アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「フリカッセ」

2009-03-30 23:50:24 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 突然ですが、オバマ大統領がアイルランド系でもあるってご存知でした??

アイルランドでも桜が咲きます。そろそろ満開に。
チキン抜きフリカッセ。簡単なのでランチの定番です。ご飯にかけるのがお気に入り。マッシュポテトにかけるのもおいしいけど。
 母方の、great-great-great grandfather(えーと、おじいちゃんのひいおじいちゃんってことのようですね)が、アイルランドのカウンティ・オファリーの小さな集落モニィゴール(MONEYGALL)からアメリカに渡ったのだそうです。

 モニィゴールはカウンティ・オファリーとティパレリの県境にあたり、ティパレリの人たちは現アメリカ大統領とのつながりを主張したかったようですが、オフィシャルにはオファリーに属しており、残念がっていたそうな。

 セント・パディデーに合わせて、ホワイトハウスを訪れた現アイルランド首相のカウエンさんもオファリー出身。オバマ氏と「同郷ですね」と盛り上がったとか??
 
 少し前に、チキンフリカッセのレシピのリクエストをいただいていたのに、お伝えするのを失念しておりました。おくればせですが、季節が、あたたかくなりすぎないうちに書きますね。

 最近よくつくるベジタブルオンリーのフリカッセのレシピから。


【材料】
たまねぎ1個、マッシュルーム5~6個、にんじん1本、ズッキーニ1本、セロリ1本、スープの素1個、水2カップ、小麦粉大さじ1~2、牛乳適量、バター少々(オプション)。
あとね、ブロッコリの茎をとっておいて(っていうか、使わないでしょ?あんまり。なのでこういう機会を冷蔵庫で待たせます)ざく切りにして加えるのも、わたし流。緑野菜はなんでも合います。アスパラガスやグリーンピースなんか。
マッシュルームがたくさん手に入ったときは、たまねぎとマッシュルームだけでも、おいしくできます。


【つくりかた】
1.なべで、たまねぎ(スライス)、マッシュルーム(ちっこいのなら、まるごと。大きめならスライス)を炒める。ざく切りにしたセロリ、にんじんを加え、バターを加えてさっと炒める。ここで小麦粉をからめます。
2.水とスープの素を入れ、ダマにならないようまぜながら沸騰させます。
ズッキーニはすぐ火が通っちゃうので、沸騰してから加えます。
3.にんじんがやわらかくなったあたりで、牛乳を加えます。これは好き好き。たくさん入れてもちょびっとでも。クリームを入れればコクがでておいしいのは承知ですけど、カロリー控えめで、牛乳ちょいとでつくるのが、わたし流。


 パセリや、オレガノを入れたり、ナツメグをちょびっといれたりもします。
 おっと、チキンフリカッセですが、材料はほぼ同じ。にんじんとズッキーニをはずすくらいですが、にんじんはいれてもおいしいです。

 つくりかたも、ほぼ同じ。たまねぎとマッシュルームを炒めたあとに、チキン(もも肉がいいかも)を細かすぎないように細切れにして一緒にさっと炒めます。チキンのときはバターも省いて(入れてもいいけど)小麦粉を加えて、まぜあわせたら水を加え、スープの素を入れて煮ます。

 小麦粉を少し大目にして、パイ生地のケースにいれてオーブン焼きすれば、フレンチ風のパイになります。
 

【お知らせ】
今出ているアエライングリッシュのCITYページに、アイルランドの乗馬宿の記事を書きました。見てくださいねー


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DUBLIN NOW「Vol.3/ハッピー・セントパトリックス・デー!!」

2009-03-25 22:39:26 | DUBLIN NOW
 3/17はアイルランド一番のお祭り、セント・パトリックス・デー(略してパディーズ・デー)!

