お彼岸が近いからというわけでもないのですが、変わったタイトルのチューンを習いました。
“I buried my wife and danced on top of her grave”
ジグといって、アイルランドの伝統音楽で、すごくポピュラーなリズムの、軽快なチューンです。
こんなシリアスなタイトルなのに、軽快な曲・・。不思議です。
悲しいことも、踊って吹き飛ばそうという前向きさなのか、埋めた奥さんのこと、もう好きじゃなくなってたのか・・って、これもまたシュールですよねぇ。たぶん、前者。
日本のお墓とちがって、土を掘り起こし、棺をおさめたあと、かけた土はこんもりと小山になっていて、踏み固めないといけなかったのでしょう。雨でくずれちゃいますから。
誰かに踏まれるのはいやでしょうし、ご主人が踊りながら、踏み固めていったのかな。
やっぱり悲しい図ですよね。
チューンには、3連符の流れるような部分と、タタタ、タタタとステップを踏みたくなる部分が交錯します。
ちょうど、亡き奥さんとワルツを踊るようなところと、土を踏みかためる場面が、かわるがわる出てくる感じ。弾いていると、ああ、墓を踏み固めている・・と思うところがあって。
チューンの解釈を誰かに聞いたわけではないので、あくまで、わたしの感じたままです。
自分で弾くと、耳元で響くフィドルの音が、身体中に共鳴していって、いつしか自分が音楽のなかにいるという不思議な感覚になるの。
まだまだまだ、技術的に、感じたようになんか弾けやしないのだけど。それでも、昨日できなかったことが、次の日にできるようになるっていうのが、すごく楽しい。
まだ、できないことのほうが多い・・っていうか、一生できないかもしれないけど、少しずつでも、こう弾きたいというところに近づいていく過程が、めちゃめちゃ楽しいです。
お墓といえば、グラスネヴィンの大きな墓地の近くに、墓堀人が集うようなパブがありました。
バブルがきて、きっとなくなっちゃっただろうなと思っていたら、数年前に旅行した方から「行きました」って聞いて、嬉しくなりました。
うす暗くて、ほこりっぽいバーでしたが、93年頃かな、よく友人たちと出かけて、ダーツなんかやりましたっけ。あの当時でも、ダブリンではちょっと珍しいくらいアンティークなパブでしたが、今はどうなっているんだろう。
ああ、そろそろアイルランドに行きたくなってきた。
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本日のお題とは、まったく関係なく、バナナのサンドウィッチです。ときどき食べたくなるの。B&Bのおかみ、アンジェラの十八番で。これはわたしバージョン。ココアにお砂糖を加えてお湯でといたチョコシロップがけ。お菓子のようなサンボになりました。 |
ジグといって、アイルランドの伝統音楽で、すごくポピュラーなリズムの、軽快なチューンです。
こんなシリアスなタイトルなのに、軽快な曲・・。不思議です。
悲しいことも、踊って吹き飛ばそうという前向きさなのか、埋めた奥さんのこと、もう好きじゃなくなってたのか・・って、これもまたシュールですよねぇ。たぶん、前者。
日本のお墓とちがって、土を掘り起こし、棺をおさめたあと、かけた土はこんもりと小山になっていて、踏み固めないといけなかったのでしょう。雨でくずれちゃいますから。
誰かに踏まれるのはいやでしょうし、ご主人が踊りながら、踏み固めていったのかな。
やっぱり悲しい図ですよね。
チューンには、3連符の流れるような部分と、タタタ、タタタとステップを踏みたくなる部分が交錯します。
ちょうど、亡き奥さんとワルツを踊るようなところと、土を踏みかためる場面が、かわるがわる出てくる感じ。弾いていると、ああ、墓を踏み固めている・・と思うところがあって。
チューンの解釈を誰かに聞いたわけではないので、あくまで、わたしの感じたままです。
自分で弾くと、耳元で響くフィドルの音が、身体中に共鳴していって、いつしか自分が音楽のなかにいるという不思議な感覚になるの。
まだまだまだ、技術的に、感じたようになんか弾けやしないのだけど。それでも、昨日できなかったことが、次の日にできるようになるっていうのが、すごく楽しい。
まだ、できないことのほうが多い・・っていうか、一生できないかもしれないけど、少しずつでも、こう弾きたいというところに近づいていく過程が、めちゃめちゃ楽しいです。
お墓といえば、グラスネヴィンの大きな墓地の近くに、墓堀人が集うようなパブがありました。
バブルがきて、きっとなくなっちゃっただろうなと思っていたら、数年前に旅行した方から「行きました」って聞いて、嬉しくなりました。
うす暗くて、ほこりっぽいバーでしたが、93年頃かな、よく友人たちと出かけて、ダーツなんかやりましたっけ。あの当時でも、ダブリンではちょっと珍しいくらいアンティークなパブでしたが、今はどうなっているんだろう。
ああ、そろそろアイルランドに行きたくなってきた。
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