アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「プチ・ヴェジタリアン」

2006-07-31 00:53:50 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドにいるときは、野菜中心の食生活を送っており「プチ・ヴェジタリアン」になっています。以前は、野菜の種類が少ない国だなぁと感じていました。特に緑野菜の選択肢が限られていて、地場ものはブロッコリかホウレン草、グリーンピースくらいのもの。近隣諸国からインゲンやアスパラガスなども輸入されていましたけど、高かったし。

ズッキーニを荒めにすりおろして生クリームと和えたパスタソース。
 それがEUが始まってからは、加盟国から様々な野菜が安く入ってくるようになり、アイルランドの食卓はずいぶんと変化に富むようになりました。その分、自国の旬のものがわかりづらくなり、最近では極力アイルランド産のものを買うように心がけているところです。

 相棒マークにくっついて、オーガニック・ファーマーズマーケットに通うようになってから、スーパーマーケットで買い物をすることが、ほとんどなくなりました。せいぜいテスコで再生紙のトイレットペーペーを買うくらい。生鮮食品はなるべく生産者から直接買うにしています。

 ウィックロウで野菜づくりをしているペニーから買うことが多いかな。ドイツ人のご主人とふたりでつくる野菜は、ペニーの性格そっくりで、おおらかなやさしさに満ちた味がします。ニンジンは鮮やかなオレンジ色で、皮をむく必要もないくらい。こぶりなものは、ブラシでよーく泥をおとして皮ごと茹でたり、ワインをちょっとふりかけて丸ごとローストしたりします。

 大きなものは、切るとみずみずしくて、じんわりと汗をかいたように汁気があふれるほど。こういうのは生で、マヨネーズに醤油をまぜあわせたディップをちょいとつけて、ばりばり食べます。水分が多いので保存はむずかしく、すぐにしなびてしまうので、食べきれないときはスープにします。ジンジャーとコリアンダーをたくさん入れると味にパンチが出ますね。

 さっと茹でたホウレンソウに、ゴーツチーズをのせてオーブン焼き、という食べ方はペニーに教わったもの。袋入りになったサラダ用リーフ・ミックスには、2、3種類のレタスの他に、ロケットやチャービルなどもまざっていて、すごく便利。

 ペニーの野菜を無駄にしたらたいへんと思うので、計画的に使う習慣もつきました。野菜料理はたくさんの可能性があるので、冒険できるのが楽しい。素材の持ち味をいかしつつ、へぇー! と驚く一品をつくるのが、目下の楽しみです。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ラベンダー・ビスケット」

2006-07-24 03:18:11 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 夏の庭を彩る花々のなかにラベンダーがあります。
 アイルランドの庭とよばれるウィックロウに住む友人宅には、低木といえるほどに育ったラベンダーがあって、こんなに大きくなるんだーと驚きました。

夏の香りを運んでくれる優雅なおやつ。
 何年も前にマークの実家に住んでいた頃は、庭にひとかたまりのラベンダーが風にそよいで、いい香りをさせていたものです。存命だった彼のパパを訪ねて来た親戚のおばさま方が帰り際に「一束いただいていっていい? 衣類の虫除けになるのよー」とおっしゃるので、どうぞどうぞと勧めました。それぞれが手にラベンダーの小さなブーケを握りしめて、嬉しそうにバイバイと手をふりながらお帰りになる姿が、とっても可愛いらしくて、この花を見るたびに思い出しちゃいます。

 どこの家にもホットプレスといって、水道水をお湯にするためのタンクがし込まれた戸棚のようなものがあります。たいていの家は、そこに干し終わった洗濯物を入れておきます。天日だけでカラっと乾かすのがむずかしい国なので、干し終わったといっても、すぐにクローゼットにしまっちゃうのはためらわれたのでしょうね。

 ラベンダーのブーケは「ホットプレスのなかに入れておくといいのよ」と、おばさまたちに教えてもらいました。ちょっと洒落たインテリア雑貨の店などで、綺麗なリネンでラベンダーを包んだ小さなクッションのようなものを防臭剤として売っていたりしますよね。確かに、布でくるんでおけば、花が散ってちらかることもないし。

