アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「パワーズコート・ガーデンズ」

2007-03-26 19:18:55 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 先週にひき続き「アイルランドの庭」とよばれるウィックロウの話題です。

真正面にそびえるのはウィックロウの山、シュガーローフ。
アヴォカカフェのお料理をテラスで楽しめる。
 ダブリンから小1時間で行ける、自然いっぱいの魅力あるエリアなので、たとえばアイルランドに3日ほどの行程でいらっしゃるようなときには、重宝な場所です。

 奥多摩の檜原村といった感じの、ひそやかなヴィレッジEnniskerryには、かわいらしいカフェや、ユニークなクラフトを扱う店などがあり、小さいながら充実しています。ここまではダブリン・バスが乗り入れているので、日帰りで来られます。このヴィレッジから、ちょっとしたウォーキングの距離で、有名なPowerscourt Gardensに行くことができます。

 1800年代からある荘園で、一般公開しているお庭は、ふだんの日も見物客が絶えません。でも広大な庭なので、みんなどこに行っちゃうのだろうと不思議になるほど、そぞろ歩きの最中にすれちがう人の姿は少ないです。

 ずっと、庭めぐり自体に興味がなかったこともあって、パワーズコート・ガーデンズを訪れる機会はありませんでした。観光名所で多くの人が来るっていうのも、鬱陶しかったし、荘園の庭じゃあ、きっと人工的なものなのだろうって勝手に解釈しておりました。

 ある夏の日に、ぽかっと1日予定もなくて、家にいるのも惜しいねと出かけることにしたのですが、さて、どこに行こう?と、まずは、あてもなくウィックロウを目指しました。で、「行ってみようか、パワーズコート」ってことになったわけです。

 入場料が7ユーロほどで、ケチな私は一瞬やめようかなと思ったのですが、やめなくてヨカッタ。

 屋敷を通って、庭に出た瞬間、思わず「おおーっ」と歓声が出ちゃいました。
 美しく手入れされた芝生に、噴水の上がる池など、人の手でつくられた完成度の高い庭の彼方に、どーんとそびえるウィックロウを象徴する山シュガーローフが、圧倒的な存在感を示していたのです。まるで、庭の一部のように。

 こんな贅沢な庭は、まだ見たことがありません。
 この日は時間ぎれで行けなかったのですが、敷地内には滝もあって、ピクニックにはいいらしいです。

 庭を見おろせる場所にカフェがあるのですが、あの「AVOCAカフェ」で、ショップも併設しているので、お買い物もできます。いたれり、つくせり。

 テラスで、ワインを飲みながらサラダたっぷりのランチができるのは嬉しい。
 自然そのものに囲まれた庭からは、おいしい空気もいっぱいです。

Powerscourt Gardens
Enniskerry, Co.Wicklow.
http://www.powerscourt.ie/gardens/index.htm


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ハンターズホテル」

2007-03-19 00:35:51 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 一度、泊まってみたいと思っていた、ウィックロウにあるハンターズ・ホテルに、ようやく泊まることができました。

クラシックなカントリースタイルで居心地のいい部屋。
庭でのお茶が気持ちいい。
 食事に定評のあるこの宿で、以前にランチを楽しんだことはありました。
 10年ちかく前、マークの姉一家の祝いの席に招待してもらったときのこと。その日の主役である12歳になったばかりの姪っ子が、「まっしろなリネンのテーブルクロスとナフキンの用意された食卓で、銀のナイフとフォークを使って食事がしたい」とリクエスト。料理上手で食にはちょっとウルサイ両親が彼女のために選んだのが、ハンターズホテルでした。

 近年、アイルランドのレストランの多くは、フレンチやイタリアンを基調に、流行りのオリエンタルな要素をとりこんだ、モダンな料理が中心になっています。

 スターターには、お寿司もどきや、こじゃれた春巻きなどが登場する昨今、アイルランドの伝統的な田舎料理にこだわるレストランを探すのは、なかなか困難になってしまいました。

