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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「アイリッシュダービー」

2007-06-25 00:46:00 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 Gd-Fm、Yld-Sft、Sft-Hvy・・・なんのことだか、おわかりになりますか??

カラ競馬場のメンバーズカード。私が競馬にハマッた2000年には、シンダーの三冠や、グランドナショナルの優勝もアイリッシュチームで、ドラマいっぱいの年だったなー。
 これらは、競馬場の馬場状態を表したものなのです。
 Gd-Fmは、Good to Firm。Goodは良馬場、Firmは硬めの馬場のこと。Gd-Fmは、やや硬めの良馬場を意味します。

 YldはYielding、ややぬかった馬場。SftはSoftで重馬場、 HvyはHeavyで、超重馬場。雨がじゃんじゃん降る日のレースは、Yldで始まって、やがてSft-Hvyになっていったりします。

 さて、7月1日(日)には、アイリッシュダービーが行なわれます。
 フェスティバル・ミーティングといって、週末3日間の一大イベント。初日は6月29日(金)、カラ競馬場では珍しい平日開催で、おまけに夕方から始まるイヴニングミーティング。30日(土)はグループレース(重賞)ふたつを組み込み、ダービー前日のムードを盛り上げます。

 ダービーは、その年の3歳馬チャンピオン決定戦で、5大クラシックレースのなかのハイライト。カラのあるニューブリッジの町は、どの店にも馬にまつわるディスプレイをほどこし、お祭り気分いっぱいになります。

 しっかりドレスアップして、飾りつきの帽子をかぶっての観戦は楽しいけれど、ダービー当日はすっごく混むので、私は初日のイヴニングミーティングがいちばん好き。実はレース自体も、出走馬の少ない重賞レースよりも、30頭だてのハンディキャップ戦の方がわくわくします。

 それでも今年は、私が欧州競馬に興味を持ち始めた頃に、めちゃめちゃ活躍した馬たちの産駒がクラシックレースに初登場したところなので、目が離せません。

 日本にも参戦しにきた怪物モンジューや、「知的な馬」で英、愛ダービーと凱旋門賞の三冠を獲得し、もう目指すレースが残っておらず3歳のうちに引退してしまったシンダー、ブリーダーズカップでは鼻差で1着を逃したけれども、欧州調教馬がアメリカまでを制す道を開いた実力馬ジャイアンツコーズウェイなどなどなど・・・。

 親が活躍したから産駒も、というわけにいかないのが、また面白いとこですけど、受け継がれた血筋が、どう開化していくのか見続けていくのが、競馬観戦の奥深さのひとつです。

 今のところ、モンジューの子たちは活躍し始めてますねー。
 さて今年の愛ダービーの行方は、いかに??


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「カントリーバター」

2007-06-18 23:11:36 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドのバターは、市販しているものでも充分においしいのですが、最近のお気に入りはファームハウスの自家製カントリーバターです。

ジョンの売る自家製カントリーバター(右)。
 ファーマーズマーケットでラムを売っているジョンのガールフレンドがつくるバターが、すんごくおいしい。

 きれいなクリーム色(これが、ほんとうの“クリーム”イエロー!)で、市販のバターよりも、ふんわり、なめらかな舌触りです。

 パンと、このバターがあれば、他になにもいらない。と思えるほど。

 アイルランドでは、バターは冷蔵庫に入れず、台所の涼しい場所で保存するのが基本です。このカントリーバターも、そうしておいたのですが、だんだん熟成して、最後はチーズのようになっていました。

 賞味期限は2週間、と市販のものより短かいです。でも、チーズのようになったバターを味わってみて、そっか、そんなに長もちする方が不自然なんだっけと納得してしまいました。

 最近は、半分を外に出しておいて、半分は冷蔵庫に入れておき、それでも2週間以内には使いきります。このペースで、いつもいつも食べきっちゃうのはオソロシイので、買うのはたまに、ですが。

 カントリーバターをつくっているファームは、いくつかあって、今までも何度か買ってみたのですが、なかなか好みに合うものがなく、市販のものに比べてしまって、「ちょっと、もの足りないかな」と感じることばかりでした。

 それが、ジョンの売るバターは、塩気の少なさをまったく感じさせず、牛乳のまろやかなコクを存分に凝縮した味で「これぞバター」と、うなりたくほど。

 こういうおいしいバターを口にすると、この国になぜチーズの文化がなかなか育たなかったのか、わかるような気がします。

 乳製品は「フレッシュ」が命と思っているアイルランド人にとって、牛乳を熟成させるということに、魅力を感じなかったのでしょう。適度な寒さも幸いして、よその国よりも「フレッシュ」さを保つことができ、手間をかけてチーズにする必然性も薄かったのでしょう。

 バターは紀元前からつくられていたといわれ、パンのなかった時代は主食だったお粥、ポリッジにまぜていたようです。

 市販されている角張ったバターを見ると、これをポリッジに?と疑問でした。入れてみると、なるほどコクが出ておいしさは増します。が、ジョンの売るバターを食べて実感しました。ああ、昔の人たちは、こういうまったりとしたバターをポリッジにまぜてたのだろうなって。

 ジョンのストールは、ダンレアリとキルケニーに出ています。日本に持って帰ってくることはできないけれど、アイルランドにしばらく滞在される方は、ぜひお試しを!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ウェックスフォードの宿」

2007-06-11 00:33:31 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 夏を控えて、アイルランドを旅しようと計画されている方に、面白宿情報です。

左の白い家が母屋。右のひら屋が元・シーフードレストランのゲストルームです。
 去年の秋、東京から遊びに来た友人とマークと3人で旅行したときのこと。
 3泊4日の短い日程だったので、あまり遠出をせず、1泊目をウィックロウ、2日目はウェックスフォードに向かうことにしました。

