アイルランド生活ブログ - 生活・料理・留学の情報満載 -

アイルランド在住者(精通者)によるアイルランド生活の情報を発信中!!

松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ローストベジ」

2007-12-24 22:31:34 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ずいぶん前に、ダブリンの八百屋さんでサツマイモを見つけて、さっそくその名の通りの焼き菓子スイートポテトをつくってみたことがあります。

サツマイモ、パースニップ、赤タマネギをオーブンに入れる準備。紫色っぽい粉末は海藻ドルス。
 そしたらびっくり。水分の多いおイモだったのか、オーブンの中でいつまでも焼き上がらず、ぐずぐずともんじゃ焼き状態で、食べられる代物ではありません。こんなカンタン料理で失敗するなんて、と、けっこうショックでした。

 「生まれて初めて食べる」と楽しみにしてくれていたマークも、もんじゃ焼き状態のサツマイモを見て、わたしが何をどうつくろうとしていたか、理解できなかったみたい。以来、アイルランドでサツマイモを買うのは避けていました。

 それが、つい先日、オーガニック野菜の大手トレーダー、デニス・ヒーリーのストールで、なかなか立派なサツマイモ(ここではスイートポテトとよんでいます)を見つけ、久々に買ってみることに。

 去年だったかマークの姉さんの家で、ローストラムの付け合わせに、根野菜のオーブン焼きが出てきて、なかでもサツマイモがバツグンにおいしかったのが頭にあったのかもしれません。

 そっか、すりつぶしたりしないで、そのままぶつ切りにしてオーブンで焼いちゃえばいいんだ。と、シンプルに調理してみることにしました。

 ローストにするとおいしいパースニップと、彩りのきれいな赤タマネギと一緒に、サツマイモをざくざくとおおざっぱなひとくちサイズに切ります。オリーブオイルをまぶして、塩、コショウ。わたしはそれに、ドルスという海藻の粉末をちょっと和えました。

 塩味と旨みが出るので。準備はこれで完了。200度くらいのオーブンで、30分も焼けば出来上り。肉などと一緒に焼けば、メインとサイドディッシュの両方がいっぺんに仕上がるエコメニュー。

 ローズマリーやセイジなど、ハーブを散らせてもいいですね。ガーリックを加えるときは、いちばん外側の皮だけむいて、1片ずつある程度皮を残した状態にしておくことをおすすめします。

 皮のなかで、ガーリックは蒸し焼きになり、ピューレみたいになるの。ダリーナ・アレン名シェフのレシピで覚えました。ロースト・チキンの詰め物に、すんごい量のガーリックを皮つきのまま入れるというのがあって、へぇ~皮ごとかぁ、と感心し、すぐに真似してみたところ、いやー、おいしかった。

 肉の中で蒸し焼きになったガーリックを皮ごと口にふくますと、甘みのあるピューレがちゅっと出てくるの。ちょっと不安だったので、レシピにあった量の半分のガーリックしか使わなかったのだけど、もっと焼けばよかったーと残念に思ったくらい。冷めちゃっても、おいしさは変わらなかったなぁ。

 ローストベジは、肉や魚なしでも充分主役をはれる満足度の高い野菜料理です。
パースニップのローストがおいしいのはすでに知ったとこでしたけど、圧巻はサツマイモ。なるほど、シンプルに焼けばおいしいんだ。あまいし、しっとりしてるし。水分の多さ幸いし、火を通してもぱさぱさにならず、ばっちりの出来。

 マークちゃんも大喜びでした。またつくって~といわれているのですが、信頼のおけるサツマイモを手に入れるのがいちばんの難題です。

 日本の、ほくほくしたヤキイモをいつか食べさせなくっちゃと思うことしきり。

 本年も、おつきあいくださいまして、ほんとうにありがとうございました。
 年明け第1弾は、1月7日に更新予定です。来年もよろしくご贔屓くださいませ。

  Merry X’mas and Happy new year !!


