ずいぶん前に、ダブリンの八百屋さんでサツマイモを見つけて、さっそくその名の通りの焼き菓子スイートポテトをつくってみたことがあります。
そしたらびっくり。水分の多いおイモだったのか、オーブンの中でいつまでも焼き上がらず、ぐずぐずともんじゃ焼き状態で、食べられる代物ではありません。こんなカンタン料理で失敗するなんて、と、けっこうショックでした。
「生まれて初めて食べる」と楽しみにしてくれていたマークも、もんじゃ焼き状態のサツマイモを見て、わたしが何をどうつくろうとしていたか、理解できなかったみたい。以来、アイルランドでサツマイモを買うのは避けていました。
それが、つい先日、オーガニック野菜の大手トレーダー、デニス・ヒーリーのストールで、なかなか立派なサツマイモ(ここではスイートポテトとよんでいます)を見つけ、久々に買ってみることに。
去年だったかマークの姉さんの家で、ローストラムの付け合わせに、根野菜のオーブン焼きが出てきて、なかでもサツマイモがバツグンにおいしかったのが頭にあったのかもしれません。
そっか、すりつぶしたりしないで、そのままぶつ切りにしてオーブンで焼いちゃえばいいんだ。と、シンプルに調理してみることにしました。
ローストにするとおいしいパースニップと、彩りのきれいな赤タマネギと一緒に、サツマイモをざくざくとおおざっぱなひとくちサイズに切ります。オリーブオイルをまぶして、塩、コショウ。わたしはそれに、ドルスという海藻の粉末をちょっと和えました。
塩味と旨みが出るので。準備はこれで完了。200度くらいのオーブンで、30分も焼けば出来上り。肉などと一緒に焼けば、メインとサイドディッシュの両方がいっぺんに仕上がるエコメニュー。
ローズマリーやセイジなど、ハーブを散らせてもいいですね。ガーリックを加えるときは、いちばん外側の皮だけむいて、1片ずつある程度皮を残した状態にしておくことをおすすめします。
皮のなかで、ガーリックは蒸し焼きになり、ピューレみたいになるの。ダリーナ・アレン名シェフのレシピで覚えました。ロースト・チキンの詰め物に、すんごい量のガーリックを皮つきのまま入れるというのがあって、へぇ~皮ごとかぁ、と感心し、すぐに真似してみたところ、いやー、おいしかった。
肉の中で蒸し焼きになったガーリックを皮ごと口にふくますと、甘みのあるピューレがちゅっと出てくるの。ちょっと不安だったので、レシピにあった量の半分のガーリックしか使わなかったのだけど、もっと焼けばよかったーと残念に思ったくらい。冷めちゃっても、おいしさは変わらなかったなぁ。
ローストベジは、肉や魚なしでも充分主役をはれる満足度の高い野菜料理です。
パースニップのローストがおいしいのはすでに知ったとこでしたけど、圧巻はサツマイモ。なるほど、シンプルに焼けばおいしいんだ。あまいし、しっとりしてるし。水分の多さ幸いし、火を通してもぱさぱさにならず、ばっちりの出来。
マークちゃんも大喜びでした。またつくって~といわれているのですが、信頼のおけるサツマイモを手に入れるのがいちばんの難題です。
日本の、ほくほくしたヤキイモをいつか食べさせなくっちゃと思うことしきり。
本年も、おつきあいくださいまして、ほんとうにありがとうございました。
年明け第1弾は、1月7日に更新予定です。来年もよろしくご贔屓くださいませ。
Merry X’mas and Happy new year !!
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サツマイモ、パースニップ、赤タマネギをオーブンに入れる準備。紫色っぽい粉末は海藻ドルス。 |
「生まれて初めて食べる」と楽しみにしてくれていたマークも、もんじゃ焼き状態のサツマイモを見て、わたしが何をどうつくろうとしていたか、理解できなかったみたい。以来、アイルランドでサツマイモを買うのは避けていました。
それが、つい先日、オーガニック野菜の大手トレーダー、デニス・ヒーリーのストールで、なかなか立派なサツマイモ(ここではスイートポテトとよんでいます)を見つけ、久々に買ってみることに。
去年だったかマークの姉さんの家で、ローストラムの付け合わせに、根野菜のオーブン焼きが出てきて、なかでもサツマイモがバツグンにおいしかったのが頭にあったのかもしれません。
そっか、すりつぶしたりしないで、そのままぶつ切りにしてオーブンで焼いちゃえばいいんだ。と、シンプルに調理してみることにしました。
ローストにするとおいしいパースニップと、彩りのきれいな赤タマネギと一緒に、サツマイモをざくざくとおおざっぱなひとくちサイズに切ります。オリーブオイルをまぶして、塩、コショウ。わたしはそれに、ドルスという海藻の粉末をちょっと和えました。
塩味と旨みが出るので。準備はこれで完了。200度くらいのオーブンで、30分も焼けば出来上り。肉などと一緒に焼けば、メインとサイドディッシュの両方がいっぺんに仕上がるエコメニュー。
ローズマリーやセイジなど、ハーブを散らせてもいいですね。ガーリックを加えるときは、いちばん外側の皮だけむいて、1片ずつある程度皮を残した状態にしておくことをおすすめします。
皮のなかで、ガーリックは蒸し焼きになり、ピューレみたいになるの。ダリーナ・アレン名シェフのレシピで覚えました。ロースト・チキンの詰め物に、すんごい量のガーリックを皮つきのまま入れるというのがあって、へぇ~皮ごとかぁ、と感心し、すぐに真似してみたところ、いやー、おいしかった。
肉の中で蒸し焼きになったガーリックを皮ごと口にふくますと、甘みのあるピューレがちゅっと出てくるの。ちょっと不安だったので、レシピにあった量の半分のガーリックしか使わなかったのだけど、もっと焼けばよかったーと残念に思ったくらい。冷めちゃっても、おいしさは変わらなかったなぁ。
ローストベジは、肉や魚なしでも充分主役をはれる満足度の高い野菜料理です。
パースニップのローストがおいしいのはすでに知ったとこでしたけど、圧巻はサツマイモ。なるほど、シンプルに焼けばおいしいんだ。あまいし、しっとりしてるし。水分の多さ幸いし、火を通してもぱさぱさにならず、ばっちりの出来。
マークちゃんも大喜びでした。またつくって~といわれているのですが、信頼のおけるサツマイモを手に入れるのがいちばんの難題です。
日本の、ほくほくしたヤキイモをいつか食べさせなくっちゃと思うことしきり。
本年も、おつきあいくださいまして、ほんとうにありがとうございました。
年明け第1弾は、1月7日に更新予定です。来年もよろしくご贔屓くださいませ。
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