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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ムール貝 」

2007-08-27 23:42:44 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 猛暑の日本にいらっしゃる方には申しわけないくらい、この夏のアイルランドは涼しい日が続いています。

ムール貝にパン粉をまぶしてオーブン焼きしたもの。ワインはもちろんギネスも合います。
 でも、例年以上というか少々異常なほど雨が降ります。
 かわいそうなのは、こどもたちで「夏はどこ?」と嘆いたまま、夏休みを終えようとしています。9月はお天気が続くでしょうって予報されてますが、さぁどうかしら?

 芝生のある家に住むのが、念願だったときがあります。日本ではなかなか芝生のある暮しなんてできませんものね。それが今の借家には芝生の庭がついていて、目も気持ちも和むのだけど、メンテナンスがけっこうたいへんだと知りました。

 マークの実家では、近所の若い庭師ジェリーが、ゴルフ場のバギーのような芝刈り機に乗ってきて、ものの5分くらいで刈っていってくれたので、苦労知らずでした。

 2~3日は好天が続いて、芝が根元から乾いてくれるのを待たないと、湿った芝はなかなか刈りこめず、手押しの電動芝刈り機はあっという間にオーバーヒートでだめになってしまいます。借家には必ず芝刈り機がついてるのですが、すでに3台目。

 芝がいちばん元気に生育する夏に、じゃんじゃん雨が降り、ようやく晴れたときにマークもわたしも忙しく、家にいることができなかった間に、庭はジャングル状態に。近所の猫たちが喜んで、かくれんぼにやってくるほど。

 夏の、雨のやみ間の夕方は、仕事から帰ったお父さんたちが芝刈りを始める、ウィーンウィーンという音が近所中から響いてきます。

 ようやく3週間ぶりくらいで芝刈りが可能になった日。
 芝刈り機を休ませ、休ませ、わたしは芝刈り用のハサミで塀際を担当しながら、途中で友人が来て一休みがてらお茶したりして、ほとんど半日仕事でした。やれやれ。

 家にも、刈った芝が靴とか洋服にくっついて入ってきちゃうので、家も掃除もしなくちゃなんないし、大騒ぎです。それでも、刈りたての芝のいい匂いをかぎながら、夕暮れどきに冷たいワインを飲むのは、しあわせなことです。

 ほとんど1年中見かけるけれども、もう少しするとムール貝の季節です。
 ついこの間、早々とキャシェルのカフェでムール貝のワイン蒸しを食べました。

 写真(後日掲載予定です)にあるのは、スライゴーの海沿いにあるパブで食べたもの。パン粉まぶしでオーブン焼きしたムール貝は、ガーリックがふんだんに使われて、すっごくおいしかった。去年は、本場ベルギーで、旬の10月にやまほどムール貝を食べてきました。

 トマト煮やクリーム煮など、種類も様々。フレンチフライと一緒に登場します。
 アイルランドでは、ムール貝ってカキに比べられるからか、ちょっと格下扱いって印象があります。おいしいのに。みんなおいしいって知ってるけど、それでも格下。

 魚屋さんでも「ごめんなさいっ!」って思ってしまうほど安かった。といっても、買ったのはずいぶん前のことなので、今はどうなんだろう。

 新鮮じゃなくちゃイヤと、少々わがままになっている今日この頃、海から遠い魚屋さんで買うのは抵抗があり、ちゃんとしたカフェやレストランで食べることにしています。

 でもきっと、今も安いんだろうな。だからスターターでもてんこ盛りで出てくるし。ディナーサイズなんてオソロシクてたのめません。何人かでシェアするのが賢い食べ方かも。

 アイルランドの海沿いを旅されるときは、いっぺんはムール貝を注文してみてくださいね。きっと満足されるはず。あ、スターターサイズを、ぜひ。


 コメントをいただきました。
 ハニーさん。まもなくアイルランドに留学されるとか。楽しんでくださいね!
 UNKNOWNさん、ダウリング一家をご存知とか?わたしの旧友の家族です。でもダブリンに行く機会が減り、ご飯におよばれして、また来るねーと別れたのがすでに7年前!近いうちに連絡してみます。何年たっても、突然再会できる気安さが、この国にはあるのでありがたいです。

 またおたよりくださいね!


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コメント (3)

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「スモークド・フィッシュ 」

2007-08-20 21:58:33 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドのスモークサーモンがおいしいことは、みなさんよくご存知と思いますけれど、サバの薫製のおいしさは、どうかしら?

手軽に買える薫製サバ。スモークサーモンばかりでなく、こちらもよろしく。ほぐして、さっとおショウユをかけ、ご飯にまぜるのもおいしいよ。
 ネースのファーマーズマーケットなどで人気の薫製屋さん、ジョン・ローガンのスモークドフィッシュは、大手スーパーマーケットのテスコと契約をしたので、アイルランド各地で買えるようになりました。種類は、サーモン、シートラウト、ウナギにサバ。サバは2種類あって、黒コショウまぶしのシンプルなものと、ハーブとスパイスがびっしりついたピリ辛のタイプ。

 このピリ辛バージョンをほぐして、即席パテをつくってみました。
 味がしっかりついているので、みじん切りしたスカリオンとマヨネーズを和えただけ。ブラウンブレッドにのせて、オープンサンボにすれば、お客さま用のちょっとしたスナックになります。

