アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@ご無沙汰のお詫びとお知らせ」

2021-08-05 22:17:33 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 長らく”開店休業”状態にして申しわけありません!
 17年ぶりにエッセイ本を出すことになりました!

 「アイリッシュネスへの扉」(版元:ヒマール)

 詳細は最後に。発行は9月1日、すでに予約販売を開始しております。ありがたいことに、日々ご購入のお申込みをいただいており、まだ発売までひとつき近くあって恐縮なのですけれど、楽しみにお待ちただければと思います。新作は今までになく写真を減らし、読み応えのある1冊になりました。

 引越し先のスライゴーでの新生活、身近に感じる歴史、地元の人たちとの文化交流などなど、ようやくアイルランドを肌で感じられるようになった気がしています。初めてアイルランドを訪れてから今年で30年。人生のほぼ半分をこの国ですごしました。

 まだまだやりたいこと、やれることがたくさん。
 アイルランドで長いこと準備してきた料理本も、やっと日の目を見られそうですし、地元でちまちま販売している焼き菓子と海苔巻きの”小商い”も評判がよく、儲けにはちっともなりませんけれど、おいしかったーと喜んでもらうのが嬉しいですし、アイリッシュと一緒に作業すること自体が楽しく、幸せを感じています。

 このブログの更新は、ときどきになってしまっていますけれど、新刊を発行する岩国のヒマールで始めたブログをお目通しいただけたら幸いです。

 新刊の詳細はこちらのサイトで!
 ⇒「アイリッシュネスへの扉」松井ゆみ子著


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@ご無沙汰ですみません!」

2020-07-27 22:59:12 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
長い夏休みといった気分で、自由課題の宿題に取り組む感じで、新しいレシピの試作を繰り返しています。しあわせ。

 夫マークは仕事を再開していて、競馬のレポートをネット配信しています。自宅での作業なので通勤はないけれど、拘束時間はけっこう長いし、休憩時間は細切れにしかとれないので、家にいながら仕事部屋にお弁当を持参。

 ほうじ茶がお気に入りで、これはポットに入れて。おやつの焼き菓子を作ったり、久しぶりのお弁当作りは新鮮で楽しいです。持ち歩く時間が少ないから、おかずが傷まないかなって心配もいらないですし。

 近くのオーガニックファームで野菜を買うようになり、食生活がぐっと豊かになりました。さらには近くで水揚げされた魚を買えるようになり、大西洋の恵を堪能しています。

 ロックダウン特別企画で始めた料理ブログ(※)で、そんなレポートも書いていて、近々更新になる予定なので、お時間あるときにチェックしてみてくださいませ。

■Yumikoのサバイバル・クッキングレシピ <離れてもヒマールスペシャル>
https://himaar.com/cooking/

※”ロックダウン”中の特別企画です。岩国のすてきなクラフトショップ&カフェ、ヒマールさんと二人三脚で料理ブログを掲載中です。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@珍客」

2020-04-20 00:33:30 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
~(2020.4.24)追加告知!~

”ロックダウン”中の特別企画です。岩国のすてきなクラフトショップ&カフェ、ヒマールさんと二人三脚で料理ブログを始めました。チェックしていただけると嬉しいです!

■Yumikoのサバイバル・クッキングレシピ <離れてもヒマールスペシャル>
https://himaar.com/cooking/

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 こういう時期なので明るい話題をお伝えしたいと思います。

山の中みたいですが、裏庭です。しばしここで成長する子羊たち。とてもどこかに出かける気になりません〜笑
  見事な快晴が続いていて、風もなくおだやか。庭に椅子を出してうつらうつらしていたら、まさかの珍客登場。子羊2匹。

 母屋の住人は羊飼いで、知人から世話を頼まれたのだそう。母ヒツジが死んでしまって、人間の手でミルクを与えなければならないからです。まだ生後2日ほどで、警戒心ゼロ。さわり放題なんですよ〜

