ボーダレスや国際化と呼ばれる今日、世界中の物や情報が身近になり、あらゆる方面で英語の需要が高まっていることは否めません。海外に留学をする人も年々増加し、今では高校生の留学も珍しくありません。
この「アイルランド・ハイスクール・ダイアリー」ブログは、ICT(アイルランド留学センター)を通じてアイルランドの高校に留学している高校生の留学生活レポートです!
ICTはアイルランド旅行・留学を専門に扱っている会社です。過去十数年に渡り、高校生のアイルランド留学に関して、渡航前のカウンセリングや学校選択についてのアドバイス、その他留学に関する相談や現地サポートなどを行っています。
高校時代の3年間とは、ちょうど子ども時代を抜け出して大人になろうという時期。将来の進路を考える上でも、いろんな刺激や影響を受ける大事な時期です。様々な人と出会い、たくさんの本を読み、いろいろな経験をして、自分の興味や能力について考える大切な期間でもあります。
このような子どもから大人への過渡期を、親元から離れて単身留学するということはとても勇気のいることです。でも、目的意識とやる気を持った高校留学生は、大きなものを得ることができるでしょう!
「高校生」といういわゆる多感な“青春時代”を、アイルランドで留学する子どもたちは、何に出会って、何を感じて、つかみ取っているのでしょう?
このブログでは、彼らの留学生活が垣間見えるような内容を更新していきたいと思います。もちろん、現地で留学中の子どもたちのナマの声も、ドシドシ掲載していく予定です。このブログが、海外留学を志す中学生、高校生、そのご両親、また大人の留学生まで、少しでも疑問に答え、勇気づけられれば、と思います!
読者の皆さまの高校留学への疑問なども、現地の高校生からのアドバイスをお願いしようと思っています。
さて第1回目は、現地より新学期の様子をリポートします。アイルランドの新学期は8月の最終週から9月の第一週にかけて。3ヶ月という長い長い夏休みもあけて、日本からICTの高校留学生たちが2年目、3年目へ向けて、続々とアイルランドに帰ってきました。
新入生も英語学校での語学研修を終え、それぞれの高校に通うためにホストファミリーを引っ越したり、寮に移ったり、新たなスタートの時期です。
今年度のICTの高校留学生の数は15人。共学校・女子校・寮制高校など併せて5校で、15~19歳の子どもたちがアイルランドの高校生と肩を並べて勉強をしています。
今年から新しく新入生としてスタートする子どもたちと一緒に、ICT現地スタッフの私も各学校の初日に参加してきました。
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【8/25】
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St. Andrew's College正門前。 |
ダブリンはもう初秋。晴れているけど風が冷たく、アイルランドらしいお天気雨。この日はSt. Andrew's Collegeの4年生(高校一年生)に入学したYちゃんの新入生オリエンテーション。英語研修で4月からダブリン入りしていたYちゃんは、いつもオフィスに私服で遊びに来ていましたが、この日は初の制服姿でちょっと大人になったように見えました・・・日本の女子高生式にスカートを折って短めにしてたけど(笑)。
オリエンテーションでは、新入生担当の先生、進路指導の先生、外国人向けの英語クラスの先生、また学年ごとの主任の先生、担任の先生など、困った時にどの先生に相談したらいいかご紹介がありました。“Head Boy”と呼ばれる生徒代表の生徒からも歓迎の挨拶がありました。
「最初は僕は人前で話ができるような人ではありませんでした。でも、MUN(Model United Nation[模擬国連])を通して、人前で発表することを経験し、今では生徒代表としてみんなの前でお話できるようになりました」
内気な少年も、学校のアクティビティを通じて成長したんだなぁ。その後、新入生は在校生に学校内をツアーしてもらいました。お土産にAndrew's印のノートももらった!
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女の子たちがホッケーの練習をしていました。ホッケーはアイルランドの学校では人気スポーツの ようです。 |
子どもたちが学校ツアーの間、保護者は食堂でティータイム。他の新入生のお母様方とお話しました。「日本からみんな一人で留学に来るの?あんなに遠い国なのに、とても勇気があるわね!」とみんな感嘆の様子でした。。本当にそう思う。
St. Andrew'sはとてもインターナショナルな学校で、日本人の学生向けに日本語のインフォメーション・ペーパーが用意されていました。St. Andrew'sは黒の革靴着用ですが、ダブリンで買った靴が合わず、「足が痛いよぉ」とYちゃんはかかとを踏んで帰りました。
教訓:靴は日本から自分の足に合ったものを持ってこよう!
【8/29】
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日本の学校にちょっと造りが似ています。 |
ダブリン南部のKillineyは海沿いの高級住宅地(U2のボノも住んでいるらしい)。南にウィックロウ・マウンテンを臨むこの地にあるのがHoly Child Schoolという女子高。ここの高校一年生に入学したAちゃんの始業式がありました。
「全身緑なんですよー。。」と制服にはやや不満気味。たしかにセーターも緑、スカートも緑、ソックスも緑、シャツも緑のストライプ、くどいぐらい緑・・・でもグリーンはアイルランドのナショナル・カラーです!「カエルみたい。。」
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学校の近くから眺めるKillineyビーチ! |
学校は女の子たちがクラスを出入りしたり、荷物を運んだり、元気な声であふれていました。特に始業式やオリエンテーションといった式はなく、各自クラスに集まって先生からお話を聞きました。Aちゃんはクラスがわからないので、まずレセプションで担任の先生をご紹介いただきました。「後は任せてください」と先生がAちゃんをクラスに連れて行ってくれました。
【8/30】
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緑に囲まれたDGS校舎。 |
ダブリンから北へ電車で1時間。“タラの丘”や“ニューグレンジ”といった、アイルランドの古代遺跡で有名な街ドロヘダにあるDrogheda Grammar School(略してDGS)には、今年TくんとHちゃんの二人が高校一年生に入学します。
DGSの留学生は寮にステイします。この日は寮生の入寮日でした。
重い荷物を引きずって学校に着くと、校長先生自らが校内にある寮の部屋の振り分けをしていました。お布団、シーツ、まくらなども振り分けられました。
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学校の敷地内にある寮。 |
Tくんは荷物を開いてタンスにしまう一方、Hちゃんは荷物も開かず、ひたすら寮内をぶらぶら。DGSの寮は部屋と部屋がつながっているという変な造りで、部屋から部屋へ、女子寮から男子寮へ渡り歩いていました。(注:男子寮・女子寮は普段は行き来できません!!)
二人を手伝ってベッド・メイキングも完了! 寮にはカルチュラル・スタディーの一環として日本語を教えている若い日本人の男の先生が住み込みだそうで、二人にもいろいろ話をしてくれました。これからの寮生活のお兄さん的存在です。ネクタイの結び方はお兄さんに習ってくださーい。
まだ食堂が開いていないため、学校のスタッフがピザを注文してくれました。「もう帰っちゃうの?」という二人に引き止められて、他の寮生やスタッフと一緒にピザとチップスを食べました。到着したばかりのドイツ人の女の子は、日本のファッション雑誌を面白そうに眺めていました。その反応にみんなで大笑い。(日本の雑誌は西洋と逆から読むし、縦書きなのが西洋人にはカルチャー・ショック。微妙にちりばめられた英語がおかしかったみたい)
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新学期始まる!(後編)(2005/11/4)
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