 スライゴーのプラニーの家に遊びに行ったとき、自家製のサバの薫製をご馳走になりました。彼女のだんなさまジョニーはサバ漁船の船長で、プロのフィッシャーマン。夏は禁漁時期ですが、家で食べるくらいなら問題はなく、家庭用の小さなボートで竿釣りをしてきたそう。

 獲れたてのサバを庭で薫煙します。ウッドチップは、やはり庭にある洋ナシの木。
 ぜーんぶ家のまわりで揃うところが、うらやましい。
 新鮮な薫製サバは、それはそれは、美味。
 しっかりと木の香りがするのに、身はかたくなっておらず、ほろりとほぐれます。

 その夜は、家庭菜園から摘んできたサラダリーフや食用花と、シンプルにそのまま食べました。

 翌日はパテに。プラニーにいいこと聞いちゃった。
 マヨネーズのかわりに、ほぐした薫製サバと、細かくくずしたゆでたまごをまぜあわせ、最後にたっぷりとレモン汁を加えます。レモンの皮をすりおろしたものも入れました。ゆでたまごとレモン汁は、さっぱりとしたマヨネーズになってくれます。

 ついついサンドウィッチの具や和えものにマヨネーズをたよってしまい、なんとか使用頻度を減らしたいと思っていた矢先。おお、そうだった!と嬉しくなりました。

 オレガノやパセリ、チャイブやディルなど、フレッシュハーブを加えて、オリジナルな味に仕上ます。

 薫製は、そんなにむずかしいことではないので、ぜひトライしたいことのひとつ。

 むかーしむかし、ともだちとキャンプに行ったときなど、釣った魚やチーズなどを薫製にしたものです。

 まずは釣りを始めなきゃ。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ゲーリックゲーム」

2007-08-13 23:20:46 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 先週は、お休みをいただいて、南部ケリーにある町ケンメアに行ってきました。
 おいしいものの豊富な、かわいい町です。レポートは、またあらためて。

     *        *        *

 アイルランドの夏は、スポーツイベントが目白押し。
 ダービー、オークスの終わった後は、ゴールウェイで7日間のフェスティバル・ミーティングが開催されました。

わがキルデアの誇り、リリーホワイトたち。コルカパークにて。
 毎年、ゴールウェイ・アーツフェスティバルが1週間開催された直後、レースミーティングにバトンタッチ。7月のおわりの2週間、ゴールウェイは満員御礼状態になります。

 夏をにぎわすイベントの中心は、国技ハーリングとゲーリックフットボール。
 ゲーリックスポーツと総称されるふたつのスポーツは、アイルランド人魂を守る大切な球技です。ハーリングはケルト神話にも登場する古い球技で、クリケットやホッケー、ゴルフの元祖といわれており、とすると、ゴルフが起源といわれるベースボールの元祖ともいえるようです。

 一度だけ、ハーリングの試合を観に行ったのですが、世界最速の球技とよばれるだけあって、最後まで球のゆくえを追えませんでした。

 ラジオ中継がいちばん試合運びをつかめるかも。
 ハーリング専門(それもラジオのみ)のベテランコメンテーターが、試合運びのみならず、プレーヤーたちのバックグラウンドやエピソードなどや、さらには、ちょうど試合当日だったブルームズデーの話を盛り込むなど、ポエティックかつエンターテイニングな中継なんだそうです。

 ゲーリックスポーツは、アイルランドがイングランドから独立するプロセスの中で生まれました。アイルランド市民の、独立への気運を高めるため、国語であるゲール語の復活を提唱したイエイツを始めとする芸術系の運動家たちに続き、体育系のグループが「イングランドのサッカーやラグビーよりもエキサイティングなスポーツで、アイリッシュをひとつにまとめあげよう」と今の国技をクリエイトしたのです。

 愛国心を高めるために、どこかの国のように、国歌や国旗などにこだわるよりも、ずっと知的なやり方で、アイルランドの在り方を象徴しているように思います。

 ゲーリックスポーツは、カウンティ(県)対抗で、夏中かけて勝ち抜き戦が行なわれます。ちょっと高校野球に似てるかな。

 完全なアマチュアスポーツなので、地元の若者たちがヒーローになるわけです。
 ケルト的要素ともいえ、古い区分けであるレンスター、マンスター、コナクト、アルスターの4地区のチャンピオンを選出した後、オールアイルランドで国いちばんを競うのですが、かつて地域ごとに王がいて、4地区で戦っていたときをなぞっているかのようです。

 わがキルデアは、ハーリングがふるいません。ゲーリックフットボールも、チームカラーの「白」が、降参の白旗をイメージして、どうも弱々しく、ニックネームの「リリーホワイト」も、響きはいいけど強くなさそうでしょう?

 それが、98年にレンスター・ファイナルを勝ちとり、その年はわたしも仲間たちとダブリンにあるゲーリック専門スタジアム(今は”専門”じゃなくなった)にくりだしました。白い旗を車からつきだし、ダブリンに乗り込んだとき、かつてのケルトの戦士たちの気分を想像し、この国技がアイルランド人たちにとって、どれほど大事なスポーツなのかを実感したものです。

   *            *            *

 コメントをいただきました。ありがとう!!
 えつこさん、バリマルーで「サマープディング」を習われたのですね!きっとおいしいぞ。こまきさんは「西荻」に反応されたとか。西荻に住んでいらっしゃるのかしら?こけし屋新館のすこうし先の、無農薬野菜のお店の向かいあるスペインバルのバカリャウ・クロケットがおいしいですよ!
 メッセージ、お待ちしています!!


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