 ヒツジはどこでも見られますけれど、こんなに間近で見るのは初めてですし、触ったのも初めて!羊毛は意外にゴツく、ふわふわだと思っていたのでちょっとびっくり。鳴き声は大きいの。おちょぼ口で「メェェェー」と鳴く姿のかわいさといったら!裏庭に即席の囲いができていて、いつでも見に行けるので、外出制限の間の大きな楽しみができました。

 隣家もヒツジを飼っていて、庭に出るとあちこちからメェェェ〜の大合唱。母ヒツジの声は野太く、オヤジっぽです。

 そういう環境なので、今年のイースターにラム肉を調理する気にならず、酢豚をつくりました。生のパイナップルをふんだんに使って。

 今日日、ベジタリアンに転向する人が増えていますけど、気持ちちょっとわかるな。
 
 子羊が自分で草を食むようになるまで1ヶ月以上かかるとか。彼らが放牧される頃、われわれはどうしているのかな。柵のなかにいる子羊たちに、自分たちの今を重ねつつ、わたしも止まらずに成長したいと思うのでした。

 おともだちの、なおこさんのブログがいつも素晴らしい内容なので、ぜひ読んでみてください。アイルランドの事情がよくわかりますし、政府はじめ、この国らしい前向きな取り組み方は、他国と一線画していると理解していただけると思います。ほぼ毎日更新されているので、ここのアップデートな情報を得ることができます。

■ナオコガイドのアイルランド日記
http://naokoguide.com/


 わたしのブログは速効性ゼロなので、ぜひ、なおこさんのブログをチェックしてくださいませ。

 Stay cool (これはわたしのセリフ)& Stay safe (ここの合言葉)

 ゆみこ


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@大急ぎのお知らせ!」【※3/27にケルト市の延期がアナウンスされました】

2020-03-20 22:45:02 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
※2000年3月27日にケルト市の延期がアナウンスされました。
詳細は下記ページをご参照ください。以前の記事をご覧になった方はご注意ください。

■ケルト市、延期いたします 申し訳ございません。
https://themusicplant.blogspot.com/2020/03/blog-post_27.html

アイルランド生活ブログスタッフ


松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@混乱の春」

2020-03-16 21:22:01 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 あいかわらずスライゴーで、隠遁生活続行中。

 ほんとなら今月、東京に行くつもりだったのですが、ウィルス騒ぎのせいもあるけれど、今わざわざリスクおかして出かけるよりも、ここで「おいしい毎日2」の原稿書くほうが賢明な選択かもと思って、少し延期したところです。

 来月はここに完全引っ越しなので準備もあるし。
 アイルランドもとうとう学校が閉鎖され、100人規模の室内でのイベント、500人以上の規模の屋外イベントが禁止され、人との接触を減らすよう勧告されました。わかりやすい目安。「ライブハウスに行くな」とか、わけわかんないこと言いません、この国は。音楽が重要なのわかってるし。

 この目安、教会のミサや野外スポーツの開催を視野に入れての勧告です。この国では大事なイベントですから、中止は大きな出来事です。

 そういうタイミングで、どこぞの国が「7月にオリンピック、開催します」だって。
 あのね、おたくの国は少し安定してるのか知りませんが、こっちはこれからピークをむかえようとしているの。無神経さに「海外諸国」呆れております。 

 アイルランド政府のウィルス対策に関するコメントは「健常な人にはこわい病気ではありませんが、高齢者には深刻な事態を与える可能性が高いので、リスクをつくらない努力をしましょう。不便かもしれませんが、一時的なことです。経済の後退は取り戻せます」理想論かもしれないけど、明確だし、「両親や祖父母のことを思えば」ってところを突かれたら、誰も反論できないと思う。わたしにはとても説得力あったし、効果があるかないかは誰もわからないけれど、一緒に乗り切ろうって気持ちになれたな。