 ここ数年、毎年Paddy’s Dayの頃ってお天気が悪かった・・・ ダブリンの目抜き通りオコンネル・ストリートでは盛大にパレードが行われますが、最近のダブリンの国際化を繁栄して、いろんな国や文化のパフォーマーが参加するようになっているのもここ最近のこと。それにしても去年のサンバの人は本当に寒そうだった・・・。

 しかし、今年のPaddy’s Dayは全国的に晴天!ダブリンでも一日中太陽が顔を出していて、一日の中でも晴天が持続しないアイルランドではとっっっても恵まれたお天気。ようやく冬のコートが手放せる、春のフェスティバルらしい一日でした。

 街ではパレードを見に行く家族連れやカップル、友達、旅行者などが、それぞれ緑色のコスチュームに身を包み、シャムロックのフェイスペインティングをしたり、アイルランドの3色旗のハデなかつらをかぶり、レプラコーンハットをかぶって、それはもう楽しそうでした(笑)。

 パレード後のオコンネル・ストリートに行ってみたら、「一日歩行者天国」になった大通りは緑色のハッピーな人たちでいっぱいでした。

 そんなアイルランドのPaddy’s Day前後の写真をお届けします!


Paddy’s Day直前の3/11。メリオンスクエアで移動遊園地の建設が始まりました。


Paddy’s Day前日。グラフトン・ストリートで見かけたハデなかつらと帽子の母娘。


グラフトンではシャムロックも売ってました。


シャムロックの形のPaddy’s Day スペシャル入浴剤。トリニティカレッジ前、LUSHにて。


トリニティの前でいつもバスキングしているハーピスト、ブレンダ。


Paddy’s Day前夜。大小のレプラコーン・ハットをかぶっていたかわいらしいカップル。


Happy Paddy’s Day!!!


パレード後のオコンネル・ストリートは、緑のハッピー・ピープルでいっぱい!


町の中心、テンプルバーはパブがいっぱい。お祭りを楽しむ人々もいっぱい!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「カップケーキ・カフェ」

2009-03-23 22:53:21 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドもついにバブルがはじけ、失業保険を受け取る人が列をなしていたり、わたしが初めてこの国に訪れた90年代初頭を思わせる光景を見かけます。

カップケーキカフェのベジスープ。ブラウンスコーンも、ちゃんとあっためてくれてて、得点高い。
 でも大きく異なるのは、失業保険を受け取る人の様相が、ぱりっとしていること。どこかの企業などに就職したものの、レイオフにあったのでしょう。

 90年代は、大学を卒業した後に一度も仕事に就けなかった人があふれていました。

 仕事がなくなるのは深刻な状況ですが、以前と比べると、ポケットに少しお金を残せている今の人たちからは「ま、仕方ないね、いいときがあれば、悪いときもあるもんよ」という、余裕といったらいいすぎですが、達観した印象を受けます。

 家の価格が暴落し、車もセコンドハンドならバブル期の半額のものが見つかる、一種のデフレもあり、さすがにそろそろ車を買い替える時期にきていた、わがやとしては、思いがけないチャンス。なんていったらヒンシュクですけども。

 今現在は、ユーロが下がったことも、日本から円を持ち込むわたくしたちには好都合。去年の夏、ひーユーロ高い!と、きびしい時期もあったので、ながーいタームでみれば、やはり「いいときもあれば悪いときもある」という感じで、あんまり喜んだりなげいたりしなくなりました。

 去年10月末に東京に戻り、4ヶ月ぶりにアイルランドに来ましたが、やはりつぶれてなくなっちゃった店は目立ちます。イギリス資本で撤退しちゃった店もあるし。

 それでも、そんな状況のなかで、新しく開店するブレイヴな店ももちろんあります。

 こちらに戻った翌日、ニューブリッジの町をぶらぶら散策すると。毎回、この「今回初」のぶらぶら歩きが、すごく楽しい。

 もう、よーく知ってる場所なのに、それでも新鮮。おなじみのマークス&スペンサーやテスコ、ペニーズやダンズといったスーパーマーケットや衣料店も、季節がかわれば品ぞろえも変わるし。今年の傾向は?というのも楽しみ。

 まだバブリーな印象の服などもありますが、ちゃらちゃら感は減ってきた気がします。

 マークから聞いてはいたけれど、新たに開店した、ハンガリー人の経営するデリショップに行ってみました。おお、ようやくニューブリッジでも、チーズやオリーブが買えるようになった。

 品揃えは充実。ダブリンから毎日運ばれる、サワードウのバゲットは、独特の酸味ですでにやみつきになっています。

 隣町に住むアイルランド人がつくるテリーヌも絶品。たまたまお店にいて、立ち話をしてみると、とてもユニークでしかもグルメ。

 この国には、HAREといって、すごく大きなうさぎがいるのですが、ヘアーのテリーヌもあるんだって。地元でヘアーの肉が買えることも初めて知りました。もうゲームの時期は終わりなので、彼のテリーヌの話は、また今度。