 そんな時流のなかでハンターズホテルは、古風なグルメスタイルを守り続けています。たとえば特産ウィックロウ・ラムをシンプルかつ絶妙な加減でローストしたり(まわりはこんがり、中心はほんのりピンク)、たっぷり出される温野菜も懐かしい、くったりとやわらかく茹でたりローストしてあったりで、メインの肉や魚によくからんで、ここらしい食べ方(お皿の上で、まぜこぜ)が楽しめます。

 おいしかったー!今度は、ぜひ泊まりがけで来たいーという念願が、ようやく叶ったのは去年の9月初め。まだ夏のなごりの季節でした。 

 ハンターズ・ホテルは、5世代にわたって続いてきた古い旅篭で、馬車で旅するお金持ち向けの宿Coaching innとしてはアイルランド最古なのだそう。

 今は駐車場になっていますが、馬車の馬たちを休ませるMewの跡も残っています。
 建物そのものが、すでにアンティーク。客室のある2階の床は、歩くとぎいぎいきしみます。が、廊下に置かれた壷や、家の中には不釣り合いなほど大きく葉を広げた植木などに趣きがあって、あー、ここに滞在できるんだと、わくわくします。

 夜は、階下にあるバーでウィスキーをなめながら、静かなひとときをすごしました。ここでびっくりしたのは、壁にかかっていた馬の絵です。宿の主の親族に競走馬の調教師がおり、その調教馬アンブッシュ2世の絵なのですが、驚いたのは、その馬が1900年にイングランド最大・最強のレース「グランドナショナル」で優勝したとクレジットされていたこと。おまけに馬主はプリンス・オブ・ウェールズ!

 どこにいても、めざとく馬ネタを見つけてしまいます。この一件で、この宿は私にとっては、さらに特別な場所になりました。

 お庭も手を加えすぎずに自然なとこがいいし、天気のいい日はお庭でアフタヌーンティをいただくことができます。

Hunter‘s  Hotel
Newrath Bridge, Rathnew,
Co.Wicklow.
http://www.hunters.ie/

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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.43/一足お先に大学合格!」

2007-03-16 22:18:34 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 一足お先に「サクラサク」!
 確かにダブリンではもう「サクラ」が咲いています♪(サクラあるのよー)
 日本の八重桜みたいに花びらが幾重にも重なったゴージャスなサクラじゃないけど、木にいっぱい咲いている様子はかわいらしいです。
 ・・・といっても今回はサクラのお話ではなく、一足お先に大学合格したAちゃんのお話。(かつての合格通知は「サクラサク」だった、って今の高校生は知らないんじゃない?ちなみに私の世代よりずっと前です~!!)

 Aちゃんは早々と2月の頭に日本の私立大学の合格が決まりました!(オメデトー☆)
 今度の6月卒業、大学入学は9月という全く時間に無駄のないプラン。
 Aちゃんが受けた受験スタイルは「帰国子女受験」という、留学生や海外赴任家庭の子女向けの受験で、受験時期や受験科目が特殊です。そのためにAちゃんは留学した高1当初から、早々と情報集めや対策をしていました。

 Aちゃんに受験体験記をお願いしました☆(さんきゅー) 

*    *    *    *    *    *    *    *

【アイルランド留学を生かした大学受験】 

 アイルランドに来た1年目(高1)から私の目標は上智大学の国際教養学部と決めていました。上智大学の国際教養学部の入試は書類審査。その内容もTOEFL(外国人のための英語の試験)、SAT(アメリカの高校生のためのセンター試験)、高校の成績、先生からの推薦状、志望動機のエッセイで、留学が生かせる入試スタイルでした。入試の2年半くらい前に情報収集を始めたのが最初の受験対策でした。
帰国子女として大学受験をするとき、受験内容が一般入試と違ってすごくややこしいので、早めの情報収集はかなり重要です!アマゾン(書籍の通信販売ウェッブサイト)でアメリカの高校生が使うSATとTOEFLの本も買って、試験対策をしました。