 すでに「握手だめだもんね〜」とみな半ば冗談ながらも実践しています。ここではスキンシップがふつうなので、ちょっと調子狂っちゃいますが。

 今の家にはテレビがないので、こういう報道をすべてラジオで聞くのですが、なんだか戦前の生活はこんな感じだったのでは??と、不思議な気分を味わっています。
 
 初めてアイルランドに来たとき、湾岸戦争が始まっちゃって、そのあとロンドンに行くつもりだったので、果たしてそのまま行っても大丈夫なのか、すごく不安だったことを思い出しました。当時はもちろん、今よりもっと英語が理解できず、おまけに体験したことのないサブジェクト、戦争ですから。朝食を食べながら見るテレビの映像が空を飛ぶミサイル。実にシュールな体験でした。

 ロンドンに渡ったものの、町からは潮が引くように人気がなくなっていき、開いているレストランも限られ、それも不気味なほどがらがら。同じレストランに何度も通って、主人に「よくこんなときに、ここまで来たね」と半ば呆れられ、半ば褒められたものの、当時のわたしには予定を変更して日本に帰るなんて芸当、できなかったのよ。

 東京に戻っても湾岸戦争は続いてたし、日々報道もされていたけれど、やはり遠い出来事の感じで臨場感ゼロという印象で、その落差に「世界は広いな」と実感しました。危機感って、共有できるものなのだろうか??大きな疑問が残った旅でした。

 そして今。こんな風に世界規模で同じ問題(伝染病)を抱えることって、そう度々あることではなく、すごく大事な経験をしているのじゃないかと感じています。

 どの国も自分の国内のことで手一杯で、情報の共有はしているのでしょうけど、どこまで生かされているのかな。

 今、オリンピック開催にこだわっている国があるようじゃ、まだまだだな。

 明るい話題をひとつ。
 すでにお知らせしていますが、アイルランドの吟遊詩人アンディ・アーヴァインの詩集が刊行されました。出かける機会の減った今、じっくり読むのにはぴったりです。

 友人の山口洋が素晴らしい告知をしているとこなので、詳しくはそちらを読んでみてく
ださい。出版したヒマールのことも彼が魅力たっぷりに紹介しています。
 

引用元:Never tire of the road/ROCK 'N' ROLL DIARY -山口ヒロシブログ-

3月13日 金曜日 晴れ

僕がライヴをやらせてもらっている岩国のヒマールが本を出した。

僕の音楽の師匠でもあるアンディー・アーヴァインの詩集を柴田元幸さんの訳で。

ほえ?ヒマールっていったい何屋なの?その質問はご自分で調べてくれると嬉しいです。

彼らを認知したのは、広島のソロライヴに、「つがい」で何度も来てくれ、何度も話しかけられ、何度もライヴをやってくれとオファーを受けたから。物忘れがヒドイ俺でも、いい加減「直談判」スピリットに折れた。笑。

「で、ライヴやったことあるの?」みたいなことを尋ねたら、応えは「ありません」だったと思う。要するに情熱はあるけど、ライヴに関しては素人だったってこと。

でも、それが気に入った。そういう人が俺は好き。だから、ツアーの途中に訪れて、PAに関するアドヴァイスをしたりした(実際、最初のライヴでスピーカーのチューニングをしたのは俺)。

今や、いろんなミュージシャンが訪れる場所になった。小さな町にそんな場所があるってことはとってもたいせつなことなんだよ。

そんな彼らが師匠の詩集を出すって。アンディーにも柴田さんにもきっと「直談判」したのね。素晴らしいじゃん。

今日、届いたけど、素晴らしい。アンディーの歌は英語が苦手な俺には難しい部分もあったんだ。クリスティー・ムーアの歌がアイリッシュじゃないと理解するのが難しいのと同じくらい。文学的で、心情も歴史も描かれてるし。

ぜひ、ウディー・ガスリー直系の彼の素晴らしい歌たちを、柴田さんの名訳とヒマールの「直談判」情熱で味わってくださいまし!







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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@吠える大西洋、そしてアイルランドの歌声」

2020-02-17 20:19:24 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー

 お知らせが届きました。

スライゴーの山並み。こういう風景の中で生まれる音楽、詩も味わってください

 アイルランドのトップ・シンガーソングライター、アンディ・アーヴァインの詩集が刊行されます。詳細は以下のサイトでお読みください。

 4月に開催される「春のケルト市」で販売されるそうなので、東京にお住まいの方はぜひそこで。市も楽しそうなので、こちらも詳細は以下の別サイトでご確認ください。いいな〜日本、面白そうなことが次々!

