アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「キルデア・ヴィレッジ」

2008-08-25 00:17:22 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドに戻ってきました~。
 アイルランドにもあるんですよ、アウトレット。それもキルデアに!

 ブランドものに興味のないわたしには、関係ないなと思っていたのですが、たまたま友人に誘われて行ってみたら、これが楽しいの!!

 まるでテーマパークのようなレイアウトで、ブティックが並んでいます。
 ロンドンのデザイナーズブランドの商品は、すてきだけど、値札を見ると想像してたのとケタがちがってて、かなり驚きました。

 500ユーロとか、700ユーロとか、平気で売ってるのよ。アイルランドで!?
 ああ、アイルランドはほんとにバブルなのねと実感する瞬間でした。

 が、そんな中でも、よーく探すと掘り出しもんが。
 ツイードのクラシックなデザインのスカート10ユーロ、カシミアのセーター10ユーロを見つけ、レジのおばさんにほめられました。

 気に入ってるのは、奥まったとこにあるイタリアンレストラン。
 テラス席があって、カジュアルな雰囲気でランチが楽しめます。
 ハウスワインもお手頃だし、フルーティでおいしかったし。

 なぜにキルデア?とお思いでしょうが、競馬でキルデア界隈に訪れる人たちを見込んだようです。このへんが、日本の競馬と欧州競馬のノリのちがいなんですよねー。

 カラ競馬場の中には、ドレスに合わせる帽子のブティックがあったりします。
 各地のレース場には、必ずといっていいくらい、アクセサリーを売るお店もあります。勝ち馬を当てたときに、奥さまやガールフレンドにジュエリーを買ってあげるのですね。勝たなくても、一緒にお出かけしたときは、ギフトをフンパツする紳士が少なくないです。

 アイルランドのバブル時期、実はちょいと翳りが出てきました。
 ようやく、と言ったらヒンシュクかな。でもね、アイルランドの人たちも、好景気がずっと続くわけがないって思っていたのじゃないかな。

 まだ充分バブリーだったおととしあたりのクリスマス直後、ほとんど伝統といっていい暮れのバーゲンにお客さんが集まらないとニュースになっていたことがあります。その頃すでに市井の人々は、浮かれていちゃいけない、こんな状態が長く続くわけがないって気づいていたのじゃないかなって、わたしは思いました。

 ものに執着しない人たちですから(たぶん)、ひととおり手に入ると満足できちゃう。もっと上のクラスをとか、もっとたくさんとか、そういう欲張りなとこが少ない人たちだと感じているのですが、どうでしょう?

 キルデア・ヴィレッジは、アイルランドがほとんど突然、歴史的に変化を遂げた時期を体感できる、不思議な空間です。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ぴーすーぷ」

2008-08-18 22:30:51 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ずいぶんいろいろなスープを食したつもりでしたが、オーソドックスな豆のスープは未経験でした。

 マークがご飯をつくってくれるときは、たいてい前菜、メイン、デザートと3コースで決めてくれるのですが、この日の前菜はグリーンピースのスープ。

 食べたことないというと、ちょっとびっくりしてたけども、それにはちょっとわけがあったのよ。

 はるか昔、エクソシストという映画があったのをご存知ですか?
 封切りになってすぐ、学校のともだち大勢とで映画館で観たのですが、詳しく書きませんけども、その映画観てから、グリーンピースのスープは絶対にパス!って思っていたのですが。ま、もう映画の記憶もすっかり薄れてきてるしね。

 それに、意外なといっては失礼ですが、グリーンピースのスープ、おいしいの!
 雑誌に載ってたレシピで、冷凍のグリーンピースを使います。500gくらい一気に使っちゃいます。

 タマネギを炒めて、そこにグリーンピースを入れて、スープストックを加えて煮込むだけ。だけって言っちゃあ、失礼かな。つくっていただいて。

 でも、ほんと、そんだけ。
 ちょっと冷ましてミキサーにかけてポタージュ状態にするのは必須。 

 シンプルにパセリとタイムを入れてたけど、ミントも合いそう。
 冷たくしてもいいし、ちょびっとヨーグルトをまぜてもイケそうだな。
 グリーンピースをこんなにいっぺんにたくさん摂取できる方法って、他にはないと思われます。

 スープは冬のものと思いがちですが、夏のスープも重宝します。
 まあ、アイルランドにいるときは、冷製スープを楽しめるときって少ないですけれども、それでも「飲むサラダ」って感じで、旬の野菜とハーブをチョイスするのは楽しい作業です。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ラズベリー 」

2008-08-11 00:02:32 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 写真のラズベリーは、数年前にウエックスフォードへ行く途中で見つけたファームショップで買ったもの。