 この受験で一番大変だったのが日本の受験勉強とアイルランドの勉強の両立。アイルランドの高校は夏休みが3ヶ月あるので、去年の夏休みはSATとTOEFLの勉強に費やしました。アイルランドに戻ってきてからは学校の宿題はなるべく学校で終わらせて、家ではSATやTOEFLの勉強をしていました。でもテスト前は、学校の試験の勉強に集中しました。最初はSATやTOEFLに時間が取れないのであせったけど、結局は学校の試験勉強も英語のいい勉強になったので、SATやTOEFLにも役に立ちました。

 この受験でアイルランド高校生活を生かせることができたのは志望エッセイでした。
 アイルランドの高校の授業はどれも興味深かったのですが、その中で特に私が興味をそそられたのはビジネス、経済、ミニカンパニーでした。

 これらの授業ではケーススタディといって実際の会社やビジネス事情を通してビジネスや経済を勉強したりしました。例えばSWOT Analysisというプロジェクトでは、自分で実在の会社や商品をピックアップし、その長所(Strengths)や弱点(Weaknesses)、将来性(Opportunities)、危険性(Threats)を割り出し、その会社や商品の経営戦略を実際に考えるといった感じでした。

 また4年生(=高1)の時、ミニカンパニーといって、クラスでグループを作って、そのグループでオリジナルの商品をつくり学校内を市場と見立てて商品を売るといったプロジェクトもありました。私のグループでは、たくさんビーズを持っている子がいたのでコストの削減になるし、当時ビーズのアクセサリーが学校の女の子の間で流行っていたので、ビーズでアクセサリーを作って、学校の女子生徒を対象に売ることになりました。初歩的なビジネスですが、どうやって商品が売るかグループで話し合い、決定するのは簡単ではなく、マーケティングという分野にとても興味を持ちました。

 また、ビジネスは個人やその会社だけの利益だけではなく、工場を建てたり、新しいビジネスを起こすことで、その地域の雇用や経済の活性化につながることも勉強しました。国際人として、日本が持っている技術や知識を世界の国々とシェアすることで、世界の繁栄に貢献したいというのが私の将来の目標です。
アイルランドの高校で学んだこれらのことを生かして、大学では国際ビジネスと経済を勉強したいと思っています。

(皆さんへのアドバイスはありますか?)
「どうにかなるだろう、ではなくて、早め早めに大学の資料を集めたり、進路を考えたり、入試に何が必要なのか調べた方がいいと思う。TOEFLも、留学するだけで英語が出来るだという考えだけでは、スコアはなかなか上がらない。学校の成績も、せめて自分の好きな教科はB(70%)くらいは取っておかないとね。」

*    *    *    *    *    *    *    *

 こちらの高校ではプラクティカル(実用的)な勉強ができてよかったというAちゃん。そのため、将来社会に出て、どんな仕事をやってみたいか具体的なアイディアもわきます。周りの友達も「XX大学に入りたい!」というのではなく、「エンジニアになりたい!」「会計士になりたい!」と将来の目標が明確だそうだ。

 アイルランドでスペイン語も勉強できてよかった♪と言っているAちゃんは、日本に帰国しても英語のほかにスペイン語に磨きをかけたいとのこと。外国語をマスターして、経済の勉強もして、視野の広い国際人になってほしいな!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「セント・パトリックス・デー」

2007-03-12 20:14:06 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ちょっと前の話で恐縮ですが、ダブリンで歴史に残るであろう出来事があったので、まずその話から。

ニューブリッジのパレード。参加者も見物客も知り合いだらけで、いかにも“ご近所”のイベントって感じが楽しい。
 新聞でお読みになった方もいらっしゃるかもしれません。
 2月24日、ダブリンにある国技(ハーリングとゲーリックフットボール)専用のスタジアム「Croke Park」で、アイルランド対イングランドのラグビーの試合がありました。