@アンディ・アーヴァインの詩集については、ヒマール岩国で。
https://himaar.com/main/?p=2416

@「春のケルト市」に関しては、The Music Plantで。
https://themusicplant.blogspot.com/2020/02/blog-post_7.html

 アンディさまの詩集を出版する”ヒマール”は、岩国にあるとてもすてきなクラフトのお店で、ときどきライブも開催、山口洋も常連ゲストです。

 というか、お店を経営する辻川ご夫妻を紹介してくれたのはヒロシだったっけ。もう自分のおともだちになっちゃってて忘れてた・笑

 西荻窪に住んでらした時期があって、即なかよしに。ご夫妻もすてき、だんなさまは革工芸の職人さんです。

 以前、アイルランドに関わるイベントをさせていただいたことも。ぜひ次回って言っていただきながら何年たっちゃったのかしら。必ずまたやります!あ、雑貨も売っていただいてるし。

 アイルランドにも何度か遊びに来てくださって、そんななかで生まれたアンディさまの本、ぜひお手元に!!

 ヒマールでは、読書会もコンスタントに開催していて、本好きなご夫妻がとうとう出版業を始め、アンディさまの詩集が第一弾。今までも、出版流通のサポートなど、いくつかの本を世に送り出していますが「出版社」として機能するのは、これが初だと思います。

 いずれわたしの本も出していただくんだ!よろしく!!

 ミュージックプラントの野崎洋子社長も書いてらしたけど、アンディがいなかったら、リバーダンスも生まれなかった。伝統音楽にブズーキを加えたのも彼です。

 地元アイルランドでは何度もライブを観に行っていて、毎回あらためて、この国の心を豊かに語りつぐシンガーだな〜と、うっとり聴いています。

 長年、止まることなくツアーを続けまくっているのにも感服。

 日本ではどういうわけか、アイルランドの歌声というと女性シンガーが好まれるようですが、わたしは圧倒的に男性シンガーが好き。特に、年を重ねる毎にかっこよくなるのがアイリッシュなのよ。

 若手ミュージシャンたちが、ちゃんとそういう先輩ミュージシャンに敬意を払うとこも好き。わたしも気軽に「アンディ」なんてよぶ気になれず、つい「さま」をつけてしまいます。

 ラジオの、いい番組を作っているプレゼンターたちにもファンが多く、しょっちゅう彼の歌が流れてくるの。

 さて、わたしはといえば。

 スライゴーの家で、吠えまくる大西洋のサウンドを楽しんでいます。

 マークはニューブリッジで仕事をしていて、今はわたしひとり嵐の中なのですけど、この家にいれば安心。そう思えることは幸せですよね。

 天気の変化の速さと多さは別格。青空が見えて、おお嵐はすぎた?と思った1分後に、さーっと一天にわかにかき曇り、大きな音をたててヒョウが降りまくる。1日中、その繰り返しでした。ふっと静寂が戻るのが、かえって不思議。空も疲れるんでしょうね・笑

 ・・と書いたところで数日たち、本日はおだやかな快晴。

 風の吹かない日は、日差しも強くなって春モード全開。気温はまだ低いままですけど。

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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@幕開け」

2020-01-06 22:48:09 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドはクリスマスが一区切りなので「師走」の感じがなく、ホリデーモードのまま新年が始まる感じです。年末の大掃除の習慣がないのもありがたい限り。北国らしく、春先に”スプリング・クリーニング”するのがポピュラーです。

 12月はほんとに日が短くて、朝9時でもまだ薄暗いし、太陽が上がりきらないまま、あっという間に夕方というより夜になっちゃう。

夏は白夜までいかないものの、暗くなる時間が短く、あまり熟睡できないので、冬に取り戻す感じ。冬眠か?というくらい、よく眠れます。

 初めてアイルランドに来たのが1月で、日照時間の短さに驚きましたけど、ずっとここにいると、1月は「すでに日がゆっくり長くなり始めてる」と感じるんですよ・笑。感覚って面白いですよね。