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.50/♪クリスマス・キャロル♪」

2007-12-21 22:24:30 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 Rathdown(ラスダウン)に通うYちゃんが、今年度初めから楽しみにしていたのが、12月のクリスマス・キャロル・サービス。「学校の近くのチャーチでやるんだけど、私も行ったことあるけど、きれいなんだよー」とYちゃん。

クリスマス・キャロル・サービスが行われたかわいらしいチャーチ。右手に見えるのがパイプオルガン。
クリスマス直前のグラフトンストリートのイルミネーション。
 ということで、18日(火)の夜、Rathdownの生徒達によるクリスマス・キャロル・サービスにYちゃんと一緒に行って来ました。

 チャーチは余り大きくないけど、祭壇の赤い壁とグリーンがかったブルーの天井のコントラストがかわいらしい教会。私達は全体が見渡せるように2階席から見ました。
「あの白い服を着ている司祭さんは、Religion(宗教)のクラスの先生なの。すごく優しいんだよ。」
クワイヤー(聖歌隊)とオーケストラはRathdownの女の子達で編成。それにプロのパイプオルガンの伴奏がつきました。

 司祭さんの掛け声でキャロル・サービスが始まりました。
 女の子のソロで賛美歌が歌われ、続いてクワイヤーが参加、火をともしたロウソクを手にしたクワイヤーの女の子達が入場してきました。チャーチ内の明かりも消されて、ろうそくの明かりが暖かくて優しい雰囲気、女の子達の澄んだ純粋な歌声がなんだかホーリーな気持ちにさせてくれます。

 たいてい教会のサービスでは、その日のサービスの進行プログラムのようなものや歌集が配られるので、私達参列者も一緒になって賛美歌を歌います。

 いくつかの歌は日本でもおなじみの歌。知らない歌もあったけど、賛美歌の1曲はそれほど長くないし、5回、6回と繰り返すので、なんとなく(!)一緒に歌っちゃいました。

 改めて賛美歌ってきれいだなあって思いました。
 旋律も明るくて優しくて。英語の音も改めてきれいだなあと思いました。
 パイプオルガンの音もオルガンらしい温かみのある音。それでいてパイプの持つ深みというか重みというか、教会中に響くパイプオルガンの響きは、心を落ち着かせてくれるような気がしました。

 賛美歌の合間には、生徒や先生によって、聖書の一説がそれぞれ語られます ―アダムとイブのお話、聖母マリアが天使ガブリエルから受胎告知を受けるお話、などなど。

 賛美歌もクワイヤー全員による合唱だったり、ソロだったり、4名だけのアンサンブルだったりと楽しませてくれました。合唱は何パートにも分かれてて、ハーモニーもきれい。

 オーケストラによるクリスマス・ソングのメドレーもありました。バイオリンやフルートなどおなじみの楽器から、クラリネット、サックス、またバスーン(ファゴット)なんてなかなか見られない楽器も。
 さすが音楽教育に力を入れているRathdownだなあと感心しました。

 サービスの最後の方には、寄付金の回収が回ってきます。お金の入ったバスケットか人から人へ手渡されていきます。

 キャロル・サービスの後、学校に戻ってMulled Wineと呼ばれるフルーツやスパイスを入れて温めたワインとクリスマス・ミンスパイのサービスがあったようです。(Yちゃんは次の日冬休み帰国だったので、夜も遅かったし私達はキャロル・サービスの後引き上げちゃったけど)

 アイルランドのクリスマスも最近ではとても商業的になったと嘆く人もいます。この時期のタウンは買い物客とストリート・パフォーマーでマッドネス。プレゼントも毎年高価になってきていると聞きます。
 それだけアイルランドが景気がいいって証拠なのかもしれないけど。。

 でももともとクリスマスって、家族や親しい友人を想う時間。
 私も今年一年お世話になった学校やホストファミリー、アシスタントさんなどにせっせとクリスマス・カードを書きながら、「ああ、あの人にもお世話になったな」って一年を振り返ることが出来ました。

「この間、生徒が先生達を招いてティー・パーティをやったんだよ。みんなでお菓子とかクッキー作って。私もクッキーをたくさん作ったの!」とYちゃん。日ごろの感謝を込めて生徒による先生のおもてなし、ステキな会ですよね!