 あいにく今住んでいるニューブリッジの家にラベンダーはないのですが、先日ブーケをわけてもらいました。ラベンダーでつくった石鹸を売っているお店です。

 暖炉の上に飾ってみたら、部屋中いい香りがして、うっとり。
 まだ色鮮やかなので、そうだ! と思いついて、ラベンダー入りのビスケットをつくってみることにしました。ずっと前にロンドンの空港で美しく包装されたラベンダー・ビスケットを見つけて、へぇ食べるんだ。と、ちょっとびっくりしつつ、季節をお菓子に包みこむ英国流の美意識に感心したものです。

 レシピは自己流。ラベンダーの花をどのくらい入れたものか迷いましたが、まずは入れすぎて消臭剤みたいにならないことを心がけました。

 ふたりで、お茶うけにちょっとつまむくらいの分量です。

【材料】バター 大さじ2、砂糖 大さじ2、小麦粉 1カップ、牛乳 ちょびっと。 ラベンダー(乾いたものを細かく刻んで、小さじ 1)

1.バターと砂糖をまぜてクリーム状に。
2.1に小麦粉とラベンダーをまぜ、牛乳を加えて生地にする。
3.3センチほどの厚みにして型ぬき。200℃のオーブンで、15分ほど焼く。 
  さくっと齧ったあと、ほのかにラベンダーの香りが広がります。



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アイリング「Vol.6/アイラ・アリスさん:パワー・スポットめぐり」

2006-07-18 00:12:10 | アイリング
 大好評連載中のアイリングは、アイルランドにゆかりのある人たちをコラムでつなげるブログ企画。アイルランド食文化研究家としてご活躍中の池田真紀さんからのご紹介は占術家として活躍中のルネ・ヴァン・ダール研究所のアイラ・アリスさんです!

◆ルネ・ヴァン・ダール研究所 http://www.rene-v.com/

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パワー・スポットめぐり

巨大ケーキのような形をした、ニューグレンジ。冬至の日に、入り口からまっすぐ太陽の光が差し込み、内部の石室を照らすように設計されています。
タラの丘の雄大な眺め。遠くに、「運命の石」と呼ばれるメンヒルが。ケルトの時代は、ここで王の戴冠式が行われ、政治や文化の中心地でした。
最も有名なドルメンのひとつ、「巨人のテーブル」。古代の人々の営みに、思いを馳せて……。
 前回のコラムで、アイルランドがファンタジー王国であることをお話しました。さすがにスピリチュアルなことがらを大切にしてきた国だけあって、「パワー・スポット」もたくさんあります。パワー・スポットとは、自然界や異世界の神聖な気が流れている場所のことで、その気を浴びることによって、私たちは癒しや力を得ることができるのです。

 アイルランドで最も有名なパワー・スポットのひとつは、ニューグレンジでしょうか。観光名所にもなっているのでご存知の方も多いと思いますが、ここは紀元前数千年という、気が遠くなるほど太古の古墳です。でも単に死者を埋葬した場所、ということではなく、その復活などに関わる儀式の場として使われていたと考えられています。その後ケルト人たちがアイルランドへやってきたとき、やはり彼らもここを神聖な場所ととらえました。そして、同じようにさまざまな儀式に利用していたと思われるのです。

また、こういった古代の遺跡は、妖精たちの格好の棲み家ともなります。実際、ゲール語で妖精を表す「シー」は、もともと「丘」を意味し、そこから発展して、こういった墳丘墓などの「丘を棲み家にするもの」を指すようになったのです。そしてこれらの場所は、グラーネ、オイングス、ボイン、ダグダ……などなど、ケルトのさまざまな神話とも結びついています……。

その他のパワー・スポットとしては、タラの丘や、バレン高原にある「巨人のテーブル」を初めとする数多くのドルメン、各地に点在するホーリー・ウェル(聖なる泉)などが挙げられるでしょう。