 今回のクリスマスは、マークの親戚にディナーをご馳走になったので、作らずにすんじゃった。とてもクラシックなターキー&ハムをメインに、じゃがいもはマッシュとロースト両方という豪華さ。温野菜はテーブルからあふれるほどだし、サツマイモとセロリアックのオーブン焼きは圧巻でした。
 クリスマスディナーは、やっぱり大勢で食べるのがいちばん〜とあらためて思いました。
 
 さて、まだニュースがありません・苦笑
 でも今年はいろいろ” Out put “の年になると思います。

 余談。
 冬の庭は、鳥たちのためにエサ箱をつるすのが恒例で、今年もつるしてるんですけど、いつも感心するの。鳥たち、お行儀よくて順番待ちするんですよ!ぎゃ〜ぎゃ〜争ったりしないの。たまに、ちょっと焦っちゃったスズメが、まだ食べてる最中の鳥の頭に着地することもあるけど、それでもケンカにならないのがエライなと思って。

 みなさんもよい年をおすごしくださいね!

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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@デビュー」

2019-10-28 00:47:31 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドで初の料理デモをしました。楽しかった!

参加者の青年が巻いた海苔巻き。アイルランドの国旗が登場!
デビュー後、デモ会場でひとり打ち上げ。エスナのとこの生牡蠣は特においしいの
 カウンティ・スライゴーのマラックモアというヴィレッジに「Eithna’s by the sea」という素晴らしいシーフードレストランがあり、デモの会場はレストランの上階。エスナと、海藻料理のプラニーのイベントで何度か一緒に料理をしていて、初デモの相談をしたら即快諾してくれたのでした。超ラッキー!

 おまけに観光庁がバックアップしている「Sligo food trail」の一環に組み込んでくれ、さらには秋にアイルランド中で開催されたフードイベント月間「Taste the Island 」のプログラムにも加えてもらえたので、参加者集めに苦労することもなく、満員御礼。2日間で約40人の参加者にオリジナル和食をご披露しました。

 テーマは、やっぱり「sushi」。他の料理にしたい気持ちもあったのですけど、二人三脚している、おべんとう本の編集者シボーンの強いリクエストで、1日目はバラ寿司、2日目は海苔巻き。デモのタイトルは「Sligo Meets Sushi」!!

 折しもラグビーマッチの真っ最中で、メディアでは日本の話題を取り上げる日々でしたから「スシ」というだけで人が集まる状況だったのもラッキーでした・笑
 
 日本でアイルランド料理を紹介するのも楽しいですけど、アイリッシュに未知なる食材や料理を紹介するのは、考えていた以上に刺激的でした。

 思ってもみなかったことを質問されることがたくさん。
 「海苔巻きは、スシマット(巻き簾のこと)がなくてもできますか?」
 おお!できるのか??

 他のアイリッシュたちが「安いし、今はどこのスーパーでも買えるわよ」と、わたしにかわって助言してくれてたけど、ふむ。できないこともない気がするので、今度試してみよっと。そんな風に、自分にとっても新たなチャレンジするきっかけになるんですよね。
 
 ベジタリアン料理が主流になる勢いの今日日なので、わたしも野菜をメインにしたレシピづくりを心がけています。アレルギーやグルテンフリーも考慮しなくちゃいけないし。でもそういう「ハードル」がたくさんあると、燃えるのよね〜

 今回のデモでは、バラ寿司には地元産の燻製サバを使いましたけど、海苔巻きのひとつは野菜オンリーのバージョンを紹介。

 ほうれん草の胡麻和え、にんじんのマーマーレード和え、いんげんのからし和えを巻き込み、お醤油つけなくてもいいように工夫。ここの人たちの多くは、お醤油ちょっとつけるというのが難しいらしくて、泳がしちゃうので。