 このスタジアムは、1920年11月に英国軍が発砲し、ゲーリックフットボールを観戦していた市民に多数の死傷者を出した「ブラディ・サンデー」の現場です。

 映画「マイケル・コリンズ」でご覧になった方も多いでしょう。
 この惨劇以来、クロークパーク・スタジアムでは、英国発祥のスポーツであるサッカーとラグビーの試合をすることは、ご法度になっていました。

 それが近年、北アイルランド問題も終結に向かい、イギリス的なものを排除するという強行路線を続ける必要がなくなって、アイルランドでもっとも状態のいいスタジアムで、サッカーの試合をと望む声が大きくなり、ついに使用許可がおりたのです。

 ナイター設備もととのい、拡張工事をしたスタジアムのキャパシティは、8万人強。
 24日の試合では、アイルランドの圧勝で、イングランドを下しました。

 すごく極端なことをいえば、日本において、相撲の土俵でボクシングの試合をするような感じかしら。個人的には、クロークパークはゲーリックとハーリングだけでいいじゃんって思っていたのですが、アイルランドはサッカーはもとより、ラグビーも強いっていうことを広く知ってもらうきっかけにはなるのかな、と期待しています。
 
 さて、日本でも、ずいぶん「3月17日のセント・パトリック・デー」を知る人が増えました。

「アイルランドのセント・パトリックデーのイベントは、さぞかし華やかなのでしょう?」と、よく聞かれます。

 近年は、観光の目玉でもあるので、ダブリンでのパレードも派手になってきていますが、この祝日は本来「アイルランドを離れた移民たちが、故郷をしのぶお祭り」なので、本国よりもむしろアメリカやオーストラリアなどの方が、大がかりなお祭り行事を催しているようです。

 パレードはアイルランド各地で開催されますが、たいていは午前中からお昼すぎくらいまでで、そのあとはパブでの大飲み会になだれこんでいくパターン。

 クリスマスと同じように、よその国へ働きに出ていたアイリッシュは大挙して故郷に戻ってくるので、セント・パトリックデー前日の16日のアイルランド行き飛行機はすべて満席の勢いです。

 おととしになりますが、初めて地元ニューブリッジのパレードを見物しに出かけました。
 ニューブリッジのメインストリートは道幅も広く、まっすぐに町をつっきっておりパレードにはぴったりの条件です。

 行進するのは、地元の幼稚園の園児やら、消防隊やら、実にローカルなグループ。
 なかには知っている顔もあったりして、そうか、町内の運動会みたいな楽しみ方なのねとナットク。

 アイリッシュダンスのクラブの女の子たちが、おそろいの鮮やかな衣装で登場したときは、へぇー、この町にアイリッシュダンスの教室があったんだ!と、びっくり。

 沿道には、パレードの関係者一族を含む見物客で、かなり混雑してますけど、ダブリンほどじゃないので、カメラをぶらさげて歩くのも容易です。

 結婚して町を離れていた友人夫妻に、ばったり会って歓声をあげたり。
 地元のお祭りは、懐かしい顔に合う場として存在しているのを実感した瞬間です。
 ニューブリッジのパレードは、1時間ほどで、わりあいとあっけなく終了しちゃいました。店の外まで人があふれているパブに立ち寄るのはオソロシイので、うわさに聞く緑に色づけされたギネスは、まだ味わったことのないままです。

 長くなりついでに、もうひとつ「海岸競馬」の話を。
 読者の方からお問い合せがありました。ダブリン近郊のレイタウンで開催される海岸競馬に行ってみたいと計画されているのだそうです。

 で、今年の開催日ですが、9月6日(木)。時間は、直前にならないと告知されないのがアイルランドっぽいところなのですが。

 当日、RACING POSTという競馬新聞(朝、ニュースエージェントなどで買えます。大きめのホテルに宿泊されてたら、前日にフロントに伝えておけば部屋に届けてくれますよ)に、プログラムがすべて掲載されるので、ここで確認するのが確かです。

 干潮にあわせてなので、毎年異なり、早いときは2時前ですし、3時頃ということもあります。近くにパブなどもあるし、コースの設営も面白いので、1時くらいを目安に現地に行かれれば安心かと思います。

 ちなみに翌7日(金)は、キルベガンという小さな集落の小さなトラックでジャンプレースが開催されるので、ぜひご覧になってほしいなー

Kilbeggan Racecourse
Kilbeggan,
Co.Westmeath

 ご質問は、お気軽にお寄せくださいねっ!