アイルランドでとれるラズベリー。よ~く熟しててあまーい!
果樹園に隣接したファームショップ。果実の他に、自家製ジャムやジュースも売ってて楽しい。
 かわいい店構えに、思わず立ち寄っちゃいました。
 確か8月の終わり頃で、天候もよく、気温も夏らしく、ラズベリーは見事に熟してて、すっごくおいしかった。

 車の中で、どんどんジャム化してしまうので、大急ぎで食べた記憶があります。
 ストロベリーは、アイルランド南東部ウエックスフォードの特産です。
 ダブリン郊外などでつくってるファームもあるけれど、メジャーなのはウエックスフォード。

 苺づくりがさかんなのは、アイルランドの中でも温暖な地域だから、という理由だけではなさそうです。だって、あたたかいという点では、コークやケリーも同じでしょう?でも、ウエックスフォードのストロベリーといったら、ほとんどブランド化しているほど。

 たぶん「バイキングが上陸して住み着いた地域」ということが関係していると、わたしはふんでいます。

 ベリー好き、というか、寒い北欧では、夏に収穫できる様々なベリー類で、ビタミン補給したのでしょう。その食習慣が、バイキングの上陸とともに、アイルランドで根づいたのではないかな?と思うのです。

 アイルランドのアイスクリームがおいしいことは何度も書きましたが、日本でいうソフトクリームの形態で、いちばんポピュラーなものは、99(ナインティ・ナイン)です。ソフトクリームに、フレークスという、ほろほろっとくずれやすいチョコレートが、アイスクリームにぷすっとつきささっているタイプ。

 チョコなしのプレーンを注文すると、それでは愛想がないと思うのか、シロップかける?と聞かれることがあります。

 これが、たいていラズベリー味で、すっごくきれいな濃いピンク色をしています。

 ちょっと甘酸っぱくて、こっくりしたバニラアイスとよく合います。
 強い風が吹く日は要注意。

 一度、オフホワイトのコートを着てるときに、ラズベリーのシロップがたら~っとこぼれるだけでなく、風にあおられてコート中に飛び散り、えらい目にあったことがあります。大人げないことに夢中で食べてらしく、しばしまったく気づかず、ああ、おいしかった~って、ハンカチだそうとバッグに目をやった瞬間、コート中にピンクのシロップがぶちまけたかのように点々と・・・。

 幸い、防水加工してある生地だったので染みにはならなかったけど、いやはずかしかったな。まるで、殺人事件の現場から出てきたような姿だったのよ。

 こういうときに、知らん顔するのが礼儀の国民性ですが、それがいいことなのかどうなのか、ちょっと考えちゃいました。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「続・ホムス」

2008-08-04 21:51:46 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 まずはお知らせから。
 デジタル放送に乱入させてもらっちゃいました。
 まもなくON AIRされますので、お聞きくださいませ~
 なかよしの、アイルランド音楽プロモーター、野崎洋子ちゃんの番組です。

■World Music Styles~Celtic Note
 8月7日(木)から8月いっぱいの、
 毎週木曜日 朝6時~8時/12時~14時/20時~22時
 日曜日は、12時~14時
 に、繰り返し放送されます。

●デジタル放送(ラジオ)は、9301CH で。
●パソコンでお聞きになる場合は、
http://www.uniqueradio.jp

 番組では、わたしが選んだ曲もかかります。
 もちろん、みんなアイルランドの音楽ばかり。
 野崎さんとは、もう10年以上のおつきあいかしら?

 メアリー・ブラックの日本でのマネジャー役をはじめ、アイルランドのアーティストたちを続々と日本に紹介し続けている、がんばり屋さんです。

 グラーダやルナサの音楽は、野崎さんを通して知りました。
 彼女の会社ミュージックプラントでは、アイルランドの大御所アーティストから新人まで、様々なCDを直輸入し、コンサートも行なっています。すごいよねー。

 そんな彼女とわたし、アイルランド好き同志のお喋りと音楽の2時間番組です。
 お聞きくださいねー!

自家製HOMOUS。コリアンダーたっぷりだけど食べやすいです。
 さて、本日のお題は、続・ホムス。
 ひよこ豆のペーストですが、ようやく自分でつくれるようになりました!
 ゆでたひよこ豆と、ガーリック。レモン汁をたくさん入れれば、ミキサーでもペースト状にできることが判明。ちょびっとチリパウダーを加えて、ぴり辛にしたり、遊べます。

 忘れてならないのがコリアンダー。
 日本では、好きな人と、大っきらいという人にわかれるよね。
 でも、アイルランドで育つコリアンダーは、気候のせいか、マイルドな味で食べやすいです。甘みもあって、バニラっぽいというか、ココナツっぽいというか。
 だから、たくさん買っても、すぐに使いきってしまいます。

 うちでつくるホムスも、コリアンダーたっぷり。ほんのり緑色に染まった夏向きの一品です。


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