 もともとアイルランドは自然の力が強く働いている土地ですが、その中でもさらに濃厚なパワーが集中している、パワー・スポット。あなたもチャンスがあったら、古代の神々や妖精たちの姿に思いを馳せながら、これらの場所を歩いてみてください。きっと、心の中が神聖なエネルギーで満たされるのを感じると思いますよ。


☆★いかがでしたかアイラ・アリスさんのコラムは? 神秘的な部分もアイルランドの魅力ですよね。さて、次回の愛リングではいよいよアイリッシュが登場しちゃうかもしれません?! こうご期待!★☆

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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ダイエットとベーコン」

2006-07-17 00:35:00 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 わたくしごとですが、2年ほど前にかなり真剣なダイエットをしました。きっかけは友人が撮った残酷な写真です。拙著「おいしい毎日」を書いたあたりから、太ったなーとは実感してたのですが、年も年だしねと楽観してすませてました。それがね、ひぇー、三重あごじゃん!と大ショック。自分の容姿にたいした興味もない私でしたけども、それでもこれは見苦しいと自覚した次第。

ピーターのベーコンをローストする。

ローストしたベーコンとりんご&洋ナシ。
 幸い、競馬が好きだったことで「いっつも体重制限を強いられるジョッキーのダイエットって、どうなってるのだろう」という興味もあり、「よし!減量に挑戦!」となったわけです。

 自己流なので人には勧められませんが、カロリー計算を主流にしました。おおざっぱですけども毎日1600カロリー、バランスよく食べることを心がけたのですが、これが大成功。

 半年かけてゆっくりと10キロ近く落とすことができました。魚と野菜を中心にするようになったので、体調も万全。肉があればシアワセだった生活をやめる気はないのですが、肉を食べる回数はぐんと減りました。その分かえって、肉をいただくときは、すごくありがたくいただくの。よーし、ひさしく食べてないから今日は肉だぞー! と、良質の肉をしっかりローストして、存分に摂取します。たまにはね、アドレナリンも高めなきゃと私は思う。ヴェジタリアンのともだちでさえ、そういうと大笑いするのよ。正しいかもーって。

 で、今も食べます。お肉。たまーにはジャンクなバーガーも食べちゃったりするけども、基本的には安全と思われる良質の肉しか食べません。きちんとオーガニックの看板を出している、大きなジョンの店か、羊が専門の小さなジョンのとこで買うの。

 新たにニューブリッジのファーマーズ・マーケットで知り合いになったピーターも羊が専門のおっとりした肉屋さん。先日、彼の親戚がつくる豚の加工肉ベーコンを買ってみました。アイルランドのベーコンは塩漬け肉で、ふつうは一晩水につけて塩抜きをしなくちゃなりません。それがピーターのとこのは、減塩で塩抜きのプロセスが要らないというのです。

 「かたまりのままローストするだけで旨いよ」というので、びっくり。ハムは、塩抜きして茹でた後にローストしたことがあるけど、ベーコンはないな。で、実践してみると、1キロ全部食べてしまえそうなくらい! 塩気は適度だし、一緒にオーブンで焼いたりんごと洋ナシがソースがわりになって、絶妙。

 明日は残りでパスタ・カルボナーラをつくろうと思ってたのに、ほとんど残らないとこがちょっとオソロシかったけども、たまにはねーというわけで、おいしくいただいちゃいました。ちゃんと肉体労働した後か、ちょっと体調が弱ったときのお助けに肉料理があるのじゃないかなと実感する今日この頃です。


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こばやんの冒険☆「Vol.5/三ヶ月の節目」

2006-07-12 01:24:50 | こばやんの冒険☆
 こんにちは☆こばやんです。
 最近やっとダブリンも暑くなってきました。半袖でも調度よいくらいです。私がダブリンに留学してからもう三ヶ月間も経ってしまいました。光陰矢のごとしってやつですね。 英語ですが、三ヶ月間留学すると急によく聞こえるようになるって聞いていました。

 現状のレベルは…。
 最初の、来た当初一週間はなーんもわからないレベルでした。コレは本当です。先生が言った宿題すらわからず毎回確認していました。三ヶ月経った今、先生の言っていることはほとんどわかるようになった気がします。この面を考えれば成長していると思います。

