英語は??「本当に難しい!!」 ネイティブにとっても国語だもん…。今、ショート・ストーリーを書く勉強をしているそうです。書き出しが決められていて、自分で続きを書く、という課題。英語力はもちろん、文章や物語の構成力とか、正しいナレーション(物語、レポート、手紙、などそれぞれに適した文体)などができていないといけません…。もう、がんばれー、としか言えません!


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スーベニアハンター「FILE_9:日本のお土産をあげよう編」

2005-12-07 07:21:51 | スーベニアハンター
 こんにちは! 闘魂燃焼スーベニアハンター・ブログです。

 いよいよ12月に入りましたね。日本でもクリスマスモードに突入しつつあるのではないでしょうか。ここダブリンもクリスマスに向けて加速度的にイルミネーションが派手になってきています。PUBや商店のウィンドウはクリスマス一色で、サンタクロースや雪だるまなどが描かれているウィンドウは街を華やかな雰囲気にしています。

 さて、今回のスーベニアハンターは、アイルランドのお土産を紹介するのではなく、もし皆さんが「アイルランドに来たら、どんなお土産をあげたらいいのか?」という、全く別のシチュエーションについてお話いたします。
 
 このブログを読んでくださっている方の中には、少なからず「これからアイルランドに行って勉強がしたい!」「アイルランドの家庭でホームステイがしたい!」と考えている方もいらっしゃるはずです。

 ホームステイといえば、寝食をともにして、家族の一員となるわけですから、日本的な考えでは、「お礼」と「挨拶」の意味を兼ねて、お世話になる人に対して、ささやかながらの贈り物をしたいと思うのは当然のことです。

 私もホームステイが始まる前に、何をお土産として持っていこうか悩んだものです。

 私の場合、祖父母が書いてくれた墨汁画と歌舞伎の絵柄が入ったハンカチをプレゼントしましたが、ホストファミリーが大変喜んでくれたことを覚えています。

 実は一番大切なことは、感謝と敬愛の気持ちであり、その気持ちがプレゼントを渡すときに表現できれば、お土産の中身が何であれ良いのです。…と言いたいところですが、何でも良いといっても、やはりプレゼントする方としては相手のことを考えて、「良いもの」を贈りたいですよね。

というわけで、スーベニアハンターでは以下のお土産を推奨いたします!


1.100円ショップで買える純和風なグッズ。
2.日本料理を作ってあげる
3.習字でカードに名前を書いてあげる


 まずは「1」から。今どきの100円ショップは本当にすごいですよね。目を光らせれば、日本風なアイテムがわんさかと店内に転がっています。値段は気にせずに買いまくりましょう。値段も100円のものなので、ほとんど小物になるかと思います。

 実は留学生って、ホームステイ以外にも語学学校の生徒たちや知り合った現地の人たちなど、たくさんの知り合いができます。そんなとき、お近づきの印、別れのときなどにメッセージを添えたカードと一緒にプレゼントしましょう。きっと喜んでもらえるはずです。ということなので、日本を発つときにたくさん買っておきましょう。

 お次は「2」。日本料理ですが、こちらではとても人気があります。ファッションとして日本料理レストランに出かけるほどです。ですが、アイルランド(特にダブリン)の外食費はとにかく高いのです。日本料理が食べたいといっても、そう簡単に食べられるものではありません。だったら、あなたが日本料理を作ってあげましょう!

 材料は、必要だと思われる調味料を荷物として持ち運べる程度、持ってくれば大丈夫でしょう。もし材料が足りなくても、少し高くなってしまいますが、こちらのアジアンマーケットなどで購入することができます。食を理解してもらうことって文化交流の第1歩です!

 さて、続いては「3」です。用意するのは習字道具。カードは名刺大くらいのものがちょうど良いでしょう。ホームステイ先のファミリーの名前や、語学学校生の名前を、カタカナorひらがなor漢字で力強く書いてあげてください。これが、驚くほど喜んでくれるのです。

 以前、リムリックで行われたジャパンフェアを手伝わせてもらえるチャンスがあったのですが、このときに手伝わせてもらった習字のコーナーが大盛り上がりでした。あるアイリッシュのお母さんは、自分の子供2人に知り合いの子供の名前など、数種類の『日本読み名前カード』を手に「アメ-ジング! ラブリー!」と、大変喜んでいました。全く別の言語で、自分の名前を書いてもらえることって、どの国の人でも嬉しいことだと思うのですが、そう思うのは私だけでしょうか。

 さて、上記の3点以外にも『折り紙を折ってあげる』『写真を使って、家族や友人、日本のことを説明してあげる』なども、とても喜んでもらえます!

 以上、今回は「日本のお土産をあげよう編」でした!
 いつの日か、皆様がアイルランドで日本のお土産を渡す日が来ることを、密かに願っています!