追記:お知らせです。
3月15日(木)発売の週刊新潮の巻末グラビアに、アイルランドの海藻料理の記事を書きました。ご覧くださいませ!


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.42/保護者面談、再び PART2」

2007-03-09 03:08:26 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 先週は各学校の保護者会の時に先生から頂いた各教科のアドバイスや特徴をお伝えしました。
 実際、保護者面談で先生と実際にお話して、いろいろ浮き上がってきた問題も・・・ということで、後日、 子ども本人も交えて、3者面談をした子もいます。

 ・・・といっても、「超問題児~~!!」というわけじゃないのでご心配ナク(笑)。逆に、個々の子どもたちが抱えているそれぞれの不安や問題を、どうやって対処してあげたらいいかという、ケアのきめの細かさなんです。

 留学生ということもあって、英語の環境で勉強するのがとても大変だということは先生方もよくわかってくださっています。だからこそ、できるだけ子どもたちが学校や友達、勉強になじめるよう気を配ってくれます。

 3者面談では、こんなアドバイス、提案をもらいました:

【担任の先生と定期的にカウンセリング】
 自分が抱えている不安・心配事を、一番身近な先生にアピールして、ヘルプをもらうのは恥ずかしいことじゃないデス!むしろ問題を明らかにする、クリアにするというのは、人とのコミュニケーションにおいてとても大切なスキルだと思います。英語力の問題もあるので、なかなか伝えられない子もいるけど、身近な担任の先生と定期的に一対一で面談することで、お互いの理解を深めたいと先生が申し出てくださいました。

 勉強のこと、友達のこと、生活のこと、先生方もいろいろ親身になって聞いてくれますョ。信頼できる先生を是非味方につけて!

【スタディ・プランを作る】
 5年生の女の子はなかなか勉強の要領がつかめずにいて、クリスマス試験では思ったような結果が出せませんでした。そこで担任の先生と相談して、「スタディ・プラン(学習計画表)」を毎週立てて先生に提出することになりました。こうすることで計画的に9月からの範囲が復習できます。なんとなダラダラ勉強するより、「今週は地理は第1章、ビジネスは第2章まで・・・」とスケジュールを作れば、視覚的にも自分の進度がわかるし、どこまでやらなくちゃいけないという目標も立つ。

 また日本人の学生はアイルランド語は免除されてるし、通常外国語(フランス語やドイツ語)の授業もナシ。英語力のハンディもあるけど、その分学校でのフリー時間も上手に活用しましょう!

【積極的に話す努力をする!】
 またまたコミュニケーションに関するアドバイス。
 話を「聞く」のは受身だから、待ってるだけでも耳は慣れてくるけど、「話す」のは自分が”努力“しないと上手にならない。本当は先生や友達が言うことがわかっているのに、意思表示ができないと、相手には「この子わかってるのかな?」と思われちゃう。。それじゃあなかなかネイティブの友達もできない。

 ちょっと引っ込み思案なある男の子には、学校で友達を作れるよう先生から「友達100人(!)できるかな作戦」発動! ―クラス内で5人(100人ではなく!)、誰でもいいから名前、年齢、住んでいるところ、勉強している科目、趣味などを聞いて、先生にどんな子とどんな話をしたかお話してほしいということでした。

 ちょっと変??って思うかもしれないけど、英語で話しかけてアイリッシュの友達を作るのは最初は本当に勇気のいること。そこを先生が意識的にその子の殻を打ち破るために出した「積極性を身につける」宿題。慣れてしまえば、間違ってても英語で話すことは怖くないと思えるようになります!