 もう一軒、マークも知らなかったカフェを見つけちゃった。
 ニューブリッジの入り口に、リバーバンクといって、シアターとギャラリーを併設した文化センターがあるのですが、そこのカフェが新装開店していたのです。

 「カップケーキ・カフェ」というかわいい名前で、どら。と寄ってみて、レベルチェックのしやすいスープをたのんでみました。インスペクターみたいで、やらしいね。

 チリ&ベジスープは、思いがけず洗練された味でまずびっくり。見た目もこじゃれた体裁で。野菜も全部ブレンダーでポタージュにしてしまわず適度にチャンキー。チリの辛味がちゃんと利いて、これはちゃんとランチしに行こう!と思ったのでした。

 スタッフも気持ちいい人たちで、地元でこういう店を見つけると、とっても嬉しいもんです。

 こちらに来る前に、西荻でも軽く食べ歩きをしてきたところ。家の近くでふらっと立ち寄れて、しかもおいしい料理の食べられるお店があるって贅沢なことですよね。


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DUBLIN NOW「Vol.2/U2のTaxはどこに・・・???」

2009-03-18 19:59:13 | DUBLIN NOW
 先日高校生がオフィスに来てくれた時に、Iちゃんがフリーペーパーの「METRO」を置いていってくれました。METROは駅や通りで毎朝配られているフリーの新聞。

写真はCeltic NoteのショーウィンドウにいらっしゃったU2の蝋人形さんたちです。きゃー、怖い!!
 ダブリンのローカルニュースから、世界の事件やハリウッドのニュースまで網羅していて、それでいて記事は短くてシンプル。

 英語を勉強している留学生には、いきなり敷居の高いBroad Sheet(ブロードシート。いわゆるIrish Independentなどのお堅い高級新聞)に比べたらとっつきやすく、毎日のリーディングの練習にいいかも。

 さて、Iちゃんの置いていったMETROを何気なく読んでいると、「Where have yourtaxes gone Bono? ? ボノ、税金はどこへ?」

 ボノさんは世界的に超有名なアイルランドの伝説的ロックバンド、U2のリードボーカル。新譜も丁度出たし、まだまだアイルランドでもホットなバンドです。

 そのU2が窮地に立たされている!?!?記事によると、U2のフロントマン且つHuman Rights Activist(人権運動者)として有名なボノが、負債・開発のためのキャンペーン・グループに非難されているそうです。

 アイルランドでは長らく作家やミュージシャン、造形作家など”アーティスト”と呼ばれる人たちには、税金の優遇がありました。が、2006年に政府がその制度を見直し、ある一定の収入を超えた場合には税金を支払うことが義務づけられました。

 それに伴い、バンドの運営会社U2 Ltdは税金対策のために会社をオランダに移転。

 告発側の言い分は、バンドがアイルランドの国庫に貢献せず、そのために世界的な救済に運用されるかもしれない資金に貢献していない、バンドは世界の最も困窮している人々を搾取している!!ということ。

 それに対し、バンドのマネージャーは、U2は世界的なビジネスで、世界中であらゆる税金を払いまくっています!ということでした。

 それだけ稼いでたら税金払えばいいじゃん、と思いつつ、まあビジネスで考えたら税金払わないですむならその方がいいよね。。税金を払わない=世界の貧窮者を搾取している、という構図の飛躍も説得力があるようなないような・・・。

 ボノが超ミリオネアーで世界的な政治活動に従事しているからこそ、余計に叩かれているのかな、というニュースでした。良くも悪くもまだまだ注目されているバンドです。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「祭りは続く」

2009-03-16 22:26:21 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 今週は、すっかり有名になったセント・パディ・デーがありますが、アイルランドではすでに先週から、お祭り状態に突入しています。

 
春を告げるダフォディル。庭も、飾った部屋も、ぱあっと明るくなる。
ロンヴィルハウスのロースト・ラム。チップス添えじゃないとこがオールドファッションでいいの。ほっとできる味です。
といっても、セント・パディ・デーのお祭りそのもではなく、競馬。