 でも、先生は生徒に対してゆっくりと綺麗な英語を話してくれるから聞こえるだけです。これでは、日常生活では通用しません。

 まず、ラジオ。言葉が早すぎて、たまに単語が拾えるぐらいです。テレビも一緒。映像がある分、大まかには内容が理解できる程度。それから電話。難しいです。緊張してしまうせいもあるのかもしれませんが…。

 そして、一番の敵は公共の人? 私の場合、運転手、イミグレーションセンターの人…。現地の人が話している英語はいまだに難しいです。みんな、とにかく早いし、訛りがあります。たまに、アメリカ英語を聞くと急に聞きやすく感じたりします。

 この英語に慣れることが出来ればアメリカ英語が簡単に聞き取れるようになると期待しているんですが…。

 でも、そんな自分が悔しくて仕方がありません。私は今回の留学で不自由なく英語を使いコミュニケーション出来るまで成長したいと考えています。これから、もっともっと自分に厳しく努力していきたいと思います。

 三週間前に初心に戻りたくてホームステイとクラスのレベルを変更しました。ホームステイに関しては、ご飯は前回の家に比べて数倍美味しいです。毎日スープから始まり、サラダ、メイン、デザートが出ます。

 前回の家はほとんど冷凍だけでした。今、考えれば、豆、ヌードル、パスタ、ポテト
の繰り返し。ご飯の面を考えると今回のお家はとても良い。

 しかし、今の家にはルールが沢山あります。6時ぴったりに帰らないと夕飯が食べれません。シャワーの時間も決まっています。

 ホームステイ、何を優先するかですね(笑)両方とも利点、不利点がありますが、両方ともエンジョイしています。今、私の家には、私を含め5人の生徒が住んでいます。国籍はイタリア、ドイツ、フランス、日本です。とても楽しい生活を送っています。

 クラスに関して。
 難しいレベルにクラスを変えました。今回のクラスは前回に比べてみんながペラペラ英語を話します。国籍はフランス人、イタリア人、ドイツ人、スペイン人、スウェーデン人、韓国人、中国人、日本人です。

 今回のクラスは比較的、国籍が集中している気がします。でも、クラスのみんなは本当に楽しくて良い人ばっかりです。三週間前に変更を決断して良かったと本当に思っています。

 それから、私は7月8日から8月19日までの六週間、環境を変えてマルタの語学学校に通います。

 ダブリンとは環境がガラリと変わると思うのでとても楽しみにしています。その後二週間は自分への夏休みとして、ポルトガル&スペイン一人旅に行ってきます。

 ということで、次回の更新は真夏の楽園マルタからの更新になると思います♪♪


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「魚料理」

2006-07-10 01:48:06 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 海に囲まれた国なのに、アイルランドでは案外、新鮮な魚を手に入れるのが簡単ではありません。小さい島国では輸送手段の必要性が低かったのでしょうね、それが今も後をひいているようです。長細い日本では北から南へ、いかに新鮮に食材を運ぶかが大きな課題になりましたから、現在の「クール宅急便」みたいなことが開発されたのだと思います。

HAKE(メルルーサ)のオーブン焼きとオレガノ入りクスクス&マッシュルーム。
 アイルランドの中部域、ちょうど私が住んでいるキルデアのような場所で、新鮮な魚は期待できないよと言われたとき、えー海まで数時間なのに? って不思議に思ったものですが、今では納得できます。アイルランドでシーフードを食べるのなら、絶対に海沿いにしてね。そしたら、ほんとーに新しくて旨いのが食べられるから。

 キルケニーで開催されるファーマーズ・マーケットにわざわざ出向くのは、そこに南岸ウォーターフォードから魚を売りにくるパットの店に行きたいからです。彼は元シェフで、魚に関する選択眼は誰にも負けません。加えて「この魚はこう調理するといい」というTIP(情報)をくれるのがありがたい。