 今回、都会の忙しさから抜けて、ダブリン郊外の教会の温かい空気の中、美しい賛美歌を聞けたのは、とても豊かでポジティブで落ち着いた気分にしてくれました。

 もちろんプレゼントも嬉しいけど、こういう豊かな気持ち、感謝の気持ちになれるのが、きっとクリスマスの本質なのかな。改めてアイルランドの豊かなカトリック文化を感じた一夜でした。
(帰りの電車で友達に「今なら何でも許せそうよ~」とメッセージを送ってしまうほど(笑))

 ということで、
 Wish You Merry Christmas & A Happy New Year…!
 ・・・また来年!


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ミンスパイ」

2007-12-17 00:24:16 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 クリスマスのごちそうの準備は、秋深まる頃、畑や野山の実りを収穫する時期に始まります。ベジショップの店先に、様々な木の実、たとえばウォールナッツやヘーゼルナッツなどが並び、りんごが山盛りで売られる頃。ほんとは庭や近くの森などで集められる材料ばかりですが、今はベジショップで集める木の実や果物で、プディングやミンスパイに使うミンスミートなどをつくりおきします。

大好評だった即席ミンスパイ。あっという間になくなっちゃうので、やっぱりミンスミートはたっくさんつくり置きしておくのが得策。
 プディングは、以前コラムに書いたように、材料集めがたいへんなので、ノーリンのとこで買うようになっちゃったけど、せめてミンスパイくらいはつくりたい。

 でもミンスミートも、2~3ヵ月は置いた方がおいしくなるですが、たとえば10月に東京に帰って来ていたりすると仕込みそびれてしまいます。瓶詰めのミンスミートを買ってきて、自分でこさえたタルト生地に入れて焼いたこともありますが、今ひとつ達成感がありません。

 しかし去年、にわか仕込みでも充分にイケるミンスミートを考案しました。
 友人たちも、ウマイ、ウマイと喜んでくれ、2ダースがあっという間になくなったので、まずまず成功だったようですから、ここにて発表したいと思います。

@ミンスミート
*以下の材料で、写真にあるようなものが30個ほどつくれるはずです。

【材料】:レーズン、デーツ(刻む)、ミックス・ピール、ウォールナッツ(刻む)をすべて1カップずつ。厳密ではないです。レーズンは、ブランデーかラム酒、赤ワインなどに1時間ほど浸しておく。(カップに入れたレーズンがあらかたかぶるくらいの量で)これらの材料は、できるだけオーガニックのものをご用意ください。

 後は、シナモン とオールスパイスを小さじ山もり各1杯づつ/シェリーかブランデーを半カップくらい/溶かしバターを、そうだなあ、大さじ3杯くらいかな、材料全体にざっとまぶせられれば充分です。

 砂糖も大さじ2~3杯くらいかな。デーツがけっこう甘いので、ハチミツで代用してもよさそう。
 これらをぜーんぶ、大きなボウルの中で、ざっくりまぜあわせます。

 何かで蓋して、ひと晩置きます。
 翌日、タルト生地(ビスケットっぽいのでも、フイユ系のパイ生地でも、なんでもオッケー)の中に入れて焼けばできあがり。

 ひとくちサイズが食べやすいけれど、大きなタルトでも盛り上がりますね。
 焼き時間は、タルト生地に合わせて。ミンスミートは火が通れば食べられますから。
 デーツはわたしのオリジナル。プルーンやイチジクなんかもいいのではないかしら。

 いつもミンスパイを食べると思うのですが、これって洋風月餅ですよね。
 中華菓子が、ヨーロッパに伝わってタルトになったのでは?って、わたしは思うのですが、ほんとのところはどうでしょう?