 途中でイニスコーシィ(Enniscorthy)の町に寄り道。
 町はけっこう大きく、品揃えのいいおシャレなエコショップを発見し、自然素材の石けんや手づくりのお香などを買い込みました。

 宿のあてはなかったので、ウェックスフォードの町のツーリストインフォメーションで何件かリストをもらって、いきなり行ってみたのですが、これが大当たり。

 Kilmore Quayという、漁港のある小さなヴィレッジにある宿で、カジュアルなB&Bです。

 友人は母屋に、マークと私は隣接している別棟に案内されました。
 ちょうどアメリカ映画に出てくるモーテルのような感じの一軒家です。

 長逗留のための、セルフケータリングタイプで、キッチンや洗濯機などが揃っており、1泊で残念だったなぁ。

 しかし、なんだか、部屋のつくりが宿っぽくありません。
 眺めまわして、はた!と気づきました。そこは以前レストランだったのです!

 現在のキッチンは、ウェイティング用の小さなバーだったみたい。そういえば、入り口のドアが二重になっていて、内側のドアについている曇りガラスの窓には「シーフードレストラン」と書いてあるではないですか。

 「誰か、まちがえて入ってきたりしてね」と笑っていたら・・・。
 まだ外は明るいし、友人が来ることになっていたので、入り口のドアを開け放しにしたまま、ソファにねっころがってテレビを観ていたのですが、ふと人の気配がするので振り向いてみると、ショートパンツ姿のいかにもの観光客という男性が、ぼーっと立ち尽くしているではありませんか。

 おずおずと「ここは、レストラン・・というわけは、ないですよね??」とたずねるので「魚持ってきてくれたら、料理はしてあげてもいいけどねー」と答えて、みんなで大笑いをしました。

 でも、今度はほんとに、自分で釣った魚を料理したいなぁ。
 この夜は、近くのパブで、おいしいシーフード料理をたらふく食べました。

■Quay House
http://www.kilmorequay.net


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「宿の朝食」

2007-06-04 00:06:04 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 旅行をするときに、絶対条件にしているのが「連泊」です。

ウィックロウのハンターズホテルの朝食。焼き魚(!)とポーチドエッグの組み合わせはウレシイ。
 最低でも2泊すると、その宿、その町を少しはゆっくり体感する余裕が生まれます。

 気に入ったから、もう1泊。という気まぐれな旅のスタイルが好きなので、予定はなるべく立てないようにもしています。

 そんな私が、雑誌の撮影で1週間、アイルランドを旅しました。

 ライターの方と現地コーディネーター兼ドライバーの3人で。車だから可能だったのですが、なかなかの強行軍。シャノンから始まった旅は、ディングル~キャシェル~コネマラ~イニシュモア~スライゴー~ドニゴール~ダブリンの行程です。

 宿はもちろん1泊ずつ。朝も早いので、さっと出られるよう、荷物はばぁーっと広げないようにして、スーツケースから要るものだけをひっぱり出すような毎日。これはこれで、面白かったし、いい経験でした。

 夜、さっさとベッドに入ればいいのに、せっかくの旅先で、パブに行かないのは残念なので、ついついコーディネーター氏を誘って飲みに行ってしまうのですね。

 で、がーっと休んで、朝目が覚めると、もうお腹がすいてるの。

 旅先での楽しみのひとつは朝食です。日本で旅行するときも、家ではそんなにしっかり食べない朝食が、宿での大きな楽しみです。日本では、できればご飯とお味噌汁とアジの干物とかだなぁ。ご飯は絶対に生たまご。味付け海苔もいいなー。

 この1週間の取材旅行で、ちょっと驚いたのは、アイルランドの宿の朝食も種類が豊富になってきていること。ウエストポートの宿では、スモークサーモンとチーズをはさんだベーグルのホットサンドや、ベジタリアン向けに、ゴーツチーズのパン粉焼きをポテトケーキの上にのせたものなどもあり、どちらもサラダたっぷりが嬉しい。

 セルフサーヴィスのコンティネンタルに近い朝食でも、様々な種類のアイリッシュチーズが並べてあって親切だし。

 ソテーしたマッシュルームをかりかりのトーストにのせたもの、というシンプルなメニューもおいしかったなぁ。ポーチドエッグをひとつのせてくれる?という注文もきいてくれて。とろとろの黄身をトーストとマッシュルームにからませながら食べると、これがまた旨い。

 はっと気づいたら、おなじみのソーセージ、ベーコン&エッグの朝食をまだいただいてないじゃないですか!

 連泊、それも1週間同じ宿に泊まったりすると、朝食がおんなじなのが、ちょっとつまんないなと思うことがありました。それでも「今朝はいかがしますか?」って聞かれたときに「ベーコンと生のトマトだけ」ってたのんで、トーストにはさんで食べたり、「スクランブルエッグとソーセージ」にして、お皿の上で小さく切ったソーセージを卵をまぜまぜしてケチャップをちょいとのせて中華炒め風にして食べる、とか案外マイナーな変化は楽しめます。

 それでもやっぱり、アイルランドにいる間、一度はフルキャストがそろったアイリッシュ・ブレックファストをしっかりたいらげたいのよねー。

 ★YOSHIKOさんから、メッセージをいただきました。ありがとー
 週刊新潮に掲載された、アイルランドの海藻料理の記事を読んでくださったそうです。ウレシイ。そこで紹介した海藻のオソリティ、プラニーのことは、あらためて書きますね。もうひと方、MIHAEちゃん。ありがとう!


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