 「HAKE(メルルーサ)? ちょいとレモンをしぼってさ、オーブン焼きがまちがいないね。この大きさなら8分てとこかな」と、こういうアドヴァイスは助かります。

 このあいだは、オランダからの輸入もんでしたけど、珍しく上物のマグロがあって、づけ丼をつくりました。みりんのかわりの白ワインとハチミツと、ショウユにバルサミコ・ヴィネガーをちょいとまぜて、ライムをひと搾り。アヴォカドとロケットでサラダ仕立てにしたのですが、相棒マークが泣いて喜んだよ。

 先日は、イカをまるごと買いました。ずっと前に、自分でさばいてみたとき墨ぶくろをやぶっちゃって、ひどいことになって以来、まるごとのイカは敬遠してたのですが。そういうとパットは「俺だって、しょっちゅうやぶいて墨だらけさ。そしたらパスタソースにしちゃいな。旨いぜぇー」とこともなげになく言ってくれるので、なんだプロでもそうなんだーと気がラクになり。で、今回は上手にさばけ、マークに「ほら、イカの目玉よー」と見せる余裕なんかもあったりして。サヴェッジなキッチンから、イカ入りのトマト味パスタソースが生まれました。 


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.31/サヨナラ、6年生!」

2006-07-07 01:01:19 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 アイルランドの大学進学試験リービング試験が終わりました。
 日が長い夏の日々も、遊びのお誘いも、ワールドカップも我慢して、6年生(=高3)は3週間余りの試験期間を頑張りぬきました!(あれ?約一名はIBコースで5月に試験が終わったのにまだアイルランドにいる??)

 そして高校留学生活も終わり。

 6月下旬、最後まで残っていた3人の6年生が、次々とオフィスに来てくれました。
 これからまだ留学生活を続ける後輩たちのために、教科書や過去問、生活用品(ヒーターまで!)を寄付してくれました。(私も余った日本食を頂いたわ♪)

「せっかくだから、最後の夜、街でみんなで会おうよ!」とTくんが声をかけてくれました。
 残念ながらMちゃんはドイツ人のお友達の実家訪問中で参加できなかったけど、TくんとHちゃんと私の3人で街で会うことにしました。

 せっかくの最後の夜だから、ホストファミリーでちゃんとご飯を食べたいということで、夜8時トリニティ大学前集合。この時期のアイルランドは、夜8時でも、昼間みたいに明るい。

「最後の夜だったけど、別にフツーの食事だった(笑)」というTくん。でもこの2~3年間お世話になったファミリーとちゃんと一緒にご飯を食べたい、という彼の優しい心遣いが嬉しかったな。

 Hちゃんはお土産で紙袋満載!
 自分がアイルランドで好きだったお菓子とか紅茶とか、高いお土産じゃなくて自分が日常大好きだったものたち。「でも靴も買っちゃった~☆」。かさばるじゃん! 荷物入るの?? 「聞かないでー!」

 グラフトン・ストリートの近くのオシャレなレストラン・バーに行くことにしました。ソファーが気持ちよくて、いつも長居しているんだと。

 歩きながらTくんが、「オレ、アメリカの大学から入学オファーが来たんですよ」とポロリ。リービング試験の結果を提出しないといけないみたいだけど、前日、インターネットで自分の合格を知ったそうです。「オメデトーーー!!」  

 勉強の合間を縫って、大学の入学申し込みのために、インターネットから英語試験の結果を送ったり、アメリカの大学に直接電話で問い合わせたり、必要な書類を調べて集めて送ったり、本当に大変そうだったけど、それをやりこなしたTくんは、やっぱり自立した力のある子なんだなあと思いました。

 アメリカが第一志望だけど、アイルランドの大学も受験していたTくん。ダブリンの日本人の大学生友達も結構いて、みんなから「戻って来いよー」と期待されて(!)いたけど、残念ながら(いやいや喜ばしいことだけど)アイルランドには戻って来なさそう。

 Hちゃんもアイルランドではなく日本かカナダの大学進学を考えているので、本当にみんなでダブリンで会えるのはもうないかもしれないな、と思ったら寂しくなりました。
「本当に最後の夜なんて信じられなーい!」とHちゃん。