 ミンスパイは、スパイスを効かせたものをワインでいただくのが好みです。
 赤ワインも合うけれど、きりっとした辛口の冷たい白もいいです。

 遅めの午後に、クリスマスディナーをお腹いっぱいいただいた後、パブも閉まる夜は長く、家族たちと暖炉の前でお喋りを続けていると、たらふくのディナーもほどよく消化し、驚くことにまた小腹がすいてきます。そんなとき、ミンスパイの登場です。なぜにミンス?と不思議だったのですが、「家ではひき肉のパイだった」という友人の話を聞くことも多く、オリジナルは肉だったのかしら?と、これもまたナゾの多い祝祭のごちそうのひとつです。

 大人の味のお菓子で、季節にこだわらない現代では、クリスマスに限らず食べてもよさそうなものなのに、今も律義にミンスパイが食卓にのぼるのは、この時期だけ。

 そういう「特別」感って、いいですよね。だから、ミンスパイを食べたときの風景って、どの年もはっきり思い出せるの。

 思い出も包み込む、ハレの日のお菓子です。


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.49/学生登録に行こう!」

2007-12-14 01:17:08 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 長期学生が嫌でも避けて通れないのが、移民局(Immigration, イミグレーション)での外国人登録。これをしないと不法滞在になってしまいます! 高校生は1-3年の長期留学になるので、途中、一時帰国することもしばしば。きちんと登録をしないと、再入国の時に大きなトラブルになっちゃいます。。

リフィー川沿いにあるダブリンのイミグレーション。
 学生登録に必要なのは、パスポートのほかに学校の在学証明レター、アイルランドの銀行のステイトメント(残高証明書)、高校生にはこちらからガーディアン(保護者)の証明レターを発行してあげています。

 ところで最近、特にダブリンでは外国人が増えていて、イミグレーションの方針がころころ変わっているのが現状。ある日突然、「学生の登録は月-木の午後2時から」なんてお触れが出て午後は大混乱、次の週には「月-金の午前11時から」に変わっていました。

 順番のチケットも以前は自分で引けたんだけど(だから子どものために早く行ってひいてあげることもできたんだけど)、多めに取って後から来た友達にあげたり、逆に戻ってこなかったりする人もいて、フェアじゃないし無駄も多かったので、最近ではチケット受け取りにも簡単な審査をやるようになりました。

 18歳以上は登録料100ユーロを支払わなければならなくなったのも去年突然のこと。6年生の中には、誕生日によって17歳と18歳以上の子がいるので、一緒にイミグレーションに行って、一人は払ってもう一人は払わなくていい、なんてことも。「不公平だぁ~」と嘆く子どもの気持ち、わかるけど、こればかりはしょうがないよねー。。

 ちなみに今年、ダブリンのイミグレでは去年、最新の薄型テレビが3台もつきました・・・最近導入した登録料で買ったのか???

「イミグレーションに行くといろんな外国人がいて、ダブリンも多民族化したなーって思う」と卒業生のEちゃん。滞在中の3年間を通して、刻々と国際化が進むダブリンを肌で感じています。
 イミグレーションに足を踏み入れると、アジア人、黒人、アラブ人、白人・・・本当にありとあらゆる外国人満載。アイルランドじゃないみたい。

各都市のイミグレーション事情
【ダブリン】
 外国人が多いためか、とても機械的にさばいている感じ。アイルランド中の愛想のないアイリッシュが集結してるんじゃないかというくらいみんな無愛想。

 とにかく一日に来る外国人の数はものすごい。そんなわけでとにかく待つ、待つ、待つ。
 ブースはいっぱいあるのに、フルでブースが働いていることを見たことがないのが不思議。1時間に4人くらいしか進んでないこともありました。。