 しかし、こんな遠くで、人前でのりまき巻く日がこようとは考えてもみなかったな〜人生、面白すぎ。

 わたしの下手くそな英語を聞くだけでも、たいへんな労力と思うのに、楽しかった〜&おいしかった〜と喜んでくれたアイリッシュに感謝。

 アイルランドでも日本でも、わたしの料理デモのスタイルがまったく同じなのは自分でびっくり・苦笑。話の脱線度のことです。みなさん、ついてきてくださってありがとう。

 次のデモの打ち合わせで、11月はクレアからイニシュモアまで旅してきます。

 本が完成する前に、活動開始してよかったと実感。この国は、手を貸してくれる人がいっぱいなので、いろいろ面白いことができそうです。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@ワイルド・アトランティックライフ」

2019-09-16 23:17:08 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ご無沙汰ですみません。
 7月~8月にかけて、スライゴーのはずれで暮らしておりました。

スライゴーの家で最初に作った食事。雨で買い物を断念、前の住人が置いていった賞味期限ぎりぎりのトマト缶でつくったパスタソース。たまねぎとにんにく、前回の残りなのによく保ってくれました。寒いからね。今日び、学生さんでももうすこしマシなもん食べてると思う。でも、そこそこおいしかったのよ!
 家にwifiがないので、メールのチェックも1週間に1度程度。コンスタントに連絡とってる人には、いなくなる旨、事前に伝えていたこともあったからか、実はわたし、人気がないのか(笑)「どこにいるんですか??」の緊急メールもなく、今のわたしの生活には、メールもケータイもあんまり必要性がないのかも。

 あ、でもさすがにケータイは、ライフラインとして常備していました。それも滅多に使わなかったけど。

 今いちばん頻繁にメールのやりとりをしている「お弁当本」の編集者は、スライゴー隣県に住んでいるので頻繁に会っていたし。

 アイルランド北西部の暮らしは、中部域ニューブリッジとはだいぶ異なり、この国本来の自然の威力を感じることがしばしば。

 夏でも、寒さが湿気をともなって足元と背中から、じわじわ忍び寄ってきます。古い家はなおさら。外に出ると「今日は案外あったかかったんだ」と驚くことが多かったです。

 雨の日の多さも半端じゃなく、食料とワインの買い置きに感謝しつつ、家にこもる日々。大西洋から吹きつける風の音を聞き、大きく揺れる木々を眺め、毛布にくるまって過ごす夏を”新鮮”と言えるのは、恵まれているのかもしれませんね。

 このブログが更新される頃はまたスライゴーに行っています。
 9月の末と10月の初めの2回、アイルランドで初の料理イベントをしてきます。二人三脚している編集者シボーンの強いプッシュで、まずは「お寿司」。

 え~、もっと他のものを紹介したい。と思ったのですけど、まだまだアイルランドでは、食べたことはあっても作ったことのない人が多いはずなので、日本人としては教えてさしあげなくちゃの一品なんですよね~

 とはいえ、酢飯にお酢を使わず、レモンとはちみつを使ったり、具材に地元の燻製サバを使ったり、ここらしさ、わたしらしさは満載する予定です。

 お酢を使わないのは、小麦アレルギーあるいはグルテンフリー・ダイエット
をしている人がとても多いからなんです。

 ここで料理を紹介しようとするとき、意外な食材が懸念事項になっている場合があって、気をつけなきゃいけないことが多々。おまけにベジタリアンが主流になるような勢いで、制作中のお弁当本も「ベジタリアン・フレンドリー」のレシピを重視しています。

 わたしはかなりの肉好きでしたけど(20代は、ビールで焼肉3人前=もちろんカルビ!が給料後のご褒美)今は、いいお肉を週に1度程度。それも鶏肉かラム。野菜と魚が主の日々です。あえてそうしている、というより、そういう体質になってきている感じ。幸いマークも、お肉はたまに食べる方がおいしい(結局そこか?笑)と言って、プチ・ベジタリアン生活を好んでくれています。

 しかし、アイリッシュの多くは肉食。そして肉と一緒に野菜を摂らない人が多く、なんとかしてあげなくちゃと使命感でいっぱいです。

 な∼んてエラソーなこといいながら、昨日は地元カフェでワインにチップス(フライドポテト)ああ、もうサイコー!!