 毎年この時期に、チェルトナムで開催されるジャンプレースの大会です。
 ある意味、アイルランドの祭りセント・パディ・デーにリンクしてるともいえるかな。アイルランド対イングランドの競馬対決で、それはもう、毎年どんどんボルテージは上がる一方。平和的対決ですしね。

 ふだん競馬を見ない人も、この時期はテレビにかじりつき、町の賭け屋は大忙し。

 2月から、各地のパブで調教師やジョッキーを招いて勉強会が行われます。
 今年は、10日から4日間の開催で、うちもテレビ観戦。近所の友人がまざることもあって、やっぱり大勢で観戦するのが楽しい。

 マークの次兄ベヴは、アイルランドの超お金持ちJ.P.マクマナス氏のプライベート・ヘリコプターのパイロットをしています。いい馬をたくさん所有する馬主でもあり、ジャンプレースを支えているスポンサー。

 グリーンとイエローのストライプのシルク(勝負服)はジャンプレースに欠かせないものになっています。レース開催中ずっとチェルトナムに滞在するマクマナス氏を乗せた自家用ヘリを操縦するべヴも、現地に滞在していました。競馬大好きなベヴにとって、競馬場に行く機会が増えたのは超ラッキー。

 レース初日の朝、さっそくベヴから電話が。
 「レーストラックを歩いてみたところ、馬場状態は良好。思いのほか、雨は降らなかったからね」とレポートがあり、ううむ、プロフェッショナルな感じ。ふつう、大きなレースのある日の当日、トラックを歩くことはできないけど、ヘリはトラックのまんなかに着陸するので、チェックできるのですね。

 今年もまた、アイルランドチームは大健闘しています。って、この原稿を書いている現在、実は開催2日目ですが、アイリッシュチームがリードしているところです。いつか、リアルタイムでレポートするね。

 この冬は、いつもにも増して寒く雨ばかりで、ほんとなら満開のダフォディル(スイセン)が、例年よりも遅いシーズンを迎えています。

 アイルランドの、どこにでも咲くタフだけどピュアで美しいダフォディルが、わたしは大好き。

 パディ・デーといえばクローバーですけども、ダフォディルも忘れないでね。
 今回、わたしにしては短い滞在なので、ひさしぶりのアイルランドを堪能すべく、食べ歩きに力が入っております。

 つい先週の日曜日、雨でレースがキャンセルになり、思いがけず休日がとれたマークと「今日何しよう?」とディスカッション。予定のない休日の課題を決めるのは、楽しい迷いです。

 ふと浮かんだのは、カラにあるオールドファッションなパブ、ロンヴィルハウスのサンデーランチ。

 マークは、「古臭いアイディアで、やだー」っていうかな?と思ったら意外にも「グッドアイディア!」なんて賛成してくれたので、さっそく出かけてみると。

 雨模様の寒い日なのに満員御礼。オーナー氏が、申しわけなさそうに、今度は電話で予約してねと言ってくれ、じゃあと出ようとしたら、ダイナーを牛耳っている女性がウィンクをして「テーブル用意したから」というではないですか。ん??どちらに従う?もしかしてテーブルはとれたけど食べ物はもうなかったりして?などとジョークをいいながらダイニングルームに入ってみると。

 ああ、いいな。アンティークな部屋はコージィ。給仕する人が歩くと床が少し揺らぐけど。

 セットメニューなので、ひさしぶりにコース料理を食べることに。
 スターターは、タルト。トマトやブロッコリーの入ったキッシュです。

 メインはラム。やわらかくて、ジューシーで、自家製ミントソースもおいしーい。
 ロンヴィルハウスは、流行りの場所ではないけれど、ながーいおつきあいの顧客がしっかりいて、日曜日に家族で訪れるには、安心な食事どころです。

 どんな町にも必ず、こういった地域に根づいた店があるのが嬉しい。


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DUBLIN NOW「Vol.1/久しぶりの大雪」

2009-03-11 19:19:53 | DUBLIN NOW
 2月の中旬、アイルランドを寒波が襲い、ダブリンにも雪が降りました!
例年、雪はちらつくことはあっても積もることはなかったのですが、今年は積もるほどの量の雪が数日降りました。