 10時過ぎくらいまで、いろんな笑い話で盛り上がって、本当に楽しい夜でした。
 そういえばこの二人はよくオフィスに来てくれたなー。くだらない話、真面目な話、進路の話、いろんな話をしていっぱい笑って、私も元気づけられたことがありました。ちょっぴり大人っぽい二人がいなくなってしまうのは寂しい。

「東京に帰ってきたときにまた会いましょう!」とHちゃん。Tくんも「ダブリンには友達がいっぱいいるから、また絶対来ますよ」

Yちゃんが置いてった湯たんぽの”ゆたぽん”とMちゃんのドイツ土産(笑)。オフィスがなごみます。
 次の日はドイツから帰ってきたばかりのMちゃんがオフィスに来てくれました。
 ドイツ帰りのMちゃんはすっかりワールドカップ・モードで浮かれ気味。お土産もドイツのマフラーと、ドイツ・カラーのフラワー・レイ(私、全然ドイツ・ファンじゃないからー!!)。

 いつもニコニコして、「聞いてくださいよ~」っていつも楽しい話を聞かせてくれたMちゃんは、後輩からも慕われる存在でした。イギリス進学を考えていて、9月の高校卒業パーティーにも戻ってくるみたいでMちゃんには近々また会えそうです。

 18-20歳の6年生にもなるとすっかりヤング・アダルト。
 来た当初は子どもっぽかった彼らも、留学を通してすっかり自立して、大人っぽく、しっかりしました。
 家から離れて単身の留学生活は大変だったと思うけど、3人ともいろんな人に出会って、いろんな経験をして、本当に楽しんでいたと思うし、ハッピーそうな3人と話をするのは楽しかったな。

 それぞれ違った進路を歩み出すわけだけど、いろんな困難や問題も乗り越えられるだけの力は十分あると思う。

All the best for your future…!!


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こばやんの冒険☆「Vol.4/感じたこと」

2006-07-05 01:24:15 | こばやんの冒険☆
こんにちは!!
毎日があっという間で、アイルランドに来てからもう2ヶ月以上が経ちました。
私がこちらに感じたことがいくつかあります。


(1)まずは国別調査、主観的な意見ですが。
 ドイツ人とスイス人の英語はうまく聞こえる。
 みんな発音もキレイだし、色んな言葉を知っている。

 イタリア人は一番仲良しになりやすい。
 でも、彼らはいつも異性の事をかなり気にしている。
 さすがイタリア人☆W

 スペイン人、彼らの巻き舌には何度てこずったことか…。
 彼は早くしゃべる傾向がある。そして巻き舌…。
 彼らの英語は私にとって最高に難しいw

 フランス人もそう。
 Hの発音がない彼らにとってhotelは「オテル」、hobbyは「オビー」???
 そしてフランス人は教室に入ってくると朝の挨拶として必ず全員と握手をする。

 韓国人は日本人に色んな面で近いと思う。
 お互いに同じ方法で英語教育を習ってきているから、うまく説明できなくても想像でこっちの言いたいニュアンスを読み取ってくれる。同じく日本人も彼らの言いたいことを話の途中で理解できる。

 アイルランド人の英語はとにかく早い。そしてやはり訛りは否定できない。
 最初の一ヶ月間はホストファミリーが言っていることが英語には聞こえなかった。
 けど今ではちゃんと英語として耳に入ってくる。慣れってすごいですね。

(2)話は変わりこちらで受けたカルチャーショック。
 まずはトイレ事情。
 多くのヨーロッパ人は夜、流さないw
 コレは水が流れる音で寝ている人を起こさないため。
 そう、だから毎朝洗面所に行くと…。

 またヨーロッパ人の彼らにとって公共の場で鼻をかむ行為は当たり前。
 それもすごい音で。ご飯を食べてる時もお構いなし。
 それもすごい音で。
 私には出来ない。あんなに力を入れて鼻をかまなくていいのに…(笑)