 そしてオフィサーによって全然足並みがそろってないのもここ。あっさりスタンプをくれる人もいれば、「両親はどこなの?」とか「誰と住んでるの?」「いつまでコースがあるの?」と尋問してくる人もいる。全く無言の人もいれば、「へー、12歳に見えるねー」なんてたまに愛想がいいことを言う人も。

 学校に電話一本かけて確認すればわかることも基本的にやってくれません。大人数をさばいているので、余計なサービスは一切せず、融通がきかない感じ・・・

 今年のイミグレのの混みっぷりもひどいです。5時間、6時間待つこともざら。放課後行くともうチケットがなかったりで、朝から学校をお休みしていく羽目になった子もいます。

【ドロヘダ】
 警察署の一室にあります。ダブリンが一つ一つガラス越しのブースになってるのに対し、こちらはフツーのデスク。
 学校の書類やステイトメントも毎回そろえて行っていますが、子どもの制服(Drogheda Grammar School)を見ると、あっさり何も聞かずに(レターも読まずに!?)スタンプをくれました。日本の話とかソニーの話とかあんまり関係ない話も。まだまだ人情が残ってるって感じます。古き良き(?)アイルランド!?

【ニューブリッジ】
 ここは管轄が同じ県にあるキルデア市の警察署なので、キルデアまで行きます。ここは完全予約制。予約なので現地で余り待たなくていいけど、予約が1ヶ月先なんてことも。
 キチッとした女のオフィサーが担当です。海外旅行者保険証(*)を求められ持って来てなかったところを、「後でコピーを郵送で送って」と融通がきかせてくれたのは地方ならでは。
(*留学生は必ず海外旅行者保険に加入してください)

 審査が通れば、パスポートに学生としての滞在許可のスタンプを押してくれます。それと一緒に写真つきの登録カードがもらえます(写真はその場で撮ってくれます)。

 パスポートに記された滞在許可の日付と登録カードにプリントされた日付を確認。次に再入国することがある時は、必ずパスポートと一緒に登録カードもパスポート・コントロール(入国審査)で提示しましょう。


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ドーキー・マスタード」

2007-12-10 00:25:04 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 わが台所の必需品のひとつがDalkey Mustard。
 ダブリン郊外の町ドーキーの名のついたマスタードは、常備品目のひとつです。ぷちぷちしたマスタードシードをハチミツとワインヴィネガーにつけこんだもので、あんまり辛くはありません。

ドーキーマスタード。ぷちぷちしたマスタードシードは、日本ではあまりお目にかからないですよね?
 むしろハチミツのほのかな甘みと、ヴィネガーの酸味で、サラダドレッシングなどに最適。オリーブオイルにレモン汁、ドーキーマスタードにさらにちょいとハチミツを加えて塩コショウ。これがうちの定番サラダドレッシングです。

 これにバルサミコ酢とショウユを加えたり、ヨーグルトにしてみたり、素材と気分でバリエーションを楽しみます。エッグマヨにひとさじ、このマスタードを加えるのもおなじみです。

 ソーセージに合うのはもちろんですが、魚料理にもすごく合う。マヨネーズ、ショウユ、ドーキーマスタードをまぜて、白身魚に塗ってグリルしたり、ちょっとレモン汁を加えれば調理した魚にかけるソースになるし。

 肉に添えるマッシュドポテトにも、ちょっとまぜておくと、ぴりっとスパイシーでめりはりのあるコンビネーションを味わえます。

 ハムをローストするときは、ハチミツとマーマレードにこのマスタードをまぜてぬっておくと、いい感じにカラメライズされます。 

 ・・・と、すごく重宝な調味料。
 以前は確かテスコあたりで買えたのに、最近売っていないのが不満です。ダンズは家から遠いので、この頃チェックしていないのですが、売ってるのかな。