 食の奥義は深く、尽きることがないので、素晴らしい題材です。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「@スライゴーですごす夏」

2019-07-15 22:54:16 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 いつも以上に更新が遅くなって、すみません!
 今回は大きな言い訳が。

スライゴーのライオンズ・カフェのブランチ。外食で野菜不足になると、ここに駆け込みます。サラダは種類も豊富。3種類選べるのだけど、いつも迷いまくり。ふつうはお皿にてんこもりですが、お願いして小さなポーションにしてもらってます。左にころがってるのはローストしたカリフラワー、激ウマ
  ニューブリッジの隣家(セミデタッチドといって、一軒家を二分したような形の隣人)が増築工事を始め、騒音公害で逃亡を繰り返していました。

 隣人とはけっこう仲良く付き合っていたのに、工事の予定をまったく知らせてくれず、ある朝いきなり、ハンマーで家のどこかを壊す大轟音で飛び起きたのよ!

 セミデタッチドの家なので、隣家の工事は、我が家でやってるのも同じ。大きな音と振動で、とても家にいられる状況でなく、すぐさま逃げ出しました。

 その後10日間、時間をかけてランチしたりドライブしたり、日中いかに家から逃げ出すかの算段を続けていたのですが、それっておかしいでしょう??

 隣人たちは近くに住む親族の家に仮住まいしていて、マークとわたしだけ”工事現場”に置き去り。フェアじゃないじゃん!

 ここではあまりネガティヴな話題を書きたくないので、ささっと状況報告にとどめますね。

 キャサリンとレイの来日ツアーを終えてアイルランドに戻り、さあ、お弁当本の最終作業にとりかかろう!としていた矢先の出来事だったのです・泣

 工事は2ヶ月に及び、まだ終わる気配なし。
 言いたくないけど、隣人も、工事人たちもアイルランド人ではありません。

 ここのルール、ほとんど無視。ここに来て以来、初めての軋轢がアイルランド人とでなかったのは不幸中の幸いだけど、この国の新たな側面を見る思いです。
 なんだかな〜・ため息。

 そして、ここからはポジティヴなわたしの新たな展開。
 見かねたキャサリンが、スライゴーにある彼女の実家を破格の条件で貸してくれることになり、今夏はスライゴーですごします!

 母屋はすでに借り手がいて、わたしが住むのは、かつてレース編み工房だった棟。築150年ほどの大きな家で、歴史も満載。すぐ近くがベンブルベン、裏は牧場、そこから海につながる素晴らしいロケーションです。

 すでにマークとトライアル滞在していて、居心地も満点。静かなので毎晩爆睡しました。ニューブリッジの家では、工事が始まって以来、毎朝ドリルの音とかで起こされるから熟睡できてなかった・ぷんぷん。

 唯一の難点は、家の前がドニゴールへ向かう幹線道路で、危なくて歩けないの。車を運転しないわたしは、外出するとき、常に誰かの助けを借りないといけないのですが、それもなんとかなるかな?という見通しで。

 キャサリンの妹で、海藻権威のプラニーがすぐ近くに住んでいるし、お弁当本の編集者シボーンも車で20分ほど。彼らのおかげで、スライゴーには友人知人がたくさんできてるので、わたしにとっては、すでに「地元感」たっぷりなのです。

 お弁当本の最終作業もゆっくりできるし、インスパイア度の高い場所なので、この夏スライゴーで「おいしい毎日」の続編を書きます(宣言!)。

 災いは転じました。

 マークは新しい仕事に就いたばかりでニューブリッジを離れにくいので、しばしわたしだけ「単身赴任」笑。それもまた新鮮で。

 wifiがつながらないのも、また楽し・爆笑。
 テレビもないし、ラジオの局も少ないし、すべてがシンプル。

 キッチンはばっちり完備されてるので、もう充分。
 オーガニックファームもすぐ近くで、漁港もあり、料理のしがいがあります。

 そうだ、キャサリンのCDの販売方法は、近々あらためてお知らせしますね!  


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