 地球温暖化でダブリンも年々暖かくなっているようで、こんなに雪が降ったのは本当に久しぶりだそう。先日訪問したホストファミリーでは、「親戚の12歳の子は初めて雪を見たのよー。ということは少なくとも12年間雪は降らなかったのね。」とのこと・・・。

 高校生達の生活にもいろいろ影響があった模様。
「雪合戦したり雪だるまを作った!」という子ともいましたが、彼は「放課後友達と遊ぶ約束をしてたのに、雪だから学校に来なかった」とすっぽかされたそうです・・・なんて大らかな欠席理由。

 雪でバスが動かない、バスや電車で帰るのが大変ということで、学校のレセプションではママやパパをお迎えに呼ぶ電話をするために行列ができていたそう。

 ダブリン郊外のニューブリッジの高校では、3日ほど学校が休校になりました。久しぶりの雪に慣れていないので、凍結した路面や積もった雪道での運転は危険、先生達も学校に行けません。

 フツーにお勤めしている友人も、「雪だから早く帰った方がいいよ」と同僚に勧められたそうで、雪が早退の立派な言い訳になるお国柄です。

「学校休みにならないかな~って思って、毎朝電話したけど休校にならなかった(苦笑)」と言うのは、ダブリンの高校に通うMくん。しっかりしてます。

 街中の雪は数日で全部溶けちゃったけど、雪が収まってからもしばらくは遠くに見えるウィックロウの山々に雪がたくさん残っていました。

 といっても暖流のおかげで緯度の割には比較的暖かいアイルランド。氷点下になることは滅多にありません。大陸にあるフランスやドイツの方が緯度的には低いのに、気温はずいぶんと低く、大雪になるようです。

 最近日も長くなり、日がさしている時はポカポカと春らしい陽気を感じることもあります。

 それでもアイルランドは4、5月にヒョウが振ったりする国! 2年目、3年目でアイルランドの気候に慣れた高校生も、「うーん、信用ならんよね」と、何となく近づいた春にもまだまだ疑心暗鬼です。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ホット・チョコ」

2009-03-09 21:22:49 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ダブリンに住んでいる、おともだちのナオコさんから、ドリンク用チョコをいただきました。

バトラーズのドリンク用チョコ。ココアよりもコクがあります。それと、どお?デジカメ、デビュー作なんですけども。
 アイリッシュチョコ、バトラーズの新製品です。
 あたためた牛乳にとかして飲むための、贅沢なチョコレート。知らなかった。

 ナオコさんは、腕ききのコーディネーター。アイルランドに観光で訪れる方から、取材でみえる方々まで、個々のご要望にあわせて、ばっちりスケジュールを組み、アテンドしてくれます。

 すぐれものガイドブック、地球の歩き方のGEMストーンシリーズ「アイルランド編」でも、彼女のおすすめどころがたくさん反映されています。

 ニューブリッジにひっこんでから、ダブリン事情はとんと疎くなってしまったわたしですが、ナオコさんについて行けば、おいしいものを食べれるんだもん。

 あの、かわいいケーキカフェも、ナオコさんが教えてくれました。
 で、今回は、新作のドリンク用チョコ。日本へのおみやげにもいいな。

 アイルランドのチョコはすっごくおいしいのに、まだ日本では手に入りません。
 そんなに遠くの、それも気候温暖な地へ輸出するなんて、どえらいことって感じで、念頭にないのかな。

 地元ニューブリッジの、リリーオブライエンのチョコが、わたくしの贔屓ですけれども、冬場はまだしも、少し春めいた気候のときに日本へ持ち帰ると、すぐさまチョコは汗をかき出し、味もこわれてしまいます。チョコって、かくもデリケートだったのね、と、あらためて思います。

 チョコ大国ベルギーやフランスなどは、日本における商品の温度管理に神経をとがらせていると聞きます。が、そんなことに頓着せず(あ、してるのか?)近場で商売するアイルランドのメーカーの、欲のなさが、わたしは好き。

 東京にいる間に、思い腰をあげて、デジタル改革をいたしました。
 このブログの編集をしてくれている、椿さんにアドヴァイスいただいて買ったノートパソコンは、レッツ・ノート。気の毒なことに、1年近くも「箱入り」状態だったのですが、ようやくお披露目の日を迎えました。