 この前、サンディコーヴのデリカテッセンに塩を買いに行ったとき、ひさしぶりにドーキーマスタードを見つけて買い込んできました。

 小さい瓶もあるので、アイルランドに旅される方は、ぜひ買ってみてください。
 ポテトサラダやツナサラダ、サンドウィッチに大活躍するので、日本の食卓でも威力を発揮してくれるはずです。


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アイルランド・ハイスクール・ダイアリー「Vol.48/Rathdown School」

2007-12-07 00:54:00 | アイルランド・ハイスクール・ダイアリー
 今回はRathdown School(ラスダウン・スクール)という女子高のご紹介。
Rathdownはダブリン南部、Glenageary(グレナギャリー)という地域にあります。Glenagearyは家の並びもとても上品で閑静な地域です。(出張に来ていた東京オフィスのNさんは「田園調布みたい!」と言っていた(笑))

花にあふれたかわいらしい校舎。
校門から校舎に続く木立。右手に見えるのはテニスコート。スポーツグラウンドも充実しています。
 6月の上旬、Rathdownに転校が決まっていたYちゃんと、先生方にご挨拶と学校見学に行きました。

 Glenagearyの街並もきれいなんだけど、学校の敷地にも大きな木がたくさんあったり、きれいに手入れされたお花が咲き乱れていたりと、かわいらしくて優しくてホッとする学校です。

 学校は夏休みに入った直後だったので、残念ながら生徒の姿は見られませんでした。
「きれいな学校だなぁ。女子高だからかなぁ」とYちゃん。(といっても別の女子高では、お弁当のバナナの皮とか机に置き去りにされたりしてる・・・という目撃証言もあるので、必ずしもアイリッシュの女の子達が整理整頓が上手だとは思えない。。生理整頓、お掃除に関しては、日本の子ども達の方に軍配が上がるかな。)

 校長先生にお会いしました。Rathdownの校長先生は女の先生です。
 どこの学校でもそうだけど、新入生に対して、学校からどういうヘルプがいるか、また転校生であるYちゃんが新しい学校に何を求めているか、留学に何を期待しているかなど親身になって聞いてくれます。
 日本の学校より規模が小さい利点は、先生のケアが行き届くこと。その代わり問題をしっかり自分で表さないと、誰も察してくれないのが日本と違うところ。留学って、自分のことをしっかりと人に伝えることを学ぶいい機会なのかもしれない。

 その後セクレタリーの方が学校を案内してくださいました。
「小さな学校だからすぐに覚えるわよ!」とセクレタリーさん。教室や食堂、コンピュータールームなど見せてもらいました。夏休み中だったけど、図書館では私服の6年生が目前のリービング試験に向けて勉強にいそしんでいました。

 一番びっくりしたのが音楽ルーム!
 Rathdownは音楽教育にすごく力を入れているのだけど、普通の教室とは別棟にある音楽ルームの設備は、今まで見た高校の中でもスバラシイものでした。
 大教室はまるーい形で、大きな窓からたくさん光が差し込みます。まるで小さなホールのよう。
その他10室、個別の練習室があります。練習室にはそれぞれピアノが一台ずつあって、しかもすべて防音バッチリ。(ピアノがこれだけ揃っているというのはスゴイ!)


 更にびっくりしたのが寮!!
 Rathdownはダブリンでは今やもう数少ない寮制+通学制の学校です。(ちなみにYちゃんは今までのホストファミリーから通学)

 音楽ルームと同じ棟にある5、6年生用のお部屋を見せてもらいました。5、6年生は個室があてがわれるのだけど、「机がひろーーい!!!」とYちゃんビックリ。しかもそれぞれ洗面台までついてるのだー!新築だしエレベーターまでついている!