(3)私の大好きなお食事事情について。
 節約のため、毎朝サンドイッチを作るのが日課になった自分。
 先週のあるお昼は…。

 普通の食パン二枚にまずバターを塗りますね、はい。
 そしてスライスチーズを一枚挟みます。
 以上でした(笑)

 で翌日インド料理を食べに行きました。
 二週間のお昼代パーッと使ってやりました。

 なんせ二ヶ月以上ぶりのカレーを食べれるんだから。美味しかったさ。でも、最近の私にとってはスパイスが強すぎたさ。お腹を壊す…(笑)


 実は上記以外で一番感じているのは、英語の伸び悩みです…。
 もっとつっこんだ会話がしたいんです。もっと難しい話題について熱く語りたい。だから…クラス変えてやりました!! 難しいクラスに変更しました。

 ホームステイも変更しました。そう、初心に戻ることを決意しました。これからも英語頑張ります。

 それでは、皆さんお体に気をつけて!!
 夏が私たちを呼んでいます♪


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アイリング「Vol.5/アイラ・アリスさん:フェアリー・ツリー」

2006-07-04 02:42:24 | アイリング
 大好評連載中のアイリングは、アイルランドにゆかりのある人たちをコラムでつなげるブログ企画。アイルランド食文化研究家としてご活躍中の池田真紀さんからのご紹介は占術家として活躍中のルネ・ヴァン・ダール研究所のアイラ・アリスさんです!

◆ルネ・ヴァン・ダール研究所 http://www.rene-v.com/

■池田真紀さんさんからのご紹介 ⇒ アイラ・アリスさん
 アイラ・アリスさんは、有名な西洋占星術師ルネ・ヴァンダール・ワタナベ氏の下で、雑誌などに執筆をしている西洋占星術師さん。

 そんなちょっと神秘的な彼女ですが、実は大のアイルランド好きの熱い人(!)。そしてアイルランドのケルト神話や民話にとーっても詳しく、スピリチュアルな観点からアイルランドを語ることができる数少ない人の1人なのです。

 お仕事で一緒にスピリチュアル・スポットを周った時にも、山の上だって、羊のフンだらけのところだって、ガンガン進んで行っちゃうパワフルさ! 私も大好きなスピリチュアルなアイルランドを理解し、そして伝えようと頑張っているのがアイラさんなのです。

 学問的なアイルランド神話でなく、今でもアイルランドの生活に息づいているスピリチュアル・レベルでのアイルランドの神話や民話に詳しいアイラさんのお話、面白いと思います。皆さんも、楽しんでくださいねー!
(池田 真紀)

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フェアリー・ツリー

神秘的な雰囲気が漂う、フェアリー・ツリー。妖精たちの羽音が聞こえてくるようです。
 アイルランドが好きな方なら、この国が魔法と妖精の王国だということはすでにご存知でしょうね。アーサー王伝説や『指輪物語』、『ナルニア国物語』など珠玉のファンタジーは、もとを辿ればケルトといわれる文化に根ざし、豊かなイマジネーションを吸い上げて大輪の花を咲かせたのです。そして、そのケルトの文化を最も色濃く残しているのが、ヨーロッパの中でもアイルランドであると言われています。もちろん、その他の魅力も尽きない国ではありますが、人々の心の奥深くや大地や風の香りの中に、太古の昔から脈々と流れ続ける神秘の奔流がある……。そんなことを知るのは、この国を理解し、さらに愛着が湧くようになるための、大きなファクターだと思います。

 ……でも今回は難しい話は抜きにして、アイルランドの妖精が一気に身近に感じられるスポットをご紹介しましょう。ケルトの時代には、自然信仰、特に樹木への信仰が盛んでした。そのため現在でも、アイルランドでは多くの木が神々や妖精と結び付けられています。

 その代表的なものとして、「フェアリー・ツリー」と呼ばれるものがあります。これはその名の通り「妖精の木」なのですが、アイルランドでは比較的あちこちでよく見かけるもので、“whitethorn”という種類の木が、1本だけぽつんと生えていることなど、ある特定の条件を備えたものを指しています。

 フェアリー・ツリーには妖精が好んで棲みつき、守っていると言われ、私たちの世界と異世界との接点になっているのです。粗末に扱って妖精たちの仕返しを受けた人の話はたくさん残っていますから、私たちも粗相のないようにしなければいけません!