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松井ゆみ子のアイルランド日記「Vol.10/ノリーンのパン」

2005-12-05 03:18:50 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ひょんなことから、相棒のマークが、ファーマーズ・マーケットでパン屋さんの手伝いをすることになった。ノリーンがつくる自家製パンとケーキの店だ。キルデア郊外に工房を持つ、彼女のブラウンブレッドは、ホーム・ベーキングらしいあたたかさと、丁寧さがあって、とても気に入っていた。ニューブリッジではなかなか買えず、隣町のキルコリンに出かけたときなどに買っていたのだが、この数年はテンプルバーを始め、ファーマーズマーケットで売り上げを伸ばしていたという。週末は、4、5ヶ所で同時にマーケットが開催されるので、人手不足になっていたところ、マークに白羽の矢があたった。

ノリーンのクリスマス・プディング
ノリーンのパン屋を手伝うマーク
 マーケットを内側から見られるチャンスとばかり、彼の初仕事について行くことにした。しかし、無情にも幕開けは、大風に雨。開催されてまだ2週目のニューブリッジ・マーケットは、それでもレギュラーになりつつある、ふたつのオーガニック・ベジ(タブル)ショップ、シェリダンのチーズ、おかずパイを売るガーリック・キッチン、ジョンの肉屋などが、次々と屋台の準備をする。金曜日の朝9時前、マーケットは10時から始まる。

 ソーセージ屋のおばさんが、店の中央にビーチパラソルを立てようと苦戦しているところ、強い風にあおられた。傘にしがみつくおばさんは、さながらメアリー・ポピンズだ。クレープ売りのフランス女性は、テントが飛びそうになって、家に帰ることにした。青空マーケット、なかなかタフなことである。それでも、いいなと思ったのは、誰もが気楽に手を貸してくれ、困ったときはお互いさま、の雰囲気がマーケットに満ちているのだ。

 マークの、もといノリーンズのパン屋は、それでも彼女のご主人ヴィンセントがしっかりと屋台づくりをしてくれたので、店開きをした。

 そんな天気でも、アイルランド人女性たちは買い物にやってくる。ブラウンブレッドとアップルパイはすぐに売り切れた。意外に人気なのが、ペカン・パイだ。香ばしくて、お茶うけにぴったり。キャロット・ケーキもすぐに売りきれた。近所の人たちの食の嗜好が垣間見られて、興味深い1日であった。

 アイルランドでマーケットやフェアといった青空市場が人気なのは、人との出会いと交流にあるようだ。品物を売るのがメインにはちがいないが、客との交流そのものを楽しんでいるように思えることが、ここでは多い。

 面白いエピソードがたくさんあるので、また報告したいと思っています。


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.6/高校生体験談:ハロウィーン」

2005-12-02 07:53:13 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 今週のアイルランド・ハイスクール・ダイアリーは、トランジション・イヤーの体験談も書いてくれたSくんがアイルランドのハロウィンの様子をリポートしてくれました。

 日本でもお馴染みのハロウィンですが、ハロウィン発祥の地、アイルランドではいったいどんな様子だったのでしょうか!?

 Sくんが体験したハロウィン体験談をどうぞ!

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 去年のハロウィンはホストファミリーに今ほど馴染んではいなかったせいもあって、あまり楽しめたとはいえませんでした。ですが、今年は2年目。家族にも生活にも慣れた今年のハロウィンでは、存分に楽しむことが出来ました。

 ハロウィンといえば、仮装ですが、今回は去年の美術のクラスで作ったマスクを使いました。自分の顔をベースに、いろいろと形を歪まて、全体を青く塗った血まみれのマスクです。これをつけて、全身暗い色の服を着て、黒皮の手袋までつけ、仕上げにパーカーのフードをかぶりました。その姿は、ホラー映画に出てくるような殺人犯みたいです。

 ハロウィンの前日には、いろいろな飾りを家中につけました。くもの糸を張り巡らせたり、かぼちゃで顔を作ったり。熱心な家は、それこそ日本のクリスマス装飾マニアのように窓一面にくもの巣を張り、骸骨をあちこちにつるしたりと、あきれるほどです。

 当日はホストファミリーの家族が遊びに来ていたので、子供たちを相手に例の仮装をして、いろいろと驚かしてみましたが、ちゃんと怖がっていたので効果はあったようです。

 夜は5時を過ぎた辺りから、近所の子供たちがドアをたたいてお菓子をねだりに来ます。男の子の仮装はカウボーイやドラキュラなどバラバラですが、女の子はみんな魔女の仮装をしていました。

 ハロウィンの夜ですが、何といっても、すごいのは花火でした。夜7時ごろにアイリッシュの高校生と三人で、ホストファミリーの娘さん夫婦が住んでいるBrancherds Townの家へ花火を見に行きました。

 実はアイルランドでは、花火は基本的に禁止されています。禁止されているといっても購入だけで、使用は制限されていません。花火をするほとんどの人は、北アイルランドへ買いに行かなければなりません。だいたい一袋(日本では大型の花火セットくらい)50ユーロで取引されます。禁止の理由はやはり危険だからだそうです。

 車の中からは実際の音が聞こえてこないのでわかりませんでしたが、車から出ると、もう「すごい」の一言です。例えるなら「戦場」にいる気分です。嘘でも何でもなくて、本当にそうなのです。アイリッシュも「ベトナムみたいだな」と言うくらいの轟音です。こちらの花火は日本の手持ち花火やねずみ花火など目で楽しむものとは趣旨が違います。ほとんど音にこだわって作られています。日本のロケット花火など比べ物になりません。

 花火大会などで見られる大型の花火をそこら中で行っているようなものです。間近で見る花火はもう爆弾と変わりませんでした。体が振動するくらいの轟音と衝撃で、近所の家々の警報装置はなりっぱなしの状態でした。これは本当に戦場にいるような錯覚を覚えました…。

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