 ちなみに4年生までは別棟で3、4人くらいの相部屋、もっと小さな子だと10人くらいの相部屋だそうです。
寮はベッド数の関係で人数が限定されてしまうので、なかなか空きがあるのかビミョーだけど。。「これなら寮もいいなぁ」とYちゃんも感動していました。

 学校ツアーにお付き合いくださったセクレタリーさんもとてもいい方でした。
 先生やスタッフに歓迎されて、とっても勇気づけられたYちゃん。学校訪問後、ルンルンで制服を買いに行きました。

 新しい制服も手に入れてすっかり準備万端!「フレッシュな気持ちで新学期を迎えるのを楽しみにしています♪」


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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「桃子さんのタルト」

2007-12-03 21:31:04 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 ダブリンの大学でグラフィックデザインの勉強をしている桃子さんに、取材をさせていただいたのは、8月のことでした。

桃子さん手づくりのマンゴータルト。ね、焼き上がりがきれいでしょう?
 アエライングリッシュ12月号の「留学のススメ」というページに記事が掲載されたのですが、お読みいただけたかしら?

 英語圏に、語学(だけ)ではなく、ある明確な目的で留学している学生さんたちを紹介しているレギュラーページで、パイロットのライセンスを取得する方や、カナダでアイスホッケーをプレイしている女性など、様々なライフスタイルが毎回登場しています。「アイルランド担当」のわたしは、今までICTの方たちに助けていただきながら、フィドルを学んでいた林さんや、ダブリンでホームステイしていた犬塚さんに取材することができました。

 そして今回は、ギユマー・原・桃子さん。
 2005年9月にDIT(ダブリン・インスティテュート・オブ・テクノロジー)に入学。わたしの友人たち何人かもDITで写真を学び、今はプロになって活躍しています。

 桃子さんは、2年生を終える今年の夏、わたしがお目にかかる直前に、ご結婚されたばかり。大学に4年間留学するだけでも充分に大きな決断だと思うのですが、人生の転機ともいえる結婚まで!?学業と主婦業、どう両立させていらっしゃるのかしら!?と、驚くわたしは古い人間でした。

 「生活のリズムは、それほど変化していません」と、さらりとおっしゃる桃子さんに感心するとともに、ご主人シルヴァさんもきっと懐の深い方なんだろうなと納得した次第。

 ダブリンのどまんなかにある、桃子さんのご自宅にお邪魔したのですが、お手製の“ウエルカム・スウィーツ”が登場して感激いたしました。

 珍しいマンゴータルトは、桃子さんのオリジナルです。
 さっくりと、すごく上手に焼きあがったタルト生地と、色鮮やかなマンゴーのやわらかい甘さとほのかな酸味が、驚くほどよく合います。

 フランス人のご主人ですから、お料理はたいへんでしょう?と取材には関係のない、個人的な質問をすると、ほとんどうるさく言わない方なのですって。でも、「アップルタルトに関してだけは、ゆずりません」と、きっぱり。

 後日、聞きこぼした質問があって、再度お宅にお邪魔した際、今度はアップルタルトをご馳走になっちゃいました。

 やさしい甘さのりんごに、干したカラントがまぜてあり、絶妙のバランス。
 焼くとカチカチに縮んじゃうカラントも、じっくりラム酒に浸してあり、ふっくらしています。この出来栄えなら、ご主人も文句はないでしょう。

 タルトのコツをうかがう時間はなく、実に残念でした。
 お家で焼くタルトって、いいなとあらためて思い、すぐに真似してアップルタルトを焼いてみたのですが、うーむ、わたしのは焼き色しっかり、無骨な仕上がり。

 桃子さんのタルトは、なんであんなに色白で上品な口あたりなんだろう??
 それでも、オーブンから家じゅうに広がる焼き菓子の匂いは、しあわせな気分にしてくれます。

 マークは「おお、自家製だ」と、それだけで充分に喜んでくれ、「残そうと思ったのだけど、あったかいうちがいちばんおいしい」と言いわけしながら、あっという間にタルト1台食べちゃいました。

 フランスのケルト圏ブルターニュにある町ナントに引っ越した桃子さんから、メールが届き、元気に暮らしているご様子。
 きっとグルメな国で、お料理の腕をさらに上げていることでしょう。


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