 マークのことは笑えません。
 わが古ノートパソはウインドウズ95で、10年以上も使いたおし、その間ずっと「ダイアルアップ」。

 どなたかが送ってくださった写真を取り込むのに1時間を要し、ほとんどのファイルは開けることができないありさまで、さすがにそろそろ限界を感じ、奮起したわけです。って、今日び、みなさまがフツーになさっていることだと思うのですが、なにせアナログ人間でして。

 しかし、とうとう写真もデジカメ・デビューよ。
 へえ、けっこう楽しいもんだ。初めてカメラを持ったときのような、って言ったらちょいオーバーだけど、そのくらい新鮮な感じです。

 フィルム用一眼カメラとは、ぜんぜんちがう気楽さで撮る写真。いいとか悪いとかでなく、別物。

 フィルムは、やはり好きなので、これからも撮っていきますけれど、デジタルカメラはちがうアティテュードで撮れそう。

 フィルムは、残すことの重さがあり、デジは消せる気安さがあるけれど。
 撮る、ということの責任まで軽くならないように、と戒めつつ。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「豚足」

2009-03-02 21:31:26 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 実は暮れからずっと東京にいたのですが、ようやくアイルランドに戻ってきました。

 
アイリーンのオリジナルのラザニア。ブラウンブレッドのトッピング、見えます?
 帰る直前、マークから電話でこわいことを聞いており、少々びびりながらのご帰還です。

 だって、わがチビ冷蔵庫のフリーザー(って、いったって、ほとんど製氷室っていう感じ)に豚足が待っているのですもの。

 以前Crubeen(クルビーン)のことを書いたと思うのですが、クルビーンはゲール語で豚足のこと。

 アイルランドにも豚足を食べる習慣があって、これはどこかで食べてみたい!と思って、あちこちで言いふらしていたら、マークの兄ベヴが幸か不幸か、しっかり覚えていてくれました。

 彼はクレアに住んでいて、自給自足に近い生活をしています。
 野菜に加えて、食用の羊や鶏も育てており、豚も加わったとは聞いていました。ああ。

 「ユミコが豚足を食べたいって言ってたろ?持ってきたよ」
 つい先週くらいのことです。マークが、びびったことは言うまでもありません。
 あのね、わたしはね、誰かが調理した、アイルランド流の豚足を食べてみたいって言ったの。

 しかし、覚えていてくれた兄さんを責めるわけにはいきません。
 マークが、フリーザーの奥深くに押し込んだ豚足8ヶ(わかりやすいでしょう?2頭の足8本・・・)。

 まだ手つかずの状態でして。これは後日、しっかりご報告いたしますね、ヴィジュアルつきで。

 爪も落とさなきゃいけないし、毛も刈るんですって。近所のブッチャーに助けを求めないと無理だな。

 一緒に持ってきてくれたのは、フレッシュなブラックプディング。
 これは、わたしが戻る前にマークが制覇しちゃったのでお味見できませんでしたが、彼いわく、すっごいおいしかったそうな。

 親切な日本の友人が、沖縄流のテビチの調理法やら、中華風やら、いろんなアイディアをくれたので、アイルランド流を含めて、チャレンジしてみます。

 写真は、豚足とはまったく関係のないオリジナルのラザニア。
 マークの姪っ子アイリーンが、高校生のときにつくってくれたもの。

 インドから、ベジタリアンの彼女の叔母、つまりはマークの姉がアイルランドに遊びに来たおりにつくったアイリーンのオリジナルです。

 肉のかわりに、豆をつかったラザニアで、トッピングにはチーズとともにブラウンブレッドのちぎったものを散らせたのがミソ。カリカリ、もちもち、意外な食感で楽しめます。

 まだ高校生のアイリーンの創作料理に、わたしはおおいに感心しました。両親ともに料理好きの環境で育つと、こんな冒険ができるんだ。

 サイドデッシュのにんじんのサラダも、ドレッシングに乾煎りしたポピーシードを使っていて、ひと手間がいきていました。

 ラザニア。英語だとラサニアって聞こえる。Zを発音しないからね。
 ラサーニア。イタリアだと、どおなの?ラサーニャ?それともラザーニャ?
 いずれにしても、大好物です。ラザニア。


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