 友達ができれば授業でわからないところがあったら助けてくれます。なんといっても学校生活が楽しくなる♪

 保護者会に行くと、それぞれの生徒がつっかかってるところは様々なんだなあと気づかされます。勉強、英語、生活(遅刻とか・・・)、友達、コミュニケーションなどなど。少しでも子ども達の問題が解決されるよう、先生達はいつでも話し相手になってくれるし、こちらにも連絡をくれます。

 みんなが周りの協力やアドバイスを上手に活用して、留学生活でひとまわり成長できるといいなーと思います。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「アイリッシュ・スチュウ」

2007-03-05 00:33:52 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 自国の名前までくっついた、伝統的な煮込み料理ですが「さて、アイリッシュスチュウとは?その定義を述べよ」と聞かれても、明確に答えづらい家庭料理です。

ラウンドウッド・インで食べた“おすまし”系のアイリッシュスチュウ。セロリの味がアクセントになってました。
 おおざっぱにいえば、羊か牛の肉とじゃがいもの煮込みです。
 昔は、羊肉を使ったものが主流だったようで、古いレシピには今日び使わなくなりつつあるマトンと記されていたりします。

 牛を使うのは、ごちそうバージョンだったのかもしれませんし、牛がメインの地域から始まったのかもしれません。

 豊かな平地に恵まれた、わがキルデア県の特産は牛肉。キルデア出身のマークの実家では、アイリッシュスチュウに牛肉を使ってたといいます。

 赤身の肉をさっと焼いて、たまねぎやにんじん、そしてじゃがいもと一緒に、暖炉にぶらさげた大きな鉄なべで煮込むのが古くから伝わる調理法といわれますが、にんんじんを入れないという意見もあるし、肉と一緒にたまねぎを炒めるという説と炒めないという説などなど、つくりかたも、まちまち。家庭料理ですから、つくり方は家の数だけあるようです。

 北西部スライゴーの知人が「うちのアイリッシュスチュウには、じゃがいものかわりに麦を入れたもんさ。とろーっと、とろみがでて、おいしいよー」というのを聞いて驚きました。じゃがいも抜きのアイリッシュスチュウ??

 もしかしたら、肉のスープにオーツを入れたブロスがアイリッシュスチュウの起源なのかなと思い始めています。

 実際、あちこちで、ほんとうに様々なアイリッシュスチュウを食べました。
 ダブリンのB&Bのおかみさんで、私の第二の母アンジェラの家や、マークのお母さんの手づくりは、ビーフを使ったもので、クノール製のオクステールスープの素をちょいと加えてルウのとろみをいかした、日本の洋食屋さんのビーフシチュー風。

 じゃがいもは煮込むつどに、とろけて、もったりした食感。そこにまた、どどーんとマッシュポテトを入れたりするの。
 以前ちょこっと紹介したと思うのですが、カウンティ・ウィックロウの、ラウンドウッドという小さなヴィレッジにあるパブ&レストラン「ラウンドウッド・イン」で食べたものは、セロリがいっぱい入った、おすまし風。

 古いレシピは、たいていこの、おすまし風なのですが、これはちゃんと骨から煮出したスープストックを使わなければならないので、家庭では小麦粉のまざったスープの素を利用するようになったのでしょうね。

 パブめしを食べられる店でも、おすまし風は珍しいです。
 たいていは、日本のハヤシライスみたいに茶色くて、とろーんとしてるのが出てくるもの。それは、それでおいしいのですけど。

 ラウンドウッド・インのシェフはドイツの方で、アイルランドの古風な調理法を忠実に再現したのでしょうね。ウィックロウ特産のラムを使った逸品です。

 「こうじゃなきゃ、いけない」と、ウルサイことをいわないのがアイルランド流。
 家庭料理ですもの、味もつくりかたも、いろいろあるのが自然ですよね。
 マークがつくってくれるときは、彼のお母さんのレシピで。私がつくるときは、シンプルなおすまし系で、おしょうゆをちょいと加えた和風肉じゃが風にしたりしています。


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.41/保護者面談、再び」

2007-03-02 03:21:05 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 今年度もクリスマス前から1、2月にかけて、各学校で保護者面談の季節が始まりました。(ようやく落ち着いた~!)