 でも真摯な気持ちで願い事や望みを託せば、それは天にまで届けられるとも言われ、現在でも多くの人々の信仰を集めています。アイルランドの野原や丘陵地帯を訪れることがあったら、あなたもぜひフェアリー・ツリーを探してみてください。木の葉の影から顔をのぞかせた妖精たちが、そっとあなたの耳に、未来へのアドバイスを囁くかもしれませんから……!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「パットおじさんのミューズリ」

2006-07-03 02:18:35 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドの宿では、朝食をいただく部屋に「ご自由にどうぞ」と様々なシリアルが用意されていることがよくあります。おなじみのコーンフレークスと並んでポピュラーなのが、ミューズリ。オーツ(カラス麦)とドライドフルーツ&ナッツをまぜあわせた素朴なシリアルですが、私はアイルランドの宿で初めて食べました。スイスの病院食として開発されたというシンプルで健康的な食べものです。

パットおじさんのミューズリとオーガニックの牛乳&ヨーグルト。
 ミューズリを心底「おいしい!」と楽しんで食べられるようになったのは、ポリッジ(オートミール)を日常的に食べるようになってからかな。長い冬が終わり、珍しく晴れわたった、さわやかな朝には、冷たい牛乳でひたしたミューズリを食べたいなと思うの。

 コーンフレークスは牛乳をかけた後に、さっさと食べないと、ふやけてぐじゅぐじゅになってしまうけれど、ミューズリはゆっくりいただかないとお腹にシヴィアです。日本でもアルペン・ミューズリ以外のブランドが入手できるくらいポピュラーになってきました。でもね、これはアイルランドでしか手に入らないのよ、パットおじさんの売るミューズリ。めちゃめちゃ、おいしい。

 材料はすべてオーガニック。メインになるオーツは、ふつうのジャンボ・オーツとローストしたものの2種類で、このローストしてあるものが味わい深くて超おすすめです。これにお米のフレークスやら木の実やら種やらがミックス。加えてドライドフルーツもパインやいちじく、あんず、バナナなど、すべて自分で選べるのが嬉しい。

 中部ロングフォードに住むパットおじさんは、オーガニックフードマーケットのはしり、テンプル・バーのマーケットで10年以上店を開いています。いつも常連さんが長い列をつくるほど、彼のミューズリのファンでいっぱいです。だって市販してるのより、ずぅーっと穀物の味がしっかり楽しめる。

 オリジナルのスイス式はヨーグルトにまぜると何かで読んだのですが、なるほどと実感したのは、ダン・レアリのファーマーズ・マーケットの肉屋さん、ジョンの売るヨーグルトと一緒に食べたとき。こんなにも、乳酸の味でもって、これぞヨーグルト! と思えるものを食べたことがあったかしら?「濃い牛乳からつくりました」と強調してくるヨーグルトと、パットおじさんのミューズリをまぜまぜしながらいただくと、それはもう大地の恵みそのままで。

 グレンスキの牛乳はテスコで買えます。ゴーツ・ミルクの方が先に売り切れるのが、ここのオーガニック食材を気にして買う人たちを象徴する現象かも。ゴーツ・ミルクはそのまま飲むと甘みもコクもあっておいしいのだけど、熱い紅茶に入れるとラム肉みたいな匂いがちょっと気になってしまいます。私はね。

 でも、こういう選択肢が東京に帰ってくると、全然なくなっちゃいのがさみしいな。
 ミューズリは、自分で簡単にオリジナル・ミックスができるので、いいオーツが見つかったら試してみてください。果物は生でもいけるけど、オーツはよく噛まなきゃならないので、干したもののほうが相性いいかも。アプリコットやココナッツ、バナナなどトロピカルなものをまぜると楽しい。

 ちなみにパットおじさんのミューズリは、ダブリンのテンプル・バーで開催されるマーケット(毎週土曜)で入手できます。ひと袋1000円弱。


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