 主にクリスマス前の試験結果をもとに、各教科の先生や担任の先生とお話しするのだけど、ちょうど学年の中間期ということもあって、先生方も生徒の学習進度を把握しつつ、学年末に向けてなかなか厳しい意見も。。

今回は、いろんな学校で聞いた各教科の先生方のアドバイスを、参考までにちょっと紹介しようと思います!

・【英語】
もちろんネイティブじゃないから難しいのはあたりまえ。5、6年生になると、リービング試験に向けてシェイクスピアや長編の小説も読みます。そんな時に日本語の訳本も大いに活用していいとのこと。特にシェイクスピアの英語は古典なので、訳本でストーリーだけでもつかむのは、だいぶ理解の助けになります。

・【数学、物理】
語学力が余り問われないのはコレ。でも授業はもちろん英語で進められるので、授業についていくだけの英語力がないとやっぱり難しい・・・ 物理は概念を英語で理解しないといけないけど、計算が多いので数学が得意な子は有利かも・・・!

・【生物】
専門用語が難しい教科がコレ。生物学の用語や概念を、英語で完璧に理解して説明できる力が必要です。そういう意味では理系科目でも英語力がとても必要。(日本の試験と違って単語を答える問題ではなく)説明する力が問われるので、英語の理解力とライティング能力はよくつけてください。

・【経済学(Economics)、ビジネス(Business)、会計学(Accounting)】
似てるけど全部違う科目。ある学校の先生は、留学生は上記の順番が受講しやすいのではというアドバイス ―ビジネスはライティングがとても多く、一方経済学はグラフなど視覚的なものが多い。会計学は5年生になる前の事前学習も含めて、3年くらいの勉強した方がいいとのこと。
実際、経済学とビジネスを取ってるICTの高校生に聞いたところ、経済学よりビジネスの方がわかりやすいとか。確かにライティングは多いけど、抽象的な経済の概念を扱う経済学より、実際のビジネスや実在する会社の経営法を学ぶ方が具体的でわかりやすいのかも。
いずれにしてもどれも難しい科目です。(みんなよくやってるよー、えらいなぁ。)

・【地理、歴史】
地理は日本でのいわゆる地理の分野+地学の分野も含んでいます。人口の問題もやるし、大陸プレートや地層の話も。図やグラフが多いので、割と留学生には理解しやすいかも。(でも嫌いな子は嫌いね。。) 実際に川の測定などのフィールド・トリップもあります。
一方歴史は、文献が多くてすごく難しい!歴史が好きで、夏休み中にICT図書館にあるいろんなアイルランド史の本(日本語)を読みあさっていた子ですら苦戦中。エッセイももちろんたくさん要求されます。
アイルランド史は北アイルランド紛争も含んでいてとても複雑。これも日本の歴史の授業のように単語や年号を問われるのではなく、その文献からポイントを理解して正しく説明する力がいるので、読解力、ライティング力が問われるハードな科目です。

・【製図】
キレイに図を描いてこそ命です!!将来建築に興味があったり、丁寧な作業や絵が好きな子向けのクラス。

・【アート、音楽】
日本のように実技だけ、ってワケではありません。リービング試験では美術史のエッセイの試験も出るので、そこが留学生の泣き所。美術史はアイルランド美術史、ヨーロッパ美術史、美学などを学びます。美術史の授業に出されるエッセイの宿題もきちんとやりましょう!
ちなみに音楽も同じ。実技だけではなく、音楽史や音楽理論もあります。でも日本人の子の実技はアートも音楽もみんな評価が高い!


 保護者面談をきっかけに、問題をもっと掘り下げるために、子どもも交えて後日3者面談をやった子たちもいます。
 ・・・そのレポートはまた